FFH観た めちゃくちゃすごいと思ったのはピーターが第二のアイアンマンになる、なりたい、とは一度も明言せず、また作中でもはっきりと明言されなかったこと
それでいて観てる私達(と彼の唯一無二の親友であるハッピー)だけに、ああ、ピーターはトニーの意思を「継いだ」んだな……と思わせてくれたこと
ピは期待に押しつぶされることを負担に思っていて、第二のアイアンマンが必要だけどそれは僕じゃないとはっきり言ったし、ミステリオがアレしたあとも「スタークさんの意思を継ぐのは僕だ」とは決して思ってない
ミステリオは自分が世界のヒーローになる、そのための作戦を遂行していたわけだけれど、そもそもピが求める自分の到着点はアベンジャーズでもヒーローでもなく「隣人」なんですよね…
それでも脅威に立ち向かう必要がある
けど、ピはミステリオの作戦を知っても「世界」のことなんて何一つ口にしてはいない
友達を守らなきゃ
街のみんなを守らなきゃ
それだけを動機にして戦ってるわけで、ミステリオによって世界が支配されたらその時は…!みたいなことは何一つ思ってない 目の前の守れる人を守りたい、大切な人を守りたい、そのためだけに今回の大きな事件をほとんど一人で解決する
えむしゆ時空でピはアベンジャーズだけど、スパイダーマンという存在はとことんアベンジャーズには向いてないと思う
だからこそ、彼は第二のアイアンマンにはなれないし、アベンジャーズのリーダーにはなれない、
でもトニースタークが本当に守りたかったものを、一番最初に在ったはずの想いを持っているのは、間違いなくピなんですよね…
だってEGでスタークさんが追い求めた幸せってそれだったじゃないですか
家族がいればいい、それだけで幸せだ、世界を守る必要なんてない
っていう「トニースタークが数十年戦い続けて大切なものを失った極限でようやく出した答え」を、ピはすでに知っていて、実現し続けているんですよね
でも、それでもスタークさんは世界の脅威に立ち上がったし
ピもまた、自分の手に余る脅威と知りながら、戦いに挑んで行った
「トニースタークの意思を継ぐ」というのは、たぶん、そういうことなんだと思う
その言葉の本当の意味を分かってるのはたぶんあの作品の中ではハッピーだけで、ニック(じゃなかったけど)も誰も、第二のアイアンマンという側面でしかピへ期待をしていないけれど
あの場面で、あの吐露の先に、あの光景をハッピーの視点で観れたこと、
本当に幸せだなぁって…思います…
本当に成長したなぁ…