#GOT タグ内で『結局スターク家大勝利エンドじゃん!』みたいな感想見かけたんだけど、実は逆で、あれはむしろ『スターク家解体エンド』だと思う。
3人いるスターク家の嫡流男子のうち2人が死亡、残る一人が王位についたけれど世継ぎをつくることは望めないしそもそも『世襲にしようがないから』を条件に王位についたようなところがある。庶子と思われた男子はスターク家の血はひくものの実は女系で、家としてはターガリエンの嫡流。そして彼もまた、血を残さない決断をする。劇中あまり触れられてなかったけれど『北の女王』となったサンサは既にスタークではなく、ボルトンのままのはず。(ボルトンも北部の名家の一つだから問題ないって話なんだと思う)そしてアリアは東に旅立った。『家』としてのスタークは、修復不可能なほどに解体されている。サンサが旧姓を名乗り新たにどこかから婿をとるっていう手段もあるけど、当時の法的にそれは可能かが問題。
まあなんにせよ、平民も平民のブロンがハイガーデンの領主になって財務大臣つとめるってところで、これまであの世界を貫いていた血統主義は遅かれ早かれ失われていくのが目に見えているよね。
常春のようだったキングズランディングを雪が覆い、まさしく冬来る状況のなか、『孤狼は死に、群れは生き残る』という言葉を継いだはずのスターク家の兄弟が散り散りに各地に散っていくの、運命の皮肉だし、家を中心とした時代の終焉を象徴しているのだと思う