イド10~13節の感想 ※ネタバレ注意ネタバレを含みます。
イド前半は、醒めない言わば藤丸立香の悪夢、失意の庭ですね。
ソロモン王を倒し、汎人類史として、その手で多くの特異点の命や文明を終わらせ、異聞帯を超えて旅を続ける藤丸はたぶん、もうすでに廃人一歩手前なんだろうな。
やって来た事が、正義かも分からない。
それこそ、頬をひっぱたく、前を向かせる周りにいるサーヴァントがいなければ
彼/彼女はもう前に進めない。ひとりでは進めない。
藤丸が悪夢を多く見たり、激辛を感じない(辛味=痛覚、痛みを感じづらい)状態が出ていて
オベロンやはじめちゃんの様な、マスターの道に"異"を唱えるサーヴァントも居る。
「人類最後のマスター」と呼ばれ続けるから、歩いてる。
マシュが本当に死んだら、きっと藤丸は藤丸でいられなくなる。
敵に殺されても、どんな形であっても。
別に藤丸が強靭な精神の持ち主、ってわけでなく、すべて普通の若者としての反応なんだよなぁ。
汎人類史側といっても、「戦いや競争によって、たまたま生き残って繁栄した側の人類史」ってだけなので
別に確たる正義でもないのだ(そこが藤丸の苦しみ)