7.0メインクエ、一応アロアロ島も隠しルートクリア推奨
残されている、今後解き明かしていくのだろう謎をまとめ、大いに推測してみた
プリザベーション、古代人、アシエン、「鍵」、デュナミス、そしてアゼムについて
preservation
保存。維持。貯蔵。
一般的な単語としてはそういった意味であるらしい。プリザーブドフラワーとかのプリザーブの名詞形。
7.0ではある集団を指す言葉として登場しており、詳細は不明。やったことは以下。
・エレクトロープ技術を発明。
・アレクサンドリアの女王スフェーンの魂を保存し、彼女の記憶から永久人を創造。
→エバーキープの管理AIとして仕立て上げ、滅びゆく鏡像世界の中で世界のごく一部とはいえ領土を保存。
・アロアロ島からの避難民である忘れられた人々(=ミララ族)の末裔、ロボルさんとアライラさんに近づき、世界を繋ぐ力について研究させる。
→お二人が集団を離反すると追手をかけ、クルルさんが原初世界へ渡る契機となった。
→研究は実を結び、アレクサンドリアの姿を保たせたまま原初世界に部分統合された。
・リビングメモリーを含む、エバーキープの建築に携わっていた。
→ミララ族の歴史博物館の中に、本来彼らは作らなかった謎の仮面の広間を作らせた。
・「鍵」を所有、研究し、セノーテ奥の扉を創り上げた
→アゼムのクリスタルに続き、アゼム由来の可能性が高いのでヒカセン所有に。
ざっくり結論からいうと、今提示されている情報から彼らの正体は「アシエンの離反者あるいはアゼムの意思を継ぐ者たち」で、彼らの目的は「(少なくとも一時は)アシエンの手によって失われゆく鏡像世界の保護」だと推測している。
プリザベーションがなんらかの形で古代人に由来する集団だろうと踏んだのは、ミララ族の歴史博物館にあった謎の仮面の広間から。
FF14で世界設定の根幹まつわることに仮面が関わるのであれば、古代由来でいいんだと思う。
それと、あの広間の景観はFF9のウイユヴェールのオマージュ。仮面の色がウイユヴェールのステンドグラスっぽいし通路の雰囲気もよく似ている。ウイユヴェールもテラの歴史を残す場所だったことを考えると、あの広間だけはミララ族ではなくプリザベーションの歴史を語る、あるいはその秘密を隠す場所だったのでは。
飾られた仮面が4種類なのはエリアの数に合わせていると案内の機械兵は言っていたけど、実際は創設者の人数が4人だったからだと思っている。
エレクトロープ技術の基礎を作ったのは算術に長けたミララ族だったというから、設立初期はミララ族が多かったかもしれない。ちょっとかわいい気がしてきたな。
ところでクラシカルなFFの話をすると、光の戦士(あるいは闇の戦士)って4人組なんですね。あとFF9のパーティーメンバーも初発PSソフトのナンバリングでは唯一4人でした。
組織の名前から、設立した目的は何かを保存するためだと仮定する。
7.0を見る限り、守ろうとしたのは鏡像世界に思える。
「第一~第七霊災後にこれまで存在していなかった建物がいきなり現れた」という例は今までに聞いた覚えがない(ダラガブの破片、バハムートの拘束艦は大気圏外とはいえ第三星暦にすでに存在しているため除外)。
ということは、本来であれば霊災とともに統合された鏡像世界は全て消滅するはず。
しかし、第二霊災で失われるはずだった第十二世界(断定はできないがほぼ確定でいいと思う)の文明だけ、一部だけとは言え原初世界への転移に成功している。
この推測が正しければ、実質的にはアシエンの対抗組織ということになる。当のアシエンたちからはいまいち相手にされていなかった感は否めないけど……。
アシエンから離反したためにこれらの世界統合に関する知識を得ていたか、魂について研究を重ねる過程で古代の記憶・記録にたどり着き、そこからさらに研究を続けたのか。それか古代終末期に十四人委員会にもヴェーネス派にも与しなかったアゼムが何かしていたのか。おおよそ考えられるのはこの辺り。
ただし、オブリビオンのように組織の立ち上げ当初から目的が変わっている可能性もある。たとえば、最初は世界を守りたくて作られた組織だったが、今は自分たちだけでも生き延びようとしている、とか。
7.0現在ではほぼ雲隠れ状態、構成員の生死もわからないので今後の展開が楽しみなところ。
そのプリザベーションが研究し、世界を繋ぐ力の元となっている「鍵」とは何か。
強い感情の力で発動し、第十二世界と原初世界を繋ぐ巨大なゲートを作成。
