黄金のレガシーをクリアしたので公約どおり呪詛、もとい感想をまとめました。あんまりいい内容ではないので好きな人は絶対に見ない方がいいです。あと1万字あります。
まず、以下は全て個人の感想です。メインとサブクエは全て追いましたが(ロールクエとワチュメキメキ除く)細かく見返していないため台詞などの詳細は間違っている可能性があります。
黄金のレガシーのシナリオ最高だった!好き!という方はこれ以上は読まないことを強くおすすめします。読んでから文句言うのもご遠慮ください。
たまに見かける意見についての個人的見解
・メインストーリーは賛否両論ある
→エンタメコンテンツであるRPGの「メイン」たるストーリーの評価が大きく分かれるのはその時点で負けじゃないですか?満足できなかった(楽しめなかった)顧客が目立つくらいにはいたってことでしょう。
・暁月や漆黒と比べるのは酷だよ
→あれらは新生や蒼天から積み重ねてきたものが集約したストーリーなので比べるのは意味がないしそこと比べて面白い面白くないと言うつもりはありません。自分は黄金のレガシーのメインストーリーだけを見た上で批判的立場を取っている。
・後方腕組保護者面よかったじゃん
→保護者面する相手を選ぶ権利が欲しかった。
・ウクラマト嫌いな人はああいう純粋でまっすぐなキャラ嫌いなんだね
→嫌いだと思っているのは性格ではなく言動と作劇での使われ方です。
簡潔に全体の印象をまとめると、やりたい展開のために全てのキャラクターが動かされている・言わされているシナリオって感じでした。あとは家族が大きいテーマかと思うんですが、なんか偏ったケースしか出てこない割に考えが見えなくていまいち何言いたいのかわからないですね、っていう印象です。
まずイントロダクションの前パッチの最後のエピソードからなんですが、自分はあまりウクラマトに好印象は持っていませんでした。なんか浅いルフィみたいなキャラだなと思っていた気がします。彼女がただ物見遊山でエオルゼアに来ただけなら気にしなかったと思うんですが、一国の王になるというかなり規模の大きいことを言っていたので、素直にこいつを王にして大丈夫か?という懸念があり、ハーム島での諸々のやり取りを見て更に不安になり、協力したくないな……というのがシンプルな感想でした。話逸れるけどこのへんで言ってた狩り云々の言動、本編ではほぼ出てこなかったですよね。ただこういうことを言わせておけばワイルド・豪快な味付けになるだろうというくらいの認識で入れたのでしょうか。そこの所もキャラ造形を浅く感じさせる要因になっていると思います。
そもそも継承戦に関わる、というのも個人的に望ましくありませんでした。他の方の印象はわかりませんが自分個人として光の戦士はあくまでバカ強くお人好しなだけのただの冒険者で、明確に一国の有り様を左右するものに関わりたくなかったからです。あの時点で世界の命運がかかってるとかじゃないし、冒険って言ってるのにまた国がらみか……みたいな。
なのでグラハから質問された時にはあまり気が進まないという選択肢を選んだのですが、グラハの言った「冒険のために利用してやればいいんだ」というニュアンスの言葉でしぶしぶ自分を納得させました。ですが、このスタンスも途中から完全に無いことにされてるのでそこも不満です(後述します)。
継承戦が始まってからですが、すごいですね、どの候補者も応援したいという気持ちにならない。帰らせてくれ。ウクラマト以外の三人は全員大なり小なり性格に問題があることが示され、相対的にウクラマトだけが真に民のことを考え寄り添う人物であるように描かれている。この、ウクラマトを持ち上げるために誰かの印象を下げるという構図が黄金のレガシーにはこの後も何度も出てきます。自分はこの手法が好きではありません。プレイヤーに対し、キャラクターへいい印象を与えようとするならば誰の格も下げないように考慮するべきだったと思います。
最初の二つの試練で思ったのは、「なんでウクラマトろくに自国のこと知らんねん」です。ハヌハヌに関しては陸続きの隣、友好関係あり、と条件が揃っているというのになぜ彼らの文化や暮らしのことをほとんど知らないのでしょうか?
