Switch版の発売とふせったーコラボ第2弾を記念して昨年の予約特典イベントで行った朗読劇の脚本をふせったーで公開します!多大なるメタとネタバレがありますので、本編プレイ後の閲覧推奨です! #カリギュラOD #カリギュラ感想
2018年カリギュラODイベント朗読劇 脚本:山中拓也
//Scene1 帰宅部室にて
//帰宅部室。美笛と鈴奈と彩声。3人が時間を潰している。
>鈴奈
「皆さん、遅いですね
いつもならもう揃ってる時間なのに」
>彩声
「いいんじゃない?
男共もいないし
部室が広くてちょうどいいよ」
>美笛
「そういえば彩声先輩、
帰宅部慣れました?
入部してそこそこ経ちましたけど」
>彩声
「まぁね……
女の子たちは皆いい子だし?
男さえ居なきゃねぇ」
>鈴奈
「そんな……
皆さん、いい人たちばかりですよ…?」
//純粋な鈴奈に、ため息をつく彩声
>彩声
「はぁ、鈴奈ちゃんわかってないなー
騙されてんだって!
油断すると何されるかわかんないよ」
>美笛
「いやー、だって帰宅部の男子って
女性に対して人畜無害じゃないですか?」
>美笛
「鼓太郎先輩はちょっと子供っぽいけど基本いい人だし
峯沢先輩は不器用なだけで怖い人じゃないし」
>鈴奈
「そうですよ
笙悟先輩はぶっきらぼうですけど優しい人ですし、
部長は気配りができる素敵な人ですよ」
//美笛と鈴奈の言葉を冷めた目で見る彩声
>彩声
「へ~~
じゃあ鍵介くんは?」
>美笛&鈴奈
「う~ん……」
//揃って考え込む二人
>彩声
「早速行き止まりになってるじゃん」
//呆れて
//美笛、思い直して
>美笛
「鍵介くんは普通です!
たしかにちょっと変態寄りですけど、
あれがきっとニュートラルな青少年!」
>鈴奈
「そ、そうですよ!
思春期には必要なモラトリアムなんです
きっと!」
>彩声
「ふーん、まぁいいけど?
じゃあ琵琶坂先輩は?」
>美笛&鈴奈
「う~~~~~ん……」
//揃ってより深く考え込む二人
>彩声
「ほら!!」
>美笛
「琵琶坂先輩を持ち出すのは卑怯というか」
>鈴奈
「フェアじゃないです……」
>彩声
「なーんか信用できないのよね
太陽神殿のときも、そりゃ過去の話は可哀想だし
同情するけど、ちょっとおかしくない?」
//鈴奈、フォローするように
>鈴奈
「き、きっとあれは錯乱してただけで……」
>美笛
「そうです!
疑心暗鬼になるのは良くないですよ
協力していかないと!!」
>彩声
「どーだか! そもそも日常会話で
『待ちたまえ』なんて言う人間いる?
ちょっとおかしくない?」
//『』内、琵琶坂風に気取って
>美笛
「彩声先輩似てる~!
ちょっとまって私もやりたい……ゴホン!
『謎解きなら僕に任せてくれたまえ』」
//『』内、琵琶坂風に気取って
>鈴奈
「ぶふっ」
//吹き出す
>彩声
「あはははは
似てる似てる」
>彩声
「『どうしたんだい鈴奈ちゃん
話し合いで解決しようじゃないか!』」
>鈴奈
「ちょ、ぶふっ……」
//吹き出す
>美笛
「『恩に着るよ、鈴奈ちゃん
どうだい?このあとシャコの美味しいレストランでも』」
>鈴奈
「ぶふーっ!!
ちょ、ちょっとふたりとも、ふふっ
悪いですよ本人のいないところで」
>彩声
「鈴奈ちゃんもやってみて」
>美笛
「やっとこ
一回やっとこ」
>鈴奈
「無理!無理です!!
