モクリを使ったオンライン読書会の第2回がどんな雰囲気だったかは、タグ #守護者マンガ読書会 でだいたい伝わるから、あらためて報告をまとめなくてもいいかぁ……とは思ったのですが。一応、思い返すきっかけになればと、ご参考まで。
……そのまえに、読書会?第1.5回 報告(笑)
【日時】 2021年9月23日(祝)13時~16時
【参加者】 3名(敬称略・順不同)Chihiro、あじのえいが、ミソサザイ
【概要】
この日は参加希望者が少なかったこと、ばななさんが少し休養が必要なことから、当日午前に急遽2時間だけのアンケートを行い、「読書会」としては次回に延期と決めました。
参加者だけでゆるゆるとフリートーク。出た話題は守護者マンガのことや漫画ゴールデンカムイのこと、オオカミのことなど。キャラ解釈や、注目するポイントなど、やはり他の人の感じ方を聞くのは大事!楽しい!と思いました。
そして、お待たせしました、守護者マンガ読書会 開催報告
第2回 「それはジェダのお作法ですか?」
【日時】 2021年9月26日(日) 13時~16時(…でいったん中締め。残れる方だけ残り、主催者ミソサザイは16:15過ぎに離脱。最終的には17時で終了しました)
【参加者】 9名(敬称略・順不同・音声参加や聴くだけ参加、文字での参加、ごく短時間参加も含む)
Takiro、ばなな、谺仙、あじのえいが、オカザキ、Chihiro、ぽこ、塩ダレ、ミソサザイ
【テキスト】 第1回と同じく、すばるさん作画の『Star Wars: Guardians of the Whills(ウィルズの守護者)』を「本書」、Greg Rucka氏著『Star Wars: Guardians of the Whills(ウィルズの守護者)』を「ルッカ本」と称する。
【進捗】 主に本書73ページ(ルッカ本6章)から159ページくらいまで(ルッカ本11章の途中 193ぺージ19行くらいまで)
【概要】
定時に開始。谺さんが夜勤明け就寝のため少し遅れるとあらかじめ連絡があったので、お目覚めを待ちつつ、第1回と同じく「お名前」「用意した飲み物やおやつ」「本の種類」、はじめましての参加者どうしのご挨拶などを交わす。タリン茶の話題。タダスケさんがTLで教えてくれた「苦丁茶」やエストニアにある「タリン」という地名について話しつつ、参加者がほぼ揃ったところで本文へ。
まず、第1回に参加していなかった方に前回進捗部分までの感想を伺う。谺さんから、P20の最後のコマでベイズがやかんに水を汲むのに「注ぎ口から入れている」と指摘があり、一同騒然。気づかなかった……! この注水の仕方は逆様事として縁起が悪いとか、ズボラでお行儀が悪いとか、水量が分からず沸騰した時に吹きだす危険があるとか、各人いろいろ思うところがあるものの、逆に注水するのが注ぎ口しかないケトルもあるし、これは「ジェダのお作法」なのかもしれないとか、孤児院のやかんを見ると形が違う(P31)がこっちには蓋がないように見える、開いたままなのでは、いやそれでは沸騰時に持ち手がアチチになる、ジェダは砂漠の月で水が貴重だし等々、たいそう盛り上がる(ちなみにミソサザイが育った地域では、この注水の仕方は「いまわのきわに、口がきけなくなる」と忌み嫌われたものです)。
あじのさんからは、第1.5回時に指摘があったベイズの防塵布について。頬の傷がないことはみんなわりとすぐ気がついたが、ベイズが布をつけていないことは「そういえば…!」となる。「ここでも、ここでも、身につけていてもよさそうなのに無いね」「でもここではつけてる」と。
第2回の読書会は第1回と異なり、このようにページを前後に大きく移動しながら全体を鳥瞰する会話が多かった印象。
続いて、元プロ漫画家の谺さんから、本書のコマ割りと視線誘導の話。他の洋画及び邦画作品の例もひいて、登場人物たちの左から右へ・右から左へ、という動きについての話を聞く。なるほど納得。
相手に💢マークをつけがちなチアルートのおふざけ、攻撃に移る前に表情がvanishするところの表現、すばるさんの絵の素晴らしさの話。
