のばのばげんみ❌個人的解釈あり
どうしてこんなに俺僕私たちは君たちを愛しているのか
ちょっと沢山考えてその都度ふせは書いてるんだけど、まとめとして。頭の中ごちゃごちゃなので…。
・入間がほいちを愛してるのは
そもそもの話をしてないなと思いまして。入間はシナリオ中、ほいちの監視を続け、ほいちの処分が決定したとき、自分の信念や執着を捻じ曲げてでもほいちを助ける男です。いつの間にか表情が柔らかくなっていた。そう秘匿で送られますね。彼にとってほいちは、唯一の友達で、唯一本当に対等になりたくて、でもそんな願いと、自分の生き甲斐を全て捨ててでもほいちの命をとりました。爆発のときは反射だったのかもしれない。けれど毒殺した時点で処分を覚悟してるので、変わりはないでしょう。
どうしてそんなに大切になってしまったのか。入間は、警察官です。根っからの。14歳で父と兄を亡くし、追い続け、真実を知り、利用され。そんな彼の人生に、そこまで気を抜ける瞬間があったとは考えにくいです。彼の家にあったコルクボードのように、彼はずっと、家にいる時さえも事件のことを考えていました。オフのときはよく笑うとサシキ様のふせにありましたが、オフで笑えるようになったのって、ほいちと出会い、ほいちと友人になってからなんじゃないかと思っています。唯一ほいちは弱音を吐ける相手ですから。
入間がほいちを大切になったのは、入間がほいちを知ったからです。書類の上ではなく、正しくほいちを理解したからです。きっと眩しく感じています。ちぐはぐで、不安定なほいちですが、それ以上に入間はほいちの強さを見ています。
入間はステータスの総合値135の化け物一歩手前マンですが、彼の強さは半ば強要されたものだと思っています。いやまぁ素質とか十分にありました。警察官にもなっていたでしょう。でも、あの事件や真実がなかったら、入間はここまで強くなれていなかった。
それを踏まえて、ほいちの強さって、天然物なんです。たしかにnobodyだ。彼らは人の手によって誰かの都合で生み出された。ほいちには暗殺の素質があって、人を殺してきた。倫太郎に殺してくれと言われて叶えられなかったことを気に病み、記憶を失っても、その後悔は強迫観念として残り続けた。犯罪を許せないという気持ちにシフトして、警察官となる。でもそこからって、ほいちの選択なんです。入間は、対人戦で殺人鬼になるかもしれないほいちの傍にずっといました。監視して、殺人鬼になったら処刑できるように。そんな風にそばにいて、今では自分を殺させて思いとどまらせると、そこまで入間に思わせてるんです。
きっとほいちは今までの捜査で、何度も自分の殺人衝動を抑えてきたのでしょう。近くでみてきた入間は、それが辛いことだって知ってる。心強き探索者のほいちだから、入間はこんなに心を動かした。愚かだと知りながら、それでもあなたに憧れた。心を渡さずにはいられなかったんです。あなたが、強かったから。なによりも。
だからこそ、倫太郎もあなたに「殺してくれ」と頼んだ。他の人には頼めなかった。あなただからお願いをした。そしてそんな頼み事をしてしまったことを、申し訳なく思っている。
でも、どちらもほいちの心の強さを信じて、そして愛してるんです。
・まのみやから入間への憧れ
恋心よりも、憧れが強いですね。認められたい。入間さんは、あのとき自分だって辛いのに、慰めてくれた。寄り添ってくれた。私はただあのときその優しさに縋ることしかできなかった。
警察官になって、入間さんと再会して、チャンスだと思ったんです。彼のことを助けたい。助けになりたい。頼られたい。次は、わたしが、あの人を。
だからまのみやに、下を向いてる時間なんてない。いつだって彼女は真っ直ぐです。誰に対しても、真正面からぶつかっていける。素直な子です。それが警察官として良いのか悪いのか、きっとわかれるでしょう。誰かを裁くのには優しすぎると思うかもしれない。嘘をつけないのはダメだと思うかもしれない。でも彼女は強いんです。彼女の優しさは、ただ優しいだけじゃない。誰かを守れる強さです。そしてそれは自分も含まれている。彼女は人を裁くことだってできます。彼女は悪を見抜けます。彼女はたしかに素直すぎて、思ったことをそのまま言ってしまうかもしれない。でも彼女には、それを補ってくれる仲間がいます。周りを巻き込んで、仲間にする、彼女の強さです。