同様にグルージャジャの過去の偉業について初めて知ったみたいなリアクションをするのにも違和感があります。なんで知らないの?あんなにオヤジオヤジって慕ってるのに?オヤジのことただデカくて強いってだけで慕ってるの?勉強熱心そうなコーナもちょいちょい知らないのなんで?
これに関してはハヌハヌに限ったことでもないのでおそらくプレイヤーに新大陸の部族について丁寧に説明する意図があってのことだとは思いますが、そうならそうでやり方があるだろ。ウクラマトが大まかに解説して細かいところをウケブとか現地の人が補足していくスタイルにすればよかったじゃん。ウクラマトが度々「アタシは今まで何も知らなかった」旨の発言をしますがあれが謙遜じゃなくガチのレベルですよね。17年間トライヨラで遊び暮らしてただけってことになっちゃうけどいいのか?
このへんは話の作り方の問題だと思います。持っていきたい話の流れに合わせてキャラクターを配置して説明させているからあるべき筋が通らないしキャラクターの感情・意思が伴わない。こういった話の作り方はあまり好きではありません。
91ID、サンクレッドとウリエンジェが妨害してくるって聞いてボス戦中に外周から攻撃してくるとかそういう嫌がらせしてくるのかな~~やだな~~~~(笑顔)ととても期待していたのですが、実際はただルート固定するために出てきただけでアッ……ソスカ……になりました。もっと性格悪い邪魔を入れられたかった。こんなもんじゃないだろお前らの嫌がらせポテンシャルは!本気出せよ!!
あとこれが終わった後のウクラマトの話をみんなで聞く会なのですが、あそこで初めて人に弱音を漏らした、弱いところを見せないようにずっと気を張っていたみたいなことをウクラマトが言っていたので自分は本当にびっくりしました。えっ!取り繕ってたの?あれで!?情けないところしか見てないけど!?
書いてても未だに信じられません。このくだりはここまでのシナリオ書いた人と別の人が書いてるとしか思えないです。明らかに筋が通ってない。それなのに暁メンはみんなそうだね~でもたまには弱いとこ見せてもいいんだよ~みたいなノリだったので自分だけがおかしいのかと混乱していました。俺だけ部外者か?今からでもコーナ陣営に付かせてほしい、あいつが一番まともだ。
壺の試練の後の誘拐されるくだり。葦の試練の時点で敵が直接的な妨害に出てくる実績があるのになんで一人にさせるんだよ。あと帰ってこないってなってから探しに行くの遅すぎやろ。暁メンとエレンヴィルが揃いも揃ってアホみたいで頭が痛くなりました。コーナと二人で探す時も、悠長に聞き込みから始めるのでテンポがその……。一刻を争うとか思わない?わざと発見遅らせて殺そうとしてるんかこいつと思いました。サンクレッドはかっこいい。
コーナの妹思いなところもなんか取って付けたようなテコ入れ要素だなあという印象でした。もうちょっとそれっぽい伏線とか仕込みとかしておけば違った気もします。
93ID解放前のムービーが一番引いたかもしれません。連王反対派が妨害してくる!→そこで魔物乱入!反対派ピンチ!→ウクラマトがそれを助ける!敵意を向けてくる相手も自然に守っちゃう王の器カッケー!
吐くかと思いました。そんなプロパガンダのために出された塩田のヨカフイたち。彼らの信念はたった一回たった一人の命を救っただけであっさり覆してもいいくらい浅いものだったんですね。じゃあ出てこなくてよかったんじゃない?ただの引き立て役でしかない彼らの扱いが哀れでなりません。ここでうっかり、本当に誤操作でムービーを飛ばしてしまったのでクリア後に宿屋で見返しましたが、死んじまったら話せないって言ってるのにどうしてお前……ゾラージャは……ってなってしまいました。
シュバラールの地のあたり。せっかく二人ペアでの継承戦なのに一番仲いいコーナとかよ……と心底がっかりしました。継承戦始まった頃からうっすら思ってたんですけど、ずるいんですよねこっちの陣営。暁メンが強すぎる。最初からパワーバランスがおかしくて出来レース感が否めない。実際そうだったし。なんやかんや言い訳してますが結局暁が一つの国の進退に大きく首突っ込んでることには変わりないよね。どうなのこれ?