P95、スぺラドをトレルに紹介するため連れていく時に、ルッカ本では会合が終わりとあるだけでチアルートとベイズが別行動するとまでは思わなかった。これも「考えてみればそうか」だけど、コミカライズで初めて分かった点。ふたり、別行動、するんじゃん……。ここ、ベイズはなぜ先に帰ってしまうのか。宗教施設に近寄りたくないとか。……とすると、第1章のウェルナッドの騒ぎに「一緒にオールドシャドウに行く」のは、ベイズにとってはかなり特別なことだったかも。ジェダイを自称する相手がどんな奴か分からない用心のため。チアルートの守護者ベイズ。
スピーダーを襲撃するシーンの崖スタンバイ、これもコミカライズで初めて構図が分かった感じ。P100 下のコマ、ふたりで登るビジュアルは映画本編のイードゥでの山登りシーンを彷彿とさせる。
爆発シーンやその他の擬音語、描き文字について。谺さんがここでも他のアメコミ作品の例で一同の爆笑を誘う。「日本のマンガなら落下してドスンとかドカッとか描くところに《アスファルト!》とあって衝撃的だった」
また、P114のドアがスッとかプシューとかではなくRATTLEと開く、つまりふたりのお家のドアは手動なのか? SW世界のドアはふつう電動なイメージなのに。室内の灯りはついているから停電ではなさそう。でもそういえば戸外の街並みも暗い。ジェダは占領下だから電気が止められているとか、電力不足の計画停電中では。
このあたりから、ルッカ本(回想シーンを織り込んでの章立て)と、時系列に比較的沿ったコミカライズのページ進行をちょっと整理したい気持ちになる。一方で、終了時間が迫って焦る。読書会は時間が溶けるネ……
ルッカ本にあった、ベイズが居ない時に頭痛を感じるチアルートや、オレのこと心配してただろうって言うベイズなどが無いのが惜しまれる。地面の揺れでウォーカーの位置を知るチアルートの手が綺麗で、ずっと見てしまう。
おうちシーンではチアルートが自分で杖をメンテナンスしている。こういう、ルッカ本にはない描写を目にできるのがコミカライズの醍醐味。得した気持ちになる。
ベイズクッキングの話。なぜ砂抜きではなく茹ですぎの表現をすることになったのか問題w。
ソウの足は映画本編と違ってまだ生足サンダル履き。面会場面でふたりが飲むのは「酒」とは明記されていない、それは子供も読むマンガだから? いやルッカ本でも酒とは書かれていない。「強い」とかの表現で酒を示唆しているだけ。スキットルに入っているから酒に違いないと思っていた。BREWという単語は酒の醸造にも茶の調合にも使う。「へー、そーなんだー」「ソウ?」「そう」いやダジャレのつもりはないんだが。
アルシンを連れて街を歩くシーン。すばるさんの絵は、異星人もヒューマノイドのようにみんな表情があって感情が伝わってくる、場合によってはヘルメット頭のトルーパーも表情豊かで、コミカライズほんとうに素晴らしい。トルーパー達がアルシンを連れたチアルートを見逃すのも情ある対応を見せるのも、後で「行進」が成立するための布石だね。トルーパーはトルーパーの職務を遂行しているだけ、とチアルートが認識している記述。
シャトルを奪う前に麺を食べながら待機するベイズ。食べているのは汁なし担々麵みたいなやつでは。アメリカでよくあるテイクアウトの中華容器っぽい。ここのベイズの髪が、映画本編含めいちばん綺麗。ティモテのCMかはたまたラックススーパーリッチか。コミカライズのベイズは、ちゃんとシャンプーしてる感じだし家でも髪をちゃんと結ってる。
うまくいきっこないとパニクるデニクに「彼女は何を?」「数を数えてる」と会話するP154のコマ、手前にいるふたりのとぼけた表情が良い。本書の初めの方から街やドアに詰まってきたベイズでFIT という単語を意識させて、ここで「自分たちはそこにFITするんだ」で回収。それを言うチアルートの表情がほんとに魅力的。
このあたりで終了時間の16時が過ぎ、主催であるミソサザイは、夫が帰宅したため離脱しました。
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