その……キャラ的に無理です」
//戸惑う鈴奈に、歩み寄る美笛と彩声
>彩声
「大丈夫大丈夫
……破ろ?」
>美笛
「自分の殻、破ってこ?」
>鈴奈
「え~……
ちょっと待ってくださいね……」
>鈴奈
「スゥーーー……
『おやおや~
どうしたんだい?君たち』」
//ドアの開く音
//笙悟と琵琶坂が入ってくる
>永至
「おやおや~~
どうしたんだ~い? 君たち」
>鈴奈
「きゃー!!!!」
>美笛
「あ、琵琶坂先輩と笙悟先輩!
おつかれさまでーす」
>彩声
「チッ、おつかれさまです」
//不機嫌そうに
>笙悟
「いやお前ら良く平気な顔で挨拶できるな
相当きまずい事案だぞ」
>永至
「いやー、ははは
困ったものだよ佐竹くん
後輩ちゃんたちの僕の扱いが酷い」
>笙悟
「お前の普段の行いのせいだろ
擁護のしようがねぇ」
>美笛
「だって~~
琵琶坂先輩すぐにキレるから
ちょっと危なっかしいんですもん」
>永至
「それを君が言うのかね?」
>鈴奈
「あ、あの……
賢くて頼りがいがあるのはわかるんですけど
急におおきい声を出されてしまうとビックリしちゃって」
>永至
「それを君が言うのかね!?」
>彩声
「あたりまえでしょ
先輩女の子に暴力ふるおうとするし……」
>永至
「もはや返す言葉もないね!!
キミに至っては!!」
>笙悟
「へっ、仕方ねぇわな……
せいぜい信頼回復に努めろや」
>永至
「はっはっは
いたいけな少女にはわからないものかもね
オトナの魅力ってやつは」
//ドアの開く音
//主人公とアリアが入ってくる
>主人公
「みんなどうしたの?
賑やかだね」
>アリア
「ほんとだよー!
アタシたち抜きで楽しい話しないでよね!?」
>永至
「やぁ
聞いてくれよ部長くんにアリア
後輩たちがひどいんだ」
>笙悟
「自業自得だけどな」
>主人公
「全然状況がよくわからないけど……
それより、みんな今日の部活は中止だ
他のメンバーが揃わない」
>鈴奈
「あ、そうなんですね……」
>アリア
「えっとね、鼓太郎がレスキューマン
鍵介が秘密の活動、維弦がお買い物の練習
琴乃が友達と約束、鳴子が別イベ」
>彩声
「別イベ?」
>笙悟
「なんだ、別イベって。」
>主人公
「すごく来たがってたんだけどね
別イベで。どうしても。」
>笙悟
「なんの話をしているんだ一体。」
>美笛
「今日は部活なしか~
あっ、じゃあご飯でも食べに行きます?」
>鈴奈
「わ、いいですね
琵琶坂先輩とも彩声先輩とも
もっと信頼関係が必要って話してたところですし」
>アリア
「イイネー!!
ちょっとした歓迎会みたいな?」
//嫌そうな永至と彩声
>彩声
「え~~、なんで
わざわざ男連中と……」
>永至
「ふむ……
部活動がないなら
僕も遠慮させてもらおうかな」
>アリア
「ダメダメ!そういう態度がミゾを
作ってるんだってば!今日はいくのー!!
ね、部長!」
>主人公
「あぁ、そうだね
たまにはいいかも
行こうよ琵琶坂先輩」
>永至
「ふむ……
まぁ、仕方ないね
部長くんの頼みだ、付き合うとしよう」
>鈴奈
「うふふ
なんだか楽しみになってきました…
いきましょ?彩声先輩」
>彩声
「うぅ、鈴奈ちゃんにそんな顔
されると断りにくくなるじゃん」
>主人公
「駅前の適当な店にしようか
そうだな……
たまには俺がごちそうするよ」
>アリア
「よーっ!
ふとっぱらー!!」
>笙悟
「…?
なんでそんな金あんだ?
お前バイトとかしてたっけ?」
>主人公
「あぁ、ちょっと楽曲の……
じゃなくて、まぁ、たまたま
臨時収入があってね」
>笙悟
「ん?よくわかんねぇけど
まぁなんにしろ羨ましいこった」
//主人公の電話が鳴る
>主人公
「おっと、ごめん。電話だ
出る準備してて!」
//主人公が部室を出ていく
>美笛
「はぁーい!!
