死からはじき出されたものたちだけが遠い遠い未来に残されるという結末を、下のルートが否定しているわけではないので……。



「後悔してる？　カバネ」
「まあ、してはいる」
「うん」
「だが、おまえとコノエがいるからな」
「うん」
「あのときおまえを死なせても、おまえを残して一人で死んでも、たぶん、後悔はする。なら、３人で生きるほうが、いくらか後悔も少ないんじゃないか」
「そうだね」
「おまえは？」
「たくさんしてる。でも、嬉しいことも、たくさんあったよ。コノエのごはんはおいしいし」
「お話中っスけど、ごはんできたっスよー！」
「はーい」
「いま行く」
「ヘヘッ、収穫したばっかの自信作っス！　食ってください！」