だから、入間が死んだことを言われても、彼女は思い切り泣けません。その理由を聞いたら尚更です。見ている先は同じだと思っていました。あの事件の真相を、ただそれだけを。でもほいちを守って死んだと聞かされて、あの、なんていいますか、とても悲しい、でも、それよりも、嬉しかったんです。だって今までずっと悲しかったんです。彼もまた縛られている一人だったから。それを無理やり取り払って、そして彼として行動して、後悔なくいけたなら、彼女はそのまま受け入れます。彼が自由に、なにかを選択できた結果なんだと。
それと、大切な人が届かないところでいなくなってしまった悲しみは別なので、自分の中では後悔は残るのですが。
入間には、自分の弱みは見せられなかった。憧れだから。好きだから。かっこいいところ見てほしいんです。でも、ほいちには、少しだけ弱音も吐けます。彼女が思い切り泣ける日は果たしてくるのか、私にはわかりませんが、いつかくるとしたら、それはほいちの前なんだろうなと思います。
彼女は入間の遺志を継ぐ探索者です。ほいちと同じく。彼女はこれからもっともっと強くなる。入間が信頼した、数少ない人間だからです。
・まといという人間はほよんを
一番人間らしいなと思います。彼はほよん全肯定botです。というか、全人類肯定botですね。そして、ほよんにだけは、一歩を踏み出せる。まといとほよんの三度目の出会いは、デジャヴから始まります。きっと、ある意味一目惚れなんでしょう。運命の相手、というのが驚くくらい似合います。まといの愛は、肯定的です。そして、受動的でもあります。押しつけはしません。優しい優しい、包み込むような愛です。彼の愛には、ほよんが必要不可欠です。ほよんからの気持ちが必要なんです。ほよんに愛されないと、まといはほよんを愛せない。いや、愛してるんですが、それを表すことが、表に出すことができません。
誰にも嫌われたくない、誰からも好かれていたい。そんな気持ちで誰にでも優しいまといは、誰かからの気持ちがほしいのです。なにより、ほよんからの。友達でも恋人でもいいというのは、そういう本質からきているのだと思います。なんだって嬉しいです。あなたが愛してくれるなら。
こう言うと、誰だっていいだとかなんだっていいだとか、そういうネガティブな気持ちを抱かれそうですが、前者は違います。ほよん以外に彼は心を揺さぶられません。ですが、後者は否定できない。彼がnobodyだからか、なんなのか、父親の影響、魔術の影響、記憶が消えた影響、様々です。忘れてはいけないのが、まといもnobodyということ。無意識下で、ほよんを望んでいる。だからほよんが自分を見てくれる時点で、ある意味まといは満足しているんです。一緒にいたい。いたかった。本当です。
でも、彼はnobodyでありながら、大宮纏という優しい医者に憧れた。大宮まといだと思い込んで、そう在れるように頑張ってきた。だから、彼は自分を許すことができなかった。まといが他の探索者や倫太郎と比べて、そこまでnobodyらしくないのは、ここが所以であると思っています。まといが大宮まといだったから。彼にはもうnobodyとしてのなにかはあまり残っていなくて、ほよんだけなんですね。だから、自分がしてしまった罪を、自殺という形でしか償えなかった。自首という選択肢も、きっとなかったです。だって彼は、誰にでも好かれたい人なので。誰かに後ろ指さされたり、万が一ほよんからの感情が変わってしまったら、そう考えるととてもじゃないけれど、怖くて選べません。まといは人間らしく、弱いひとです。
ですが最後の最後で、彼は自分の真実をほよんにだけ話します。彼の弱さが少しでも克服されたのでしょうか。その弱さを上回る愛と信頼があるんです。やっぱり君にだけは話そうと。君の知りたいことを知れる手伝いをさせてほしいと。そのためなら、たとえ嫌われても構わないと。許さなくていいと。このときまといの愛が見返りを求めなくなった瞬間です。ただほよんを、君を、愛した瞬間です。
言いたい言葉はありがとう。そして、またはじめましてをしよう。僕らの運命を、信じています。
・最原巴の独白
前半で一番最初に亡くなるNPCの女の子。結構共感しやすい子かなと思います。nobodyではないけれど、彼女もまた両親に生き方を強制された一人の子供です。そしてそれを利用されて、壊されてしまった。
彼女になんの罪があるのか。たしかに実行犯といえばそう。芦川に誑かされたとはいえ、してしまったことは事実。「いやお前のせいじゃん」と思ってしまう人がいるのは仕方ないと思います。そして最原がそれを一番よく分かっています。
罪を告白する難しさを、体験したことがあるでしょうか。誰にも言いたくないことは、誰にだってあります。言えないことも。ましてや、それは言ってはいけないと、「自分を唆した恐ろしい力を持つ誰か」に言われていた場合は?