早く帰ってきてくださいねー!」
//一度暗転
//Scene2 帰宅部室前にて
//主人公と電話するソーン、μ
//少し声を潜めて会話をする主人公
>主人公
「……どうした?
珍しいね、電話なんて」
>ソーン
「えぇ、どうしても
お願いしたいことがあってね」
>主人公
「ふぅ……
幸せな時間は長く続かないなぁ
で、俺は何をしたらいい?」
>ソーン
「……飲み会」
>主人公
「はぁ?」
>ソーン
「飲み会に出なさい」
>主人公
「飲み会に」
>ソーン
「今からあなたの歓迎会をやるわ
さすがに全員は無理だったけれど
なかなかの人数集まったわ」
>主人公
「あ~…そういうこと
気持ちは嬉しいよ、ありがとう
でもゴメン、今夜は先約があって……」
>ソーン
「はぁ……? 断るというの?
私が内心超面倒くさいながらも必死で
調整したアナタの飲み会を……?」
//あからさまに不機嫌そうに
>主人公
「いや、その、申し訳ないけれど
ちょうど帰宅部の新メンバーの歓迎会が
あって……」
>μ
「えーーー!!?
Lucid歓迎会来ないのーー!?」
>主人公
「μ!!」
>μ
「なんで?なんでなの??
楽士のみんなのこと嫌いになっちゃったの?」
>主人公
「いや、違うんだよ
そういうことじゃなくてさ
たまたま別の予定とかぶってて……」
>μ
「えー……
Storkもくるよ??」
>主人公
「『そうか、Storkがくるなら行こう!』
とはならないだろそれで……」
//悲しそうにμにささやくソーン
>ソーン
「仕方ないのよ、μ
Lucidは帰宅部のほうが大事なの……」
>μ
「えぇ!?
い、一緒にメビウス盛り上げていこうねって……
言ったのに……」
>ソーン
「そうね、そうね……
私たちはまんまと騙されたわけね……
うっ……ぐすっ……」
>μ
「はっ!泣かないで、泣かないでソーン
帰宅部としてのLucidもあるし、楽士としてのLucidもあるし
わ、私はどうしたら……」
>ソーン
「いいわ!
派手にやってしまいなさいμ
アニメの6話みたいに!!」
>μ
「わかった!!
なんで飲み会来ないの……
ナンデ……ナンデ……」
>主人公
「あーー!もう!
わかったよ……帰宅部の方を
別の日にしてもらうよ!」
//遮るように
>ソーン
「ふむ、わかればいいわ」
>主人公
「まったく……
強引なやつだな」
>ソーン
「いや……ちょっと待ちなさい?
不用意な行動で怪しまれるのも難だわ
私にいい考えがある……」
>μ&主人公
「いい考え?」
//Scene3 居酒屋 楽士サイド
//楽士たちが居酒屋でLucidの歓迎会をしている。
>Stork
「歓迎会だよーーーー!!!
楽しいねぇ楽しいねぇ!!!
ワーーーーーーーオ!!!」
>μ
「ワーーーーーーーオ!!!」
>スイートP
「うるっさいわね!!!
他にお客さんいるんだから
静かにしなさいよ!!」
>イケP
「イエェェーイ!!
飲み会盛り上げていこーぜ!!
これがオレたちのジャスティーーーース!!!」
>μ
「ジャスティーーーーーース!!!」
>ミレイ
「うるっさい!!!!
恥ずかしいから静かにしなさい!!」
>イケP
「盛り上がってるかよぉ、相棒!
こんな世の中だ!騒げるときに騒いどかなきゃいけねぇぜ
響かせてやろうや、この店に俺たちのバイブスをよ」
>主人公
「ははは、ありがとね」
>イケP
「へっへっへ
あ、店員さーん!
軟骨の唐揚げと枝豆ねー!!」
>ミレイ
「ちょっとー
なんで、こいつらできあがっちゃってるわけ?
アルコールはお店に置いてないはずでしょ?」
>μ
「えへへ
イケPがどうしてもって頼むから
ちょっとだけ……」
>ミレイ
「うっそ、早く言いなさいよ
私も飲んじゃお~っと」
>イケP
「おうおう今日は硬いこと
いいっこなしのパーリナイだぜ!
