#まほいく朗読劇
朗読劇魔法少女育成計画 doubleshadow
編曲のお話
大好きなまほいくの曲ですからね、色々気持ちを込めて編曲しております。少しだけ語らせてください。
M0 いわゆるオープニングです。前作、スノーホワイト育成計画のM0は、小林未季さんからデモをいただいて初めて聴いたとき、「姫川小雪じゃん!!!」って叫んで膝から崩れ落ちたのですが、今作は「2つの……影だ……」と言いながら頭を抱えました。
小林さんより私の方がまほいく詳しいのに、キャラクターのこと知ってるのに、なんでいつも、こんなにも上回ってくるのでしょう?そのセンスに嫉妬しつつ、メロディ界の解釈の神、と崇め奉っています。
編曲に置いては、「ついてくる影」をイメージして、ヴィオラ、チェロの順番でメロディの後追いをしています。しつこく。
M7 プフレとシャドウゲールが遊園地に来て、会話をするシーンの曲です。2ndヴァイオリンが主旋律を奏でています。1stヴァイオリンがプフレ、2ndヴァイオリンがシャドウゲールとのことだったので、2ndがソロの時、1stはお休みしています。伴奏はしません。
その後も続く2ndのメロディに、1stはハモる……と見せかけてつんつん(シンコペーション)、またハモる……と思わせてつんつんしています。
すごく楽しんで作りました。
M17.5 エーコとパム、最後の戦闘曲です。クライマックスなので盛り盛りにしました。尺の関係で皆さんのお耳には入りませんでしたが、最後の方ではグレゴリオ聖歌の「怒りの日」を引用したり、鐘をガンガン鳴らしています。「魔王」って響き、良いですよね。
演奏のこと
M12 守が護への思い(恨み)を独白するシーンの曲です。
小林さんの作るこういう曲が大好きなのですが、テンポが絶妙にゆっくりで、演奏にかなり気を遣います。この絶妙なテンポ感が、この、腹の底から滲み出る感情(しかも爆発寸前の)を表現しているんだろうな、と眉間に皺を刻みながら弾きました。
自分のこと
前作のスノーホワイト育成計画が、私の劇伴制作の初仕事でした。
そして、まほいくと出会いました。
仕事で出会った作品をこんなにも好きになれて、私は幸せ者です。
(今回の制作期間中、運悪く体調を崩していたのですが、でもチェルシーは骨を砕かれても戦っていたしな……と自分を奮い立たせていました)
もし次があるのなら、より一層のかわいらしさを携えて、最高の音楽をお届けできたらと思っています。
読んでいただき、ありがとうございました!