優秀な研究者が所属していたプリザベーションでも全ては解明できず、判明している範囲の機能を利用するに留まる。
そして、アゼムのクリスタルに反応してか、何かの機能の発動時にか、アゼムの印が現れる。
ちなみに、世界を繋ぐ力のことはゾラージャ戦直後のヤ・シュトラが「そんな都合のいいものには視えない」と発言していた。どうやら本質は別のものであるらしい。
始めに作成したのはアゼムで間違いないだろうと思っている。ただし、アゼムが創ったのは中心の輝くクリスタル部分で、そこから伸びるコードやゴブレットとか砂時計っぽい装飾部分はおそらくプリザベーションの改良によるもの。
本命はデュナミスの研究過程で生まれた次元の狭間を利用する何かのイデア、大穴は秘話で出てきた「旅を快適にする道具のイデア、第◯弾」。
発動するために必要な強い感情の力といえば、デュナミスがすぐに思い浮かぶ。
古代では要職の者たちさえ知らないごくマイナーなものだったが、使い魔ことヒカセンの話と共に、ヴェーネスからアゼムに伝えられた情報の中にあったんだろう。
あるいはアゼムが冒険の中で自力でたどり着いた可能性も十分ある。とんだ冒険野郎なので。
終末期、創造魔法を始めとしたエーテルを利用する魔法に代わり、デュナミスで起動する何かを創る、というのはわからんでもない。
アルザダール海底遺跡群のアゼム印は「鍵」か似た機能の何かを使ったプリザベーションがつけたもの、ということになりそう。6.3で宝物ごと海の藻屑になってしまったのが惜しい。
エメトセルクが言っていた「アシエンでさえ肉体を保ったまま世界間の移動はできない」という話については、世界を繋ぐ力があくまで副次的な機能であるということを考えると納得できるかも。
つまり、「鍵」の本来の機能を知っているからそういった使い方は想定外だった、という可能性がある。
それと感情というゆらぎのあるものをトリガーとする以上、非常に不安定だったのもあるんじゃないか。
クルルさんがガラフに預けられたカットシーンで、アライラさんは何か話しているのにガラフには言葉が聞き取れていない。言語が違うわけではない。文字は別として、第一世界、ソリューションナインどちらも「会話は通じた」と明言されている。演出というだけではなく、あの場のお二人は声、ないし音が原初世界に渡れていない、不安定で不完全な転移だったのでは。
水晶公の召喚だって、狙いの中心であるヒカセン以外はおようふくが……渡れてなかったりしてたし……。
リビングメモリーへヒカセンたちが無事に転移できていたのは、尻ポケットのアゼムのクリスタルとゲートの性質の相性がよかったからかもしれない。
あと一応エメトセルクについて。
アシエンの前身、古代における十四人委員会において、第三の座エメトセルクは冥界(=エーテル界、星海)の観察、管理を掌握する責務に就いていた。
最初はハーデスではなくヒュトロダエウスに座の継承の話が来ていたことといい、おそらく魂を見透かすほどの強いエーテル視ができる目の持ち主であることは必須だと思われる。
と、いうわけで、アレクサンドリアの人工的な魂の循環再現技術にあのエメトセルクが気づかなかったわけないと思うんだよな。
リィンカネコラボのウェポンストーリーから、一万二千年かけて分断後の世界を見てきた中でエメトセルクは色々と面白い景色を見てきている。その中からわざわざ黄金郷やそのヒントになる神子像について語ったということは、リビングメモリーに訪れたことがあったはず。一度見ればあの場の本質が何であるかはたやすくわかっただろう。
その上でこれまで特に手出しをしていなかったのは、存命だったらエメトセルク一人で十分に抑えられたからだったんじゃないか。膨大な記憶を多人数の生命力エーテルで賄っていたリビングメモリーとは違い、元になった遺構があったとはいえあのアーモロートを一人で創ってしまえたくらいだから。なんなんだあいつ。
ヒカセンへの宿題もとい、「私は、見たぞ」の諸々について、今までは皮肉屋らしい激励だと思っていたけど、もしかしたら彼なりの警告でもあったのかもな。
リィンカネコラボと言えば、エメトセルクには「鍵」の発動がかなり難しかったので放置していたんじゃないかというのもうっすら察せられる。
あれらの武器は、エメトセルクが心を守るために切り離した感情であったらしいので。
エメトセルクさんへ
夏休みの宿題についてのレポートは以上です。
こんなもんでいかがでしょうか。