かなきみネタバレ有り
HO4アフターストーリー、かもしれないもの。
発狂がよく分かってない、これで大丈夫かな(発狂注意)
何為
あつい、せみのこえが、、きこえる、、、はしって、あとどれくらい、だっけ、、はしって、このあと、おけいこ、で、、、せみが、うるさい、、はしって、よにんで、ちがう、はしって、、あつい、あと、なんしゅう、、いち、、とーさん、が、、、さけんで、、、あつい、、よん、せみ、やすみたい、だめだ、、、きゅう、、はしらなきゃ、、それで、きって、きって、きって、それで、
…よにんが、ひと、つ、に…??
___、沙月!!!!!!!!!!!!
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「熱中症ですね、この炎天下の中走り続けていたのですから無理もありません。今回は失神状態にまで陥っていますから、体調が戻ってきた後も暫くは練習メニューを変更して様子を見た方がいいかと。」
「分かりました、ありがとう、ございます…」
「いえ、お大事になさってくださいね。お父様は外の方で話したいことがありますので少しお時間いただけますか?」
「はい。…じゃあ沙月、ゆっくり寝てるんだ、休めよ。」
「うん、分かってるよ」
2人分の足音、ドアが開いて、閉まる。
「…って言われてもなぁ」
静寂。
この病室を支配するものは全くの静寂であった。そして何よりも、白い。そんな空間を前に、一宮 沙月(いちのみや さつき)はどこか落ち着けずにいた。
あの非現実的で、でもどこか近い未来の体験をした後、幻覚に悩まされることとなった。それは、当時そこで出会った自身を含めた四人が、一つになる、簡潔に言えばそういった類のもの。
こんなこと、詳細に話したって信じてもらえるとは思っていなかった。だから、周りには疲れている、だとか、殺陣もいいけど技斗にも興味が出た、とか、悪夢を見た、とか、言うしか、なかった。それでもやっぱり、いつも一緒にいる家族にはすぐ異変が伝わったみたいで、医者にかかることを勧めてきた。入院、はしたくなかった。そうしたら、自分が失われてしまいそうで、何となくだけど、そんな気がして、嫌だった。だから、自宅療養にしてもらって、でも、その分、心配も迷惑も、沢山、かけた。
それに、きちんと時間をとったはずだった、そう思っていた。自分が人を斬ってしまった後、それでも今までと同じように殺陣師を目指せるのか、日本刀を握れるのか、考える時間が欲しかった。何より、あの光景がフラッシュバックして、腰が抜けることもあって、使い物にならなかったのも大きい。サークルの先輩には暫くの間サークルに参加しない旨連絡して、殺陣教室の先生方にも、暫くは通う日数を減らしたいと、暫くは所作から学び直したいと、何だったら暫くは見学にして見て学びたいと、伝えた。完全に辞める、という選択肢は取れなかったけど、先生は快く受け入れてくれて以前よりも得物を持つ機会は格段に減った。だから、沢山、それはもう、沢山考えて、時間をとったはずなのに。
何度も箸を落とした、泣いた、吐いた、立ち止まった、眠れなくなった、本当に、何をしても消えてくれなくて…半年が経とうとしているのにも関わらず、この悪夢は私を掴んで放したくはないらしくて、その結果がこのザマなのだから笑えない。
いや、結局半年前から、私は前進も後進も出来ていない、そうだ、そうなんだ。もっと、頑張らなきゃ、どうやって、いや、頑張って、それで、
それで?
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「聞いたわよ、倒れたんですって..?お母さん、最初は心配だったけど…頑張って自分の夢に突き進む沙月が、何より楽しそうで、本当に好きなのよ…だから、早く復帰出来るといいわね、沙月。」
「……うん、本当に、そうだね。」