私はセールで買ったので、値段の割にプレイ時間が短いっていう感想はない。2800円としてまあもうちょっとあってもいいかなとは思うけど、力こぶ入れるのそこかい、って言う方が合ってるかな。

■いいとこ
・舞台設定：ミッドセンチュリーのホテルとてもいい
・キャラクターデザイン：ニュールック感ある50年代女子かわいい
・コンセプト：掃除婦は見た感はよい
・音楽：総じてええ感じ
・UI：ジャーナルや登場人物の見せ方がよい
・パートナーは男女選べるしロマンスも回避可能

■残念なとこ
・おれは殺人事件の捜査をしたかったのにそれはラスト5分ぐらいだった
・客の荷物漁りまくるホテルの掃除係いややろ常識で考えて
・あと荷物漁りを主体にするならもっと漁れる部屋数を増やしてほしかったし連続殺人にしてほしかった
・その部屋のお客さん帰ってきたら知らせるから気ぃつけやって毎回言われるのにお客さん絶対帰ってこなくて拍子抜け
・てゆか宿泊客と顔を合わせないホテルおかしくね
・昼ドラみたいな人間模様の味付けはあるが、事件にはなんも関係がなくだいぶんどうでもいい
・50年代に既婚女性がビアンで焼けぼっくいに火がついた相手と駆け落ちを目論むのは確かに大ごとで風当たりは強かったと思うが、個人的にはそんなことよりもっと殺人の証拠集めをして犯人を追い詰めてカラッと真相を突き止めたかった
・ミスリードのための精神病入院履歴のある容疑者が単に話をややこしくして差別ｲｸﾅｲに使いたいツールにしかなっておらず普通に邪魔だった
・んでそういう人たちを毛嫌いする人々の紋切り型っぷりがちょっと雑だった
・真犯人がわかったところで、ホテルの担当フロア内にある証拠物件に手を加えて上記2組の容疑者に嫌疑がかからないように仕向けないといけなかったっぽいところがマキシマムNOT FOR ME（フルキャップで言う）
・警察に恨みがあるのかと思っちゃう無能刑事描写

という感じで残念さが上回りまくってしまい、残念ながらおすすめできる作品とは言えなかった。
ただ一応そのアルファベット活動家的な側面に関しては、ゲームのバランス的にもっと控えてもよかったというか殺人事件の分量を増やせばよかったのに、という不満はありつつ抑制は利いていて、他のごり押しクソゲーよりはずっと良心的だったし、男同士やジェンダー云々の人たちよりも黙殺されがちな女同士の関係を描いているところはまあ悪くはないと思っていることは書き添えておきます。