梔子も飲むか~?」
>梔子
「いい。
私、未成年」
※梔子の年齢自認はメビウスに囚われた当時のままです。(山中)
>スイートP
「ちょっとぉ
そんなに甘やかしちゃ駄目でしょ!
Lucidちゃんなんとか言ってあげてよぉ!」
>梔子
「はぁ……
騒がしい……」
//頭を抱える梔子を気に掛ける主人公
>主人公
「悪いね、梔子
苦手だろこういう集まり」
>梔子
「いや、そんなことないよ
誕生日のときに約束したし
Lucidのために集まるのは平気」
>スイートP
「でも、よくこんなに集まったわよねぇ
Lucidちゃんの人徳かしらぁ」
>ソーン
「苦労したわ……この人数の調整
無料イベントなのに
予算がすごいことになってるわ」
>スイートP
「今どこ目線の話してるの?」
>梔子
「来てないのは少年ドールにシャドウナイフ
それにウィキッドか……まぁ仕方ないメンバーだね」
>Stork
「いやー、ノリが悪くて困るねぇ
彼らは!アハ!アハハハハ!!」
>ミレイ
「しっかし、なんでこんな学生がくるような
安っぽい店にしたのよ
うちのグランブルー貸してあげるっていったじゃない」
>μ
「ふふふ~
秘密~~」
>イケP
「いいじゃねぇか!オレこういう店好きだぜ~
この安っぽさ働いてたときを思い出すっつうか……
毎日仕事帰りにクダまきながらやっすい酒飲んでさぁ」
//徐々に涙交じりになっていくイケP
>イケP
「飲んでさぁ……
うう……辛かったなぁあんときはよぉ
何やってもうまくいかねぇし、モテねぇし……」
>Stork
「わかる!!わかるよイケP!!
うまくいかないときってあるよねぇ!
お気に入りのスポットの警備が厳重になったときとか!」
>梔子
「それ、話噛み合ってる?」
>Stork
「慣れない酒を呑むことだってあった!
拳を強く握りしめて、唇を噛む夜もあった!
しかし、メビウスでは我慢する必要ないのさ!!」
>イケP
「あぁ、あぁ……そうだよなStork
悪かったな、オレお前のことマジで触っちゃいけないタイプの変態で
できれば近寄りたくないなって思ってたけど、意外と良いやつだな!」
>Stork
「いいんだよ、そんなこと!!
僕もイケPのこと最高に服のセンスないし外見も言動も
ちょっと痛い人だなぁって思ってたけど一度酒を酌み交わしたら友達さ!」
>ミレイ
「甲乙つけがたい争いだわ」
>Stork
「ここはメビウスだ!思う存分叫ぼう!!
ワーーーーーーーオ!!!!」
>イケP
「ディスティニーーーーーーーーーーー!!!!!」
>スイートP
「あーーーうるさーーーい!!!」
//Scene4 居酒屋 帰宅部サイド
//帰宅部たちが居酒屋で飲み会中。
隣の部屋(楽士が歓迎会中)の騒音が気になる。
>彩声
「今……なんかすっごくムカつく声が
聞こえたような……」
>笙悟
「隣の部屋うるせぇなぁ……」
>鈴奈
「あはは……
だいぶ盛り上がってますねぇ」
>美笛
「なんですかねー、合コン的な?
……あれ、そういえば部長は?
トイレ長くないですか?」
>アリア
「たしかに!
乾杯してすぐどっか行っちゃったってば」
>鈴奈
「心配ですし、
WIREしてみますね」
>永至
「……なぁ、アリア
アルコール頼んでも構わないかい?」
>笙悟
「おっ、琵琶坂
たまには良いこと言うじゃねぇか
アリア、俺も」
>アリア
「NO!!
メビウスは学生ONLY!
アルコールの提供はしておりません!!」
>笙悟
「そ、そうだった……ん?でも
なんか飲んだ気がするんだよなぁ……
鍋しながら……」
※アニメ7話
>永至
「な、なんだって…
汚いぞ佐竹くん……!!