最初からどうせこっちが勝つんだろうな~と思いながらやって実際勝ってしまう勝負ほどおもしろみのないものはありませんでした。あとここまで割とまともだったウケブさんがコーナの目の前でウクラマトが王にふさわしいって言ったところはドン引きしました。デリカシーなさすぎない?こういうこと言うのはあれですが~みたいな枕詞はあったけど、それを差し引いても本人がいる前で言っていいことではなくない?言われたコーナの気持ちちょっとでも考えた?この台詞を書いた人もデリカシーないのかなって思いました。
グルージャジャのエピソードを聞いたウクラマトがいきなり笑い出す、っていうのも破天荒キャラがよくやるやつだわ~と思ってやや引きました。雑なテンプレ演出。
協力したのにこっちは食わしてもらえないしよォ。あそこのジャングルで村長の娘やってるウクラマトと会いたかったな、僕は。
この辺りでなんかやたらとバクージャジャの小悪党というか過剰なヘイト集め行動が目立ってきたのでなんか来るかな、と思っていたらなんか来ましたね。95IDの壷の量がエグくてIDやりながらエグ~~~~いて言ってました。
バクージャジャにも悲しき過去……はまあ想定していたのでそこの衝撃はそこまででもなかったんですが、ウクラマトの手のひら返しがマジですごくていっそ笑えました。ヴァリガルマンダのところでお前絶対許さねえみたいなこと言ってなかった?和解の流れでさりげなく自分が王になること確定で話している(=バクージャジャが王になる可能性を切り捨てている)のがこう、自分が相手と対等だという意識を持ってたらできない傲慢な言動だと思いました。
長い間陽の当たらない場所で暮らしてその生活を脱却できない人たちに道を指し示した、という言い方をするといい話に思えるのですが、その問題をまるっと解決するには手を取り合って協力することだ!みたいなのがなんだかなあと。集団対集団の問題ってそんな単純なものばかりじゃないからこそ根が深かったんじゃないんですかね。それであっさり解決に進むとずっとその問題抱えて悩んでた人たちを軽んじて馬鹿にしてるみたいであまり気分よくなかったです。こんなこともわからなかったの?って。
バクージャジャはまだしもいきなり来たウクラマトが言うことで納得する人たちもみんな感情ってもんないんか?て思いました。どこまでも舞台装置でしかないんですよね無辜の民たち。
即位式の前「君を要職に就けたいと思っている」のくだり。もうちょっとここはマジで言わせて欲しいんですがキッショ!!!て声に出ました。真面目に神経疑う発言だと思います。頭おかしいポイントは三つあるんですが
①ヒカセンを何の役職に就けるつもりなのか
ヒカセン置いて何させる気なんだよ。暴力?暴力担当?武王と理王と暴王?深く考えてないだけだと思いますがヒカセンの各国へのパイプや影響力を考えるとそれら目当てか?とも思えてしまい幻滅します。深く考えてないだけだと思いますが(ウクラマト及びシナリオ担当が)
②仲間とか言ってたくせに結局部下扱いなのか
立場的に対等ってのが無理な話なのは百も承知ですが、「自分の部下になれ」はイコールお前は俺より下って捉えられてもおかしくない発言なんですけど……?侮辱と捉えられてもおかしくないんですけど……?ヒカセン怒っていいやつだよこれ。
③単に仲良し人事したいだけだろオメー
これに尽きると思います。国をサークルかなんかだと思ってる?
