PPP 狡朱の観点2
狡噛が常守の指示に従わなかったからこそ、常守は第2の慎導篤志にならず「ハッピーエンド」に辿り着くことが出来たのでは…?そして、異なる選択をする二人だからこそ言葉を交わして議論を続けられる…。
つまり、狡噛の行動が巡り巡って常守を守ったし、手紙での吐露を許した。
そして、二人が今後も「会話」を続ける理由になる。
PPPは、壮大な狡朱の物語だったんだよ…!(マジか)
※色恋の話ではなく、形容しがたい程に絡まった対人関係の話
感情的な解釈?感想?は既に投稿したので、少し落ち着いて【狡噛の選択】について考える。
砺波の射殺は是であったのか?
私の印象は「過程に課題があるが結果的には是であった」
射殺しなかった場合の変化
・砺波が生存して公安局に確保される
・狡噛が収容されない(たぶん)
砺波を確保した場合、常守視点では「クリアカラーでの犯行事例」として利用できると仮定する。
法の廃止も中止されたなら、局長発砲事件は発生しない。
しかし、遅かれ早かれ常守が公安局を辞めるタイミングはやって来る。
その時には「慎導篤志」と同じ役割が付与されてしまうのではないか。
「クリアカラーでの犯行事例」として利用できると仮定したが、
従来の様子を見る限り壬生は隠蔽してくるだろうし、砺波が素直に協力するとも思えない。
どちらにせよ法の廃止が迫り、常守が発砲事件を画策せざるを得ない可能性が高い。
この時、狡噛が収容されてなかった場合はもちろん彼も動ける状態なので
常守は彼に計画の邪魔をされないよう用心せねばならない。
つまり、彼宛ての手紙は残せなかったと思われる。
常守が心の内を吐露する手紙を残せたのは、手も足も出ない環境に彼がいたからなのだ。
砺波射殺がなければ、彼女は手紙を残すことも出来ずに本当に孤独な闘いに行かねばならなかったかもしれない。
…マジか。
思考が違う相手だからこそ会話の必要があって、だからこそ手紙を送ろうと思ったのかもしれないし。
砺波射殺という狡噛の選択は、もちろん第2の慎導篤志云々は意図してない。しようがない。
全くの偶然。
でも、そこに意味や繋がりがあったと思うので【運命】です(そういう事にしておきましょ)
そこから迎えに行くという意思に繋がるなら、それが彼らの運命だったんです (マジか…)
今後の会話の余地もある。
ここからどうなるかは、二人次第ってことで。
篤志がおそらく精神誘導も使って思惑通りに周囲の人を動かした(可能性が高い)のに対して、
常守の思惑通りに動かない狡噛の存在が「篤志の二の舞」を防いだのかもしれない。
…形式美が過ぎる。