僕だって久々に酒が飲みたい」
>永至
「というかアニメに出たい!」
>彩声
「それは本当にそう!!ずるい!」
>美笛
「先輩たち居たら
絶対荒れるからなぁ……」
//主人公が入ってくる
>主人公
「いやー、ごめんごめん
おまたせ」
>鈴奈
「あ、おかえりなさい」
>美笛
「もー、なにしてるんですかー
ごはん冷めちゃいますよ~?」
>主人公
「まぁ、ちょっとね
で、何の話してたの?」
アリア
「あー、あれあれ
ジョハリの窓」
>主人公
「なにそれ?」
//隣の部屋のスイートPとミレイのみスポットライト
>スイートP
「だぁぁぁぁれが油まみれのテディベアじゃ
ゴルアアアアアアアア!!!」
>ミレイ
「本当のことを言ったに過ぎなくってよ~!!
オーホッホッホッホッホ!!!!」
//帰宅部部屋、沈黙があって
>美笛
「………なんか
聞き覚えがある声がしたような……」
//ごまかそうとする主人公
>主人公
「ききき、気のせいじゃない!?」
>彩声
「いや、私も聞こえたような気がする……
なんか、無性に電気が出したい」
>アリア
「たしかにうっさいねぇ~
アタシちょっと様子見てこようか!」
>主人公
「い、いや!
俺が見てくるよ!!
ちょっと文句言ってくる!!部長としてね!!」
>アリア
「んーーー?
なんか今日やたら男らしいってば
YOUそんな人だっけ」
>鈴奈
「穏便にお願いしますね……」
>笙悟
「さっさと帰ってこいよ~……」
//Scene5 居酒屋 楽士サイド
//主人公楽士の部屋へ。
>主人公
「ちょっと!!
何してんのふたりとも!」
>Stork
「やぁ、Lucid
おかえり~」
>スイートP
「聴いてよLucidちゃん!!
あのオバサンが私のこと馬鹿にするのよ!!
執拗に油ものを勧めてくるの!!」
>ミレイ
「オッ、オバさ……
事実を言ったまででしょう!?
汚らしく食べる姿が良くお似合いですこと!!」
>スイートP
「フゴォォー!!!」
>ミレイ
「がるるるるる!!!!」
>主人公
「いやいや、ふたりとも喧嘩はやめて
ほら、周りの人の迷惑になるから!」
>主人公
「みんなも止めないと駄目だろ!
メビウスを快適に過ごせるようにしないと!!」
>イケP
「むぅ、済まねぇ……
俺としたことが」
>ソーン
「ふふふ
見上げた精神だわ
Lucidが居てよかったわ」
//ソーンのもとに近寄り、声をひそめる主人公
>主人公
「誰のせいでこうなってると思ってんだよ…!!」
>ソーン
「名案でしょう?
帰宅部の歓迎会をやっている隣の部屋を抑えてしまえば
あなたは予定を変更しなくて済む」
>μ
「ソーンはいつも頭がいいんだよ!
すごいでしょ!」
>ソーン
「そして私もクソ面倒くさい楽士たちの
日程調整をしなくて済む」
>μ
「WIN-WINのカンケイだよ!
すごいでしょ!」
>主人公
「そっちがメインだろ」
>ソーン
「しかし……よく考えてみるとすぐ隣に
佐竹笙悟がいるのよね……
あぁ……」
//嫌な予感を察知する主人公
>主人公
「……やめろよ」
>ソーン
「ねぇねぇバーンって突入してすぐに
窓から飛び降りてあげたらどんな顔するかしら……
あぁ、やりたい……」
//うっとり
>主人公
「絶対やめろよ!!」
>μ
「あー、そしたらそのあと
帰宅部のみんなとも一緒に
ごはん食べればいいのにね~」
>主人公
「笙悟が吐き散らかして
それどころじゃないよ」
>梔子
「ちょっと、あなたたち」
>ミレイ
「何よ小娘!
文句あんの!?」
>スイートP
「そうよ!入ってこないで!
そもそもアナタReplicaに加入してくるときに
挨拶なかったんだけど~~!?」
>ミレイ
「そうよ!!
