「わたしだと思ってがんばって育ててください」ってヒマワリ✂が向日葵の種をハチドリ🤕に渡してハチドリが種から向日葵を育てる話があって、そこから飛躍して前世がハチドリ🤕とヒマワリ✂っていう現パロを考えたら終りが見えなくなった…。
※ と て も 長 い ※
<荘園のハチドリとヒマワリ>
弊荘園のハチドリ、もともと全て嘘でできてる精神の男だったので造り物しか信用してなかった。
ヒマワリが初めてハチドリの部屋に入った時に違和感を感じてて、その正体がこの部屋には生きている物がないってことで。
「なぜ貴方の部屋に飾られている花はすべて造花なんです?」って聞いたら死んだ魚のような目で眉をハの字にして「もう死は必要ないだろ?」って。
ひとりまたひとりと目の前で消えていく命に辟易としていたハチドリ。ゲーム中はみんな綿入りの人形だから救えなかったとしてもまた荘園で会える、造り物の命。
そんなことを言うハチドリにヒマワリは無い顔をしかめて「つまらない人間ですこと」って言う。「“元”な」乾いた下手くそな笑顔を見せるハチドリ。
その日はハチドリの部屋で他愛無い話をして自室へ戻ったヒマワリ。
あのつまらない人間でどうにか遊べないものかと考えた結果、机の上に置いていた自分が植えようと思っていた向日葵の種。
後日、造り物にしか興味のないハチドリにこれを種から育てて自分に見せろと向日葵の種を渡した。「わたしだと思ってがんばって育ててください」と意地悪な顔で。あとは彼次第。
数日後、渡した植木鉢を手にしたハチドリが部屋を訪れた。植木鉢の中は芽がわらわらと出ていて驚いたヒマワリ。「へぁ!? もしかして、全部植えたんです?」何もわかっていないハチドリは「ダメだったのか?」って小首を傾げながら聞いてくる。
「枯らすと思っていたので予備として多く渡してたんです」
「そうだったのか」
どうしたもんかと植木鉢をじっと見つめるハチドリに溜息を零して部屋を出る。後ろから「何処へ行く?」って聞かれてげんなりした声で「庭ですよ」とヒマワリが言えばハチドリは植木鉢を両手で抱えたままヒマワリのコンパスに合わせて走るように付いていった。
ちょうどそこに居た復讐者に事情を説明して空いてる一画を分けてもらい、二人並んで腰を下ろしてヒマワリが落ちてた枝を使って開けた穴にハチドリが植木鉢から苗を移すんだけど、力加減ができなくてブチッて何本か根っこを引き千切りながら抜くもんだから「痛そうな音…」って言えば「わ、悪い」って今度は慎重にそっと抜く努力をするからヒマワリは思わず笑ってしまう。
「おかしな人。ねぇ?たまには生きている物もいいでしょう?」そう聞けば部屋で見た死んだ魚のような目ではなく、生きている物を守ろうとする目で「そうかもな」って頷くハチドリ。
「…毎日、水をあげてくださいね」
触れた肩の熱さとか腕の逞しさとか、なんかそういうのに触れて貴方はまだ生きてますよって心の中で思うヒマワリ。
それからハチドリはヒマワリに言われた通り、毎日ゲームの合間や朝早くに庭へ行っては水をやっていた。時にはぐったりとしてしまった苗を見て「リッパーが死んじまう…っ!」ってハチドリが庭師に泣きついている姿をハンターが目撃してヒマワリのところへお見舞いが大量に行ったこともあったり。
「苗にわたしの名前付けるのやめてください」って大量のお見舞いの品をハチドリに食べさせるヒマワリ。
「悪い。ついお前からもらった種だからついリッパーって呼んじまうんだ」
「なんですか、それ。…恥ずかしい人」
毎日同じことのように繰り返されるゲーム。それでも向日葵はすくすくと育ち、いつしか庭に植えた向日葵は咲き乱れていた。それを二人で眺めながらハチドリがヒマワリに「好きだ」って告げる。ヒマワリは「わたしもです」と。
ハチドリは嬉しかった。嬉しくて、嬉しくて。向日葵にも負けない眩しい笑顔を初めて作って彼と抱きしめ合った。ずっと、ずっと彼と一緒にここで過ごしていくんだ。
そんな浮かれた気持ちは、突然シャボン玉が弾けるようにあっという間に終わりを迎える。荘園主の一声で荘園は終わって皆、散り散りになった。
ヒマワリはこうなることがわかってた。綺麗に咲き誇っていた向日葵をすべて切り花にしてハチドリの部屋を訪ねて泣きそうな声を悟られないようにハチドリに切り取った向日葵を渡す。
「最後は貴方が看取ってあげてください」
ハチドリはヒマワリがどんな気持ちだったのかわからなかったが、それ以来、ハチドリはヒマワリと会うことはなく、切り花になった向日葵たちは日に日に色褪せ、徐々に首を下げ茶色くなってハチドリの部屋で静かに生涯を終える。
<現パロのハチドリとヒマワリ>
荘園を出て今を生きているハチドリは、そんな前世を覚えているからもう生花を育てることはしていない。
ある時、大学の友人から、コンビニとかのバイトだけでは大変だろうと教えてもらった動画サイトに自身が踊っている動画を上げてもらう。そうしたらぐんぐん動画の視聴回数が増えていき、それも微々たる収入となったけどバイトもやめられない苦学生なハチドリ。
その動画サイトでたまたま見つけた手だけが映る男性がピアノを弾いている動画をみて、鍵盤を踊るように動くその手が綺麗なのと左手が少し大きいところになぜか懐かしさとかを感じて惚れてしまって見るようになる。
「次はこの曲を踊りたい」そう思って友人に協力してもらい踊ってる動画を撮ってもらい動画サイトに上げた。彼が見てくれたらいいな、そんなことを思いながら。
自分がピアノで弾いた曲を踊っている男の動画を見つけたヒマワリ。なぜかその顔を見て「どこかで見たことあるような?」と思うんだけど、自分が好きな顔だったもんだからこっちも一目惚れして、いつかお会いできる日があればいいですけど。って思いながらこっちもこっちで毎回新着をチェックしていたらいい。
深夜、バイトしてるコンビニのレジでハチドリがぽけ~っとしてると「これお願いします」って商品を差し出してくる手が見えて「あれ、見覚えがあるような」って思ってちらっとお財布の中を見てる左手を見て「あ、少し右手より左手が大きい。まさか、」って思って顔を上げたらヒマワリと目が合って、ヒマワリはハチドリの顔知ってるから「あ、貴方もしかして、」って驚いて財布落として散らばった小銭を二人でしゃがんで集めてる時に徐々に記憶戻ってきてあれ、この感じって二人で見つめ合ってぱちん、って記憶戻った時にまた会いましたねってなる現パロなハチヒマ。
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っていう長ったらしい設定で書いてる現パロ話があるんだけど、たぶん終わらない。
ただ、よへは手フェチでリは面食いだったら面白そうって思って書いていただけなのに…。
気付いたら、現世で両方とも趣味で動画をあげててハチドリはヒマワリのピアノを弾いてる手に惚れて(手フェチ)ヒマワリは踊ってるハチドリの顔に惚れて(面食い)出会った時に記憶蘇ってまた会いましたねってなるよーりになってた。
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