さようなら。きらら。
君が目指した世界で一番のアイドルに、きっと光羽がなってくれるから。俺が最後まで彼女を見守るよ。
君の笑顔が大好きだった。心から、愛していた。
君と過ごした時間は、永遠の宝物だ。
ゆっくり休んで欲しい。出会ってくれて、ありがとう。

城木。
お前は本当に馬鹿野郎だよ。最後の最後まで、どこまでもお人好しなんだ。苦労を、迷惑をかけた？ああ、本当に大変な3年間だった。本当だったらすぐに見捨ててる所だ。でも俺はそうしなかった。俺はお前が本気で世界で一番のアイドルを生み出すことを目指してたのを知っている。与田さんに目をかけていたことも知っている。今は、お前が自分を犠牲にして俺を助けてくれたことも知っている。芸能界を志した、俺と同じ視点で語り合える大切な友達。そんなお前だったからこそ、見捨てる事なんて、放っておくことなんてできなかった。俺は、感謝しているんだ。今こうして、また夢を見られるのは、お前が芸能界に引き戻してくれたお陰だ。
だから。
ありがとう。また向こうで飲もう。今度は俺も一緒に酒を飲むから。

与田さん。
城木は君の才能を確かに見出していたよ。君の事を大切に思っていたのは本当なんだ。だからこそ。自分のしたことを自覚して、後悔してくれ。そして、光羽が本物になるのを、目に焼き付けてくれ。

光羽
君にきららの影を見て、君自身を俺はずっと見てあげられなかった。俺の中の時間はずっと止まったままで、ただ自分に課した使命感だけで生き続けてた。でも、君と一緒にメモリーフィッシュを打ち破って、再び舞台に立つ決意をしてくれて。共犯だと言ってくれて。ようやく俺は君を見てあげられるようになった。もう二度と、目を逸らさないから。君が描く未来を、俺に見せてくれ。
こんな俺を、マネージャーとして頼ってくれて、信頼してくれてありがとう。

俺の中で、ようやく時が動き出した。
犯した罪を背負って、これからも生きていく。