菓子折りのひとつでも持ってくるべき
なんじゃないの!?」
>スイートP
「ちょ、ちょーっと
ピチピチしてるからって
調子乗ってんじゃないのー???」
>Stork
「み、みにくい……」
>イケP
「こえ~~~」
>μ
「あー!たしかに!あの3人に
現実でも若い梔子が入ったら
どうみても分が悪いもんね!」
>ソーン
「やめなさい、μ」
>μ
「ソーンもリアル最年少奪われたね!」
>ソーン
「やめなさい!!」
>梔子
「くだらない……さっきLucidが言ったとおりよ。
私達はメビウスを安寧の地にしなきゃいけないの
醜い争いしてる場合?」
>梔子
「メビウスは誰にとっても楽園でなきゃいけない
静かで、心癒されて、救いになるような
そんな場所じゃなきゃ……」
//ぎゅっとこぶしを握り締める梔子
>Stork
「梔子……」
>スイートP
「梔子ちゃん……
わ、悪かったわ……そうよね
Lucidちゃんと梔子ちゃんの言うとおりよね」
>ミレイ
「ふ、ふむ……一理あるわ
私も少し大人気なかったかもしれない
……よし!飲み直しましょ!!」
//隣の部屋の琵琶坂のみスポット
>永至
「ハーーーーハッハッハッハ!!
知性と気品を兼ね備えたMr.パーフェクトとは
僕のことさぁー!!!ハーーーーハッハッハッハ!!!!」
//楽士部屋一瞬沈黙
>梔子
「……び、び、び
琵琶坂 永至ィイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
//隣の部屋に殴り込みにいこうと走り出す梔子
>主人公
「あああああああ!
人違い!人違いだって!!
梔子―――!!!」
//追いかけていく主人公
>ミレイ
「何なのよ一体……」
//Scene6 居酒屋 帰宅部サイド
//主人公帰宅部の部屋へ。
>主人公
「ちょっと!!
琵琶坂先輩うるさい!!」
>美笛
「あ、部長、なんとかしてくださいよ~
さっきから先輩たちの様子がおかしいんです」
//酩酊している琵琶坂と笙悟
>永至
「誰の様子がおかしいんだい?
この完璧な人間に向かって
ハーーーーハッハッハッハ!!」
>笙悟
「ヒック……そうだそうだ~
今日も髪型がかっこいいぞ琵琶坂~
言ってやれ琵琶坂~」
>主人公
「笙悟まで!?
どうなってるの!?」
>鈴奈
「まるで酔っ払ってるみたい……」
>美笛
「アリア!
お酒は出てこないんじゃなかったの?」
//グラスの飲み物をチェックするアリア
>アリア
「いや、そのはずなんだけど……
これは間違いなく
アルコールだね」
>鈴奈
「で、でもどうして……」
>アリア
「こんなことμにしかできないはず……
まさか近くにμが……」
>主人公
「いない!!!!」
//大声
>アリア
「うわぁビックリした
なんなの急にテンションあがって!」
>永至
「部長く~ん、君さっきからナニをコソコソ
出たり入ったりしているんだぁい?
僕が気づかないとでも思ったかね??」
>主人公
「あ、いや……その……」
>永至
「オンナでも待たせてるのかね?
んん~~~??」
>鈴奈
「えっ、そ、そうなんですか!?先輩!」
//ショックを受ける鈴奈
>笙悟
「あぁ?お前そうなのか?
なんだ!俺たちとの飲み会が
つまらねぇってのか!オイ!」
>美笛
「先輩たち、お水飲んで!お水!
もう!アリアの能力で酔い覚ましとかできないの?」
>アリア
「うーん
さっきからできる限りやってるんだけど……
なんかプロテクトがかかってるような」
>鈴奈
「プロテクト、ですか?」
>アリア
「笙悟たちが飲んだお酒に
『楽しんで欲しい』っていう気持ちが強くこもってる
解除不可能だってば!!」
>永至
「ひゃーはははは
お前たちも飲め!飲めよ!
飲めよゴルアアアアアアアア!!!!」
>美笛
「うわぁ、いつものが始まった……」
//泣いているように見える鈴奈
>彩声
「ひっく……ひっく……」
>主人公
「…?あ、彩声どうかした?」
>彩声
「触るなぁーーーーーー!!!!!」
//電撃のSE
>主人公
「うごああああああ!!」
>彩声
「これだから男ってやつは野蛮でどうしようもないわ!!
