(自称)興収に少しだけ詳しいオタクが、劇場版うたプリ「マジLOVEキングダム」の興収に関して悲観的になっているプリンセスに言いたいこと
※興行収入の話題は好き嫌いがあると思うのでふせったーを使用させて頂きます
まず声を大にして主張したいのは、
「興収が足りない!悪い!やばい!」という殺伐とした雰囲気になってしまうのは、これから呼び込もうとしている新規さんや、気になって
д゚)チラッとしている入国手続き待ちの王国民への宣伝としては悪手だと思うのでほどほどにした方がいい
ということ。
興収について言うなってことじゃないんだよ。「そうはいっても推しに活躍してもらいたい!」「あんなに素晴らしい映画(私も3回入国したからわかるめちゃくちゃ素晴らしかった)だから評価されてほしい」という気持ちもめちゃくちゃわかる。私もオタクだから。
だからこのふせったーはどちらかといえば「興収の話題を見て落ち込んでしまった」プリンセス向けです。
ここでは①興収を悲観視する必要がない理由 と、 ②興収について知っておいた方がいい知識 の2点を書いていきたいと思います。
ちなみに私が興収に少し詳しい(自称)理由は、自分の推しジャンルで毎年劇場版が公開されていて数字を追っていたからです。その程度の知識なので専門家ではありません。ただただ、あの素晴らしい映画の萌えや楽しかった感想が、殺伐とした雰囲気にのまれてしまうのが悲しくて書いているだけです。ご了承ください。
ここまで見てモヤッた人はブラウザバック。見たい人だけ見てくれ。
①興収を悲観視する必要がない理由
・ヒットの定義は作品によって違います
今年は邦画もヒットが多くて、夏もこれからどんどん大作が出てきます。でも作品によってヒットと呼べるラインって違います。
極端な話「【全国300館以上】の上映館数で【オールスター級のハリウッド俳優】を揃え【最新のCG技術を駆使】した【巨匠監督】映画が最終興収10億円」なら制作側は顔面蒼白なはずです。大赤字ですね。
今回のうたプリは作画もめちゃくちゃいいし、CGもめちゃくちゃにいいし、キャストはあの豪華さだしで確かに製作費はそれなりにかかっていると思う。私は業界の人間じゃないから勝手に試算する知識すら持ち合わせていないけど、制作費に対して黒字なら十分御の字というのが映画だと思う。
もちろん大幅黒字なら次回につながったり、新しい展開につながったり、制作側の打ち上げが豪華になったり(笑)するけどね。でもその「大幅黒字」とされる額も、制作費によって全然違うよってことです。
近年だと「カメラを止めるな」とかが化け物的な推移になります。口コミで上映館数もぶあああああっと広がりました。
・深夜アニメの立ち位置と上映館数
具体的な作品名は出さないけどちょっと調べてみてほしい。ジャンル外から見ても「勢いと人気すごいな~!」と思うような作品でも、特典や前売りのグッズがどんなにすごくても、リピーターが多くても、深夜アニメの興収っていうとどうしても邦画や洋画のヒット作と比べると少ない。
でもこれはあくまで「ヒット作と比べると」であって、最近は振るわない邦画洋画よりも興収を稼ぐアニメも増えてきている感じがする。
・本来は広告と宣伝のお仕事
ドライなことを言ってしまうと、映画には広告・宣伝を担当するスタッフがいまして(今回のスタッフロールなら挿入歌の後に流れるあたり)、プロモーションってその人たちのお仕事なんだよね。その人たちの仕事は公開されるまでの宣伝は勿論だけど、映画が公開されたら終わりじゃなくて、公開後どのようにプロモーションしていくかも重要なお仕事なんです。
最近は「推しに貢ぐ」「推しに貢献する」「数を積む」みたいな文化がオタクに浸透してきているから忘れがちだけど、本来ファンが興収を上げるために頑張りすぎるのってあまりなかったことだと思うの。
ファンが「うたプリの映画めっちゃよかったよ!◎◎好きならきっと高まるからおススメ!」とSNSでアンバサダーになったりとか、「ライブ上映めっちゃ楽しいからみんなでいこうよ!」と友人知人を連れて見に行ってくれたりは嬉しい効果だと思うけど、興収の話題で悲しい気持ちになってしまうのは望んでないと思うんです。憶測だけどね。
なんか言いたいことうまくまとまんないけど、とりあえずプロの宣伝部隊もスタッフにいるしファンがお葬式お通夜モードにならないでほしいなという願望ダダ漏れでごめん。
②興収について知っておいた方がいい知識
ここからはサクサクいきます!
興収の話題で盛り下がるのは悲しいけど、ファンそれぞれが出来る範囲内で興収に貢献したいという思いはとてもよくわかるので、知っておくといい知識を書いておきます。
・ニュース等で流れるランキングは「土日」の「観客動員数」
昨年から金曜公開になったけど「土日」。
世界の基準は売上額だけど、日本のランキングは「観客数」。
・座席数上映館数維持に必要なのは「土日」の入り
新宿等のスーパー首都圏を除いたら、映画館も平日(とくに昼間)はゆったり。
席がいっぱいで見られない、みたいなことは滅多に起こらないので、
平日の客入りが悪くても映画館側はそんなに気にしない。
(もちろん入ってくれたら嬉しいけれど)
逆に土日では満席で機会損失をする作品が出てくると、箱割修正が出てくる。
とくに夏休み興行が始まる前の6月の今は閑散期なので余計平日は気にしなくていい。
ガラガラなのはなにもうたプリだけに限った話じゃない。
・公開してまもない間は「一般料金」が最強
日本のランキングは上述した通り「観客動員数」だけど
話題性という意味では売上も重要。一般料金が最強。
あくまで最強なのが一般料金というだけであって、
レイト価格や前売り価格、レディースデー価格で見るのが悪じゃない。
一般価格で見る余裕がある人は一般価格で見ればいいだけの話。
・前売り未使用分はラストに合計される
1年の興収ランキングが出るときに加算される。
高額なグッズがついている場合、グッズ分の値段は加算されない。
・シネマイレージの無料鑑賞は興収に反映されない
6回見たら1回無料的なあれです。売上には反映されません。
席は埋まるので「観客動員数」には反映されているとのこと(ソースは不明確)。
私は推しジャンルではポイント貯めるマンに徹して他の見たい映画を無料で見る。
こんな感じです。ソース不明なところも多くてごめんなさい。
最後に…興収は本当に気になりだすとオタ活に支障が出ます。私がそうでした。
毎日毎日数字を追って、ネットニュースや映画通の言葉に一喜一憂して、
いつの間にか作品を楽しむことより数字を追いかけることがメインになっていました。
推しに活躍して欲しい、推しが評価されてほしいという気持ちはとてもよくわかるけど、
それで疲れてしまうことほど悲しいことはないと思います。
どなたかが「オタクは放っておいても見る、どれだけ新規を、一般層を呼べるか」とおっしゃっていましたがその通りだと思います。
うたプリは今までに前例のない、新しい最高のエンターテイメントを私たちに見せてくれました。
プロモーションの仕方、ライブ上映の在り方、いろいろ試行錯誤しながらになるのは当然だと思う。だって今まで誰もやったことないんだもん。
改善点や要望は制作側にとっても貴重だから、しかるべき窓口からしっかり意見を送って、みんなでワイワイ楽しく映画について語れる空気があればいいなって思いました。