VOID 心臓がちょっとはやく動くだけ。
✕現行未通過 ネタバレあり
書きたいことは色々あるけど、ぼさんの思考周り
陽詩に「おやすみ」と言って一緒に眠って、
ヒナタに「おはよう」と声をかけて起動させて、
ヒナタの頭を撫でて「おやすみ」と見送って、
起きたら陽詩に「おはよう」と言える日常に帰ってきた。
凄く描写が綺麗だった。泣きたいぐらいだった。
エンディングで「おはようございます、マスター」って覗き込んでくる陽詩を見て心から安心した。
おはようございますも、マスターって呼び方も、ちゃんと陽詩で、帰ってこれたんだって嬉しかった。
誰かを誰かの代わりにしたくないし、誰かを失ってできた穴は一生埋まらないと思ってる。
恭雅も心も当然そうだし、ヒナタを失った傷だって自分にとっては大事で大切なもの。陽詩と同じ顔だからじゃない。本物も偽物もない。
今ここで俺の目の前に居て、喋っているのはお前だから。楽しかったし別れが惜しいし、助けられないことが悔しくてやるせない。お前がそれでいいって言っても、俺は俺の事を許せないよ。
悔しい気持ちも悲しい気持ちも、抱えて生きていきたいから、ぽっかり空いた穴もぜんぶ心に残ってるし忘れないでいる。
ほんとに旭って沢山の人に生かされて、幸せを願われているんだなー……
旭涼一郎って人間は、いつだって「最大多数の最大幸福」を1番に考えるし、その為なら自分の命を使うことにも躊躇いはない。その考え自体は変わらないけど、簡単に投げ打ったりしちゃ駄目だなって改めて思った。大事な人には笑っていて欲しいから、自分の幸せもきちんと考えたいね。
これはVOIDの時にも陽詩に問われたし、わりと『自分の幸せ』に鈍感だし二の次なんだよな…。いや、現状本人は十分幸せだなと思ってるし、苦悩している訳でもないんだけど……「今以上に幸せになろう」とは考えてないというか。この辺りは今後次第かも……
だってさ、旭の大事な人は誰かの為に、と自分を犠牲にして先に逝ったよ。
そういう瞬間が来たら、自分だってそうするに決まってる。この為に生きてきたんだって、迷いなく自分の命を差し出せる。そう思ってしまうのは許して欲しい。
ひとまず今は、陽詩の隣にいる穏やかな日常を大切にしたい。おはようとおやすみを重ねて。