ひっく、一度痛い目合わせてやんなきゃいけないようね!」
//電撃のSE
>鈴奈
「彩声先輩まで酔っぱらって……」
>アリア
「いや、普段とほとんど変わらないけども」
>美笛
「あ~……もう
これどうしたらいいんだろ」
//ソーン(大坪さん)帰宅部の後ろを通り過ぎてください。
>笙悟
「ウォエエエエエエエエエエエエ!!!」
//嘔吐
>鈴奈
「あああああーーーー!!!
笙悟せんぱーーーーい!!!!」
>主人公
「やめろぉぉーーーーー!!」
//嘔吐する笙悟、てんやわんやの帰宅部たち
>アリア
「地獄絵図だってば……」
//Scene7 居酒屋 楽士サイド
//主人公楽士の部屋へ突入。
//しかしLucidへの変装をわすれている
>主人公
「お前ら!
いい加減にしろって!!」
//楽士沈黙
>スイートP
「な……あ、あ、あんた……!?」
>Stork
「き、帰宅部の部長!!?
こんなところまで追ってきたのか!?」
>主人公
「あ……やべ
し、しまった……
そのまま来ちゃった……」
>ソーン
「あーあ」
>μ
「アチャー」
>ミレイ
「いい度胸してるじゃない!!
殴り込みってわけ!?」
>梔子
「さっきの琵琶坂永至の声も……
幻ではなかったということか!」
>イケP
「おいおいおい!
つうことは峯沢もいやがんのか!!
ぶっとばしてやる!!」
>主人公
「くっ……仕方ない……
逃げるしか……」
//逃げようとする主人公
//だが騒ぎを聞きつけた帰宅部勢が駆けつけてしまう
>美笛
「どうかしましたか!!先輩!!
……ってオスティナートの楽士!!?」
>主人公
「やば……」
>アリア
「μ!!
なんでこんなところに!?」
>μ
「ち、違うよ~~
μじゃないよ~~
バーチャドール違いだよ~~」
>アリア
「通じるわけ無いでしょ!!」
>笙悟
「ひっく……でかしたぞ部長
ここでケリつけてやらぁ……」
>ソーン
「ふぅん、偉そうに」
//ソーンを見た瞬間嘔吐する笙悟
>笙悟
「ウォエエエエエ……」
>Stork
「吐いた!?
なんだいこの状況!!」
>永至
「行くぞ帰宅部諸君!
ここでケリをつけてやろうじゃないか!!」
>彩声
「あんたが仕切らないで!!!」
>Stork
「こうなりゃヤケだ!
やっちまおう!!ワーーーーオ!!」
>ミレイ
「行くわよ!!あんたたちーーーー!!!」
>μ
「あーーーもう!!
喧嘩は駄目だよーーー!!!」
//フェードアウト
//Scene8
//μとソーンと主人公のみ残り
>主人公
「はぁ……
疲れた……」
>ソーン
「まったく……あなたがうまくやらないせいで、
μが全員の記憶を消すはめになったわ……」
>主人公
「面目ない……というか
それができるなら最初からしといてくれよ」
>μ
「でもでも……
みんなで飲み会!
楽しかったよね!」
//無邪気にはしゃぐμ
>ソーン
「ほら……」
>主人公
「……
それを言われちゃ何も言えないよ」
>ソーン
「私も、楽しかったわ……
あなたが来てくれてよかったと
本当に思っているのよ」
>主人公
「……まぁ、
話半分で聴いておくよ」
>μ
「Lucidは……
まだどっちにするか決めてないの?」
>主人公
「あぁ……俺はもっとこの世界を知る必要があるからね」
>μ
「……うん、わかった
あせらないで決めていいからね
私、待ってるからね」
>μ
「いこ!ソーン!」
>ソーン
「えぇ……楽しみにしてるわ
あなたが出す結論を……」
//μとソーン退場
>主人公
「ふぅ……
μ、そしてメビウス」
>主人公
「見せてもらうよ
君の奥まで……ね」