二人で連王ってのは今後の国のありようとしていい方針だなと思いましたが、式典前のやりとりでさぶいぼがずっと出てたので早く終わって帰らせてくれとだけ願っていました。暁メンが皆ラマチって呼び始めるのもしんどかったです。頼むからその距離感を強要しないでほしい。
これ以降の選択肢で時々ラマチって入るようになったので悪夢みたいでした。一つも選びませんでした。全体を通しての今回の選択肢なんですが、意思表明の自由度が低かったように思います。「はい・はい・オッケー」みたいな。自分は先述の通りウクラマトの継承戦に協力するのは避けたい派だったので、途中からヒカセンが乗り気な選択肢しか用意されなくなったので泣きたくなりました。選択肢があるならせめて一つは無言の「……」を用意しておいて欲しい。
サカトラル通行証もらった後はハイハイハイハイそういや約束してたねこれね!どうも!じゃあな二度と連絡しないでくれ!!と逃げるようにエレンヴィルと橋を渡りに行きました。あばよトライヨラ、ワチュメキメキとタコス食う時はまた来るぜ。
サカトラルに行けた時はようやくここでのびのび冒険できるんだ、とメインクエストで初めて喜びを覚えました。まあ束の間だったんですけど。
トライヨラ襲撃。ああね。未だにゾラージャが何をしたいのかが見えないのでこの時点ではなんとも捉え難かったです。親父コンプレックスなんだろうなあとだけ。
ここで謎だったのはゾラージャが帰った後のウクラマトなんですが、彼女は継承戦を通してマムージャの集落では既にはっきりと「相手を知らないからいがみ合う、知れば好きになれるかもしれない」という結論に至っているはずです。なぜゾラージャが反乱を起こした時、彼のことを知ろう、理解しようという旨の発言が出てこなかったのでしょうか?
オヤジを目の前で殺されたから?それはもちろんありますよね。けど今まで継承戦で言ってきた「過去の禍根を水に流し、手を取り合う道を選ぶ」ということを人に求めるのならば自分が率先してそれを行わなければ何も説得力がなくなってしまうと思います。今目の前で親父を殺されたばかりだから、過去に先祖が殺された人たちに求めたことは無視して感情で動いても構わないのでしょうか。
最も家族を殺されたのは国民や兵も一緒だし、一方的かつ理由なき侵略なのですからゾラージャを討つという方針を選ぶのは当たり前です。けどそんなこと考えて言ってたわけじゃないよね?だってちょっとでもゾラージャのこと知りたいって思ってるならどっかでその意図の発言なりなんなり出てくるはずだもんね?
結局ウクラマトは自分が好きな人のことしか大事に思ってないし、歩み寄り理解しようとするのはあくまで危害を加えてこないか下に見てる相手限定なんだなと思いました。だからヴァリガルマンダ時点でのバクージャジャのことは知ろうとせず、天深きセノーテで戦意を無くした彼の言う言葉には耳を傾ける。トライヨラを襲撃して部下を手にかけた時のゾラージャのことは知ろうとせず、ヒカセン達の手を借り彼を打ち倒して死の淵に追いやってからようやく話を聞く。
自分がウクラマトの嫌いなところはそこなんだと思います。結局は好き嫌いで物事を判断していて公平ではない。自分はトライヨラのみんなが好き、この国が好きと言うけれどその「みんな」って全員じゃないんですよね。一人の人間としてなら当たり前のことですが、王に相応しいとか言われてるとそうか?となります。
上二人に関しては敵じゃんとも言えますが、だったらスフェーンを知ろうしたのには矛盾しますよね。トライヨラ襲撃がスフェーンの意思でもあったということがわかった上での最後のあれですよね。好き嫌い以外のなんの違いがあるんですかね。