あなたは自分の罪を告白することができますか?このまま言わなくたって、誰も自分を責めません。子供ですし、精神も不安定ですから。中でもほいちやほさんは、その難しさを痛いくらい理解できるのではないでしょうか。
それでも彼女は言いました。あなたたちに、自分の口からきちんと伝えました。その前の絵の具での絵は、彼女の覚悟と決意だったのでしょう。彼女もまた、変わりたかった。強制される人生を変えたかった。そして、なにも自分で動いていなかったことに自分で気づく。わかりにくいけれど、彼女もまた強い人間です。ただ、まだ子供だっただけ。子供だったから言えたのかもしれない。自分で持つには重すぎて、抱えられなかったのかもしれない。
だから、彼女からもありがとうと言いたいです。彼女の話を聞いた探索者は、彼女の言葉を聞いてくれた初めての大人なのです。あなたたちが話を聞いてくれたから、彼女は自分の両親と向き合う勇気をもらいました。だからありがとう。最期、確かに彼女は救われたのです。
その後殺されてしまうのは、無念というほかないでしょう。彼女にとっても。一人の人間を救い、前を向かせ、しかしそのせいで死んでしまう。その絶望は、まるでなにかに似ていると思いませんか。
・芦川亨はかなしいひと
nobody*2のいうシナリオ自体が、彼の自殺計画だと最後に彼の口から明かされます。彼の過去もすべてが。
ここで芦川という人間も、ただ利用されて、壊れてしまった人間であるとわかります。それを聞いて、結局黒幕とは誰なのか、わからなくなります。この世界の不安定さが、露見します。相手は国家。自分ではどうしようもできない相手。大きな権力の前に、人間なんて本当に無力であるんです。警察が今までの事件を隠蔽してきたように、得体の知れないなにか大きいものが、たしかに裏で動いている。その絶望たるや。
芦川は父親が犯罪者であるから、自分にもその矛先がまわってきてしまった可哀想な人間です。芦川の父親も、利用される立場だったのでしょう。きっと犯罪者としてまつりあげられることで、隠したものがあるとだと思います。父親一人を犯罪者だといい、そしてその話題で世間を賑わせ、誹謗中傷を一点に集中させる。人間というものは単純で、わかりやすい対象があるとそれを攻撃せずにはいられない。ほかに目が行きにくくなってしまう。情報操作の基本です。一人を犠牲にした。それだけでは足りずに、その息子の人生を巻き込んだ。
芦川だって足掻いてきました。精一杯生きてきました。だって彼には大切にしている恋人がいたからです。支えてくれていたからです。それでも、限界だったのでしょう。恋人の存在で辛うじて繋いでいた糸は、その自殺を機にぷつりと切れた。壊れてしまった。壊された。どうして連れて行ってくれなかったのか。どうして一人で逝ってしまったのか。後悔と、やるせなさ、そしてこんなことを強いた環境と、そして世界。憎まずにはいられなかった。彼にはもう誰もいないから。
死ねなかったのは、何故でしょう。本当に神が死ぬことを許さなかったのでしょうか。ですが最期、エンドによっては彼はあっさり屋上から飛び降りて死にます。
死ぬことが許されなかったんじゃない、死ぬことを選べなかったんだと思います。一人で死ぬことが出来ませんでした。もしかしたら、恋人に「いきて」といった意味の言葉を言われたのかもしれません。壊れた芦川に、それを確認する術はありません。
共感されたかったんです。だから最期、あなたたちに自分のことを話しました。孤児院では「理由なんてない」といっておきながら、ここまで追ってきたあなたたちに聞いてほしかったんです。なんて答えてくれるのか、興味があったから、返事を待ちました。
手を取ってくれることを待ちました。サシキ様のふせにあるように、「一緒に心中してくれる人が現れたなら、その時は世界を巻き込まない死を選ぶ」とありました。ただ寂しい人なんです。悲しい人です。誰かに自分をみてほしかったんです。彼もまた、誰かに翻弄されただけの、ただの人間でした。
誰かが自分の手を取ってくれたら、救われたと思う彼もまた子どもなのです。だから、ヨグソトースを召喚して、そして握りつぶされるとき、彼は初めて彼として言葉を発します。壊れていない。ピエロでもない。ただ、一人の人間として、手を取ってくれたと錯覚して喜びました。手を取ってくれたと。
かみさま。かみさま。ほんとうにいた。かみさま。「どうしてもっとはやくきてくれなかったの」かれの心の本当の声だと思っています。心が壊れて初めて、泣けたのではないでしょうか。
・化け物のなりかけですが
倫太郎については、もういうことが多すぎてまとまらないのですが……いやほかのもまとまってませんが……。
彼は、優しすぎて、優しすぎるそれが、もう人ではないんです。nobodyのためだけに動く、化け物のなりかけ。彼はみんなの意見を否定しません。あなたたちが幸せなら、そうかと頷きます。彼の幸せはあなたたちの幸せです。だから、「倫太郎の幸せは?」と聞いても、わかりません。みんなが幸せならと答えます。問われていることが、分からないのです。言われたことがないんです。答えてる気になっているんです。答えられたと思っているんです。
彼は、あなたたちに会いたかっただけです。楽園を作れば、あなたたちが幸せだと信じていました。そうすることでしか、nobodyが幸せになる道はないと信じています。
事実、どうなのでしょうか。世界各地にいるというnobody。国家ぐるみの人体実験。動物を殺し、いつ人に手を出すかも分からない。倫太郎の言っているとこは、間違っているでしょうか。間違っていないから、苦しい。エゴだって、わかってます。自己満足だって。全てを救うことなんてできないと、あなたたちはわかっている。だから、楽園を断った探索者のことを、私は心の底から尊敬しています。
倫太郎はnobody全てを救いたかった。そのための手段を持っていた。博愛主義者です。nobody限定の。でも結局それも、倫太郎の自己満足ですから。
選択とは、エゴです。意見とは、自己満足です。争いとは、エゴとエゴとのぶつかり合いです。そして必要なのは、それに付随する覚悟です。それを通せる覚悟です。突き通す想いです。どんな選択だってかまいません。本質は変わらないからです。ただひとつ、やめてほしいのは、「考えることをやめること」です。倫太郎の覚悟を断ったのなら、あなたたちはあなたたちなりに幸せになってほしいんです。これもまた、倫太郎のエゴですが。
楽園を提案するシーンは、個人的にものすごく大切なところです。ここでのみなさんの意見を、どうか忘れないでほしいです。
・孤児院での倫太郎
ほさんに名前を与えられ自我をもちます。ほさんが孤児院を去り、ほよんに相談を持ちかけられ弟妹を救う作戦を企て、ほよんを裏切り自分だけ化け物になる。弟妹を助け、そして化け物になりきってしまうまえに、ほいちに殺してくれと懇願する。
どうしてこんなに優しいのか、と問われれば、まっさきに自我を持ったこと、そして弟妹の存在があったからだと答えます。名前と弟妹の存在が、彼を彼たらしめました。なかったら、彼もまた他のnobodyと同じように利用され、あっさり死んでいたと思います。
ほよんを見ていると、倫太郎とほよんが共に結託した理由がよく分かります。彼らは似ているんです。同じような優しさを持っている。シナリオ中も、ほよんの優しさは倫太郎の優しさと似ています。だからこそ、倫太郎はあなたに人として生きてほしかった。未来はもっと明るいよと。
そして倫太郎にとってほさんは、本当に重要な人物です。私もほさんだったので、ちょっと、ほさんのときは、あの、わからないのですが、倫太郎に憑依してると痛いくらい分かります。サシキ様のふせから引用要約しますが、「ほさんの誕生日にプレゼントをもち訪れ、そこでほさんが両親に殺されかけ、殺すのを見ます。それをみて救わなければいけないと思い、楽園計画を企てます。シナリオでは楽園を作る前にほさんにだけは話をし、ともにいこうと誘います。ほさんが普通の家庭に育っていたら、倫太郎はプレゼントを贈るだけでなにもせず、見守るだけでした。楽園計画も思いとどまる」と。ほさんからしてみれば、複雑です。自分のせいかと思ってしまうかもしれせん。ですが、倫太郎にとって、それだけ大切だったんです。あなたも、この名前も。
倫太郎にとって、ほさんは対等な友達です。ほに、ほよん、ほいちはあのとき共に居たため、どちらかというと守りたい対象に入ります。よしよし。
エンド2にいった陣には、これから人間として生きていく彼を見守ってほしいと思います。そして私は、彼が彼自身の幸せを望む時、初めて自分の我儘をいうとき、その相手はほさんであると思っています。倫太郎にとって対等であるからです。
あ~~~~~~死ぬほど長くなりました………でも言い足りないこととかあるし、というか各hoに対するあれこれもあるのですが、まぁnpcだけに留めておきます……。私がのばのばを回しているときは、こんなことを前提にしています。基本的に一方通行です。まとい以外。だから、探索者たちにNPCを好きになってもらうのは、私の努力次第………。すきと言ってもらえるとにこにこしながら、同時にスマンと吐いています。どのNPCも最高に大好きで、素敵で、憑依してるとしんどくて、RPが楽しいです。いや、しんどくないや。愛は一方通行だ。憑依とけるとスマンという気持ちです。スマン。
以上、わたしというNPCから贈る探索者たちへの愛の話でした。