このスタンスを最初に感じたエピソードが超序盤の町案内されてるシーンなんですよ。トライヨラにはプレイヤーが見れる範囲にタコス屋が二つあって、メインでタコスを買った(そしてバクージャジャに踏み潰された)シャバーブチェとタコスのチーちゃんです。そのタコスのチーちゃんに行った時のウクラマトと店主のチーちゃんの会話なんですが、「ここはうまいタコス屋なんだぜ!」「そんなこと言ってウクラマト様向こうの店でばっかり買ってるでしょ〜」「へへ、ついな!」みたいなやり取りがあったんですね。
もうすげー細かいこと言ってる自覚あるんですけどほんとこれがウクラマトの無意識贔屓精神の顕れだと思ってて、明らかに差付けてるんですよね同じタコス屋に。そんで実際自分が買って食わせようとするのも贔屓の店の方ですし。ヒカセンがどっち好みかなんてわかんないんだしこの町のことを広く知ってもらいたいなら両方買って食べ比べしてみようとかの方がよくないですか?チーちゃん紹介した意味ないじゃん。食べたいんだけどチーちゃんのタコス。
この辺はもうこれ書いた人が深く考えてキャラ作ってないんだと思います。トライヨラ襲撃後は一回進めるのキツくなって四日くらい放置しました。釣り楽しい。
有人在来線爆弾作るくだり。さっきからなんなんだこの曲はァ!漆黒のタロース製造の時みたいな熱い感じにしたかったんですかね。黄金全般に言えると思いますが、なんかキャラの掘り下げが浅いせいでいまいち感情移入がしづらいんですよね。特にナミーカさんなんですが、彼女はウクラマトの乳母で本当の母親同然の大切な人で最終エリアにまで出てくるのにヒカセンとしては関わりないしちゃんと話す機会もなかったので説明されてもああ、そうなんですか……としか言いようがなく。最後まで関わる重要人物ならあんな雑に登場させないでもっとこう、ナミーカさんが昔のウクラマトについてヒカセンに話すエピソードとか挟んどいた方がよくなかったですか。我が子を失った私にとって〜てそんなこと最後の最後に言わすなや!
スフェーンちゃん。なんかオタサーの姫感ありますね。ウクラマトはhimechanぽい。
障壁の中に残されていた元トライヨラの住人たちなんですが、ウクラマトやコーナ、トライヨラ本国に対して何の悪感情を持ってる様子じゃないのが気になります。彼らからしたら列車に乗ってたらいきなり謎の現象に巻き込まれ、外へも出られなくなったわけですよね。始めの内は救助してほしいとか考えませんか?
ただ平穏な日常が続いていくと思っていたのに突如見慣れない風景、見慣れないモンスターのいる環境に放り出され、何日待っても助けはおろか連絡一つ来る気配はない。外の情勢はわからないまま時だけが過ぎていく。不安に胸を満たしながらも、彼らは生きるため、異世界の王女の手を取る……。
障壁の中と外の時間の流れが違うことを彼らは知りません。そんな環境に置かれた彼らの中には「国は自分たちを見捨てた」と感じる者がいてもおかしくないのではないでしょうか?三十年、長い時間ですよ。もっと色々変わってるんじゃないかなあ。
グルージャのくだり。自分いまいち理解できないんですが赤子の頃に捨てられた上に父親かどうかも未確定な相手のこと無条件に慕えるもんなんですかね?公然の秘密らしいですが、ゾラージャを倒すって聞かれたから傷つけたかも!追いかけよう!の流れが無理やり過ぎて意味わかんなかったです。町の外に誘導したかっただけじゃん。罠か?
結局最後まで関わることになるので、それならグルージャからゾラージャへの感情にもうちょっと説得力が欲しかったと思います。
永久人らへんの話。この辺はスフェーンがやってることは間違ってる!悪!っていう構図にしたいんだなとひしひし感じました。ヒカセンや暁メンのリアクション、BGMの使い方に悪意がある。こっちの価値観とはもちろん違うけど、それを受け入れている元トライヨラの住人たちもいるのにそこを露悪的に描くのはなんかやだなあと思いました。
トライヨラの防衛、なんか石碑とかクソデカ太鼓に秘められしメッチャスゴイ魔法障壁とかそんなんあるのか!?とちょっとワクワクしてたら普通に戦いますでああ……そうですか……となりました。多分みんなの総力戦!みたいな熱いやつをやりたかったんだと思いますが、守るべき民を戦わすのはダメでは?あとヴリトラが来てワーーとなったのはなったんですが、とんでもねえ借りをラザハンに作ったけど大丈夫?めちゃくちゃ不利な条件の条約結ばされたりしない?と心配になりました。超重い関税かけられそう。
ゾラージャ戦。この期に及んでもウクラマト話する気ないんだ?いや多分聞いても話してくれないとは思うけど聞きすらしないんだ?やっぱりこいつ知る気ないよゾラージャのこと。俺は知りたいよゾラージャのこと。
最後の最後までゾラージャとウクラマトの兄妹関係がどんなんだったのかが謎だったのでどういう感情で二人のことを見たらいいかわかりませんでした。継承戦始まる前から仲悪いんかと思ってたら兄上を討つのはお辛いでしょうとも言われててどっちとして扱ったらいいのこっちは〜?好きなのか嫌いなのか微妙なのかそこのとこだけはっきりさせて〜?
終わった後のゾラージャの「俺はお前をどうとも呼ばない、どうとも願わない」って台詞はいいなと思いました。父親への感情と周りからの期待で雁字搦めになっていたゾラージャにとっては「父子の関係で縛らない」「期待をしない」というのが何よりの温情というか、せめてもの優しさのつもりなんですかね。それはそれとして母親誰?とかなんで子供を?ってのが全く見えないのでそこは未だに消化不良ですが。
ロストメモリー。終始カフキワとエレンヴィルの間の空気がドライで大丈夫……?と思って見てました。最後のエリアでお互い納得?した?のかな?って感じだったけどエレンヴィルくんそれ本当にやりたいことなのかな、とちょっと心配になりました。「こんなんで夢叶えた気になるな!」ってのはほんとそう。それならそれで「そうだよ、ただの気休めさ。けどもう死んじゃってるんだから仕方ないだろ?」くらい返して欲しかった気もします。クルルさんのご両親とか生前オースティンが見れたのはよかったです。シェールさんの伝言をカフキワに伝えられなかったのが心残りでした。どっかで言わせてほしかったなあ、忘れてんだろうなあこれ作った人。
今回のシナリオには色んなタイプの家族が出てくるしウクラマトとスフェーンも民を家族と言うのでそこが一つの大きいテーマかと思ったのですが、その割に主張が見えてこないのでもしや何も意味ないんですかね。
グルージャジャとゾラージャ・コーナ・ウクラマト。ナミーカとウクラマト。ゼレージャ・ミーラジャ夫妻とバクージャジャ。ゾラージャとグルージャ。カフキワとエレンヴィル。フンムルクとウクラマト。ロボル・アライラ夫妻とクルル。まだいるかな、いるかも。
ここのところは細かく考えると結構大変そうなので書きませんが、なんでしょうねこのぼんやり感……。色んなタイプ出すなら例えば対になる存在にしてみるとか、一つの問題に対して異なる家族が異なる結論を出すとか、なんかそういう風にしたほうが美しかったんじゃないでしょうか。ただ乱雑に色んなタイプの家族出しただけ……?うそやろ。でも兄妹の母親とかグルージャの母親とかそういう話微塵も出てこないからマジで何も考えてないのかもしれない。わかんないっピ……。
個人的にはラスボスフェーンちゃんには割と好感が持てます。彼女は絶望を味わってきており自らのエゴで大勢の命を奪う覚悟も決まっている。その願いでぶつかってきているので。
正直ウクラマトのキャラの深みのほうが物足りなくて、赤ん坊の頃に殺されかけこそしましたがその後は悠々自適の王宮ライフで生活に苦労もしておらずかと言って王としての心得を学ぶわけでもなく、何か大きな挫折を味わったわけでもないただみんなの笑顔が好き!というプリキュアみたいな動機で魂も命も賭けてる相手の願いを全てぶち破っていくのがこう、心に来ます悪いほうの意味で。せめて何か、笑顔が好きって言うようになったきっかけがあるとか、納得できる何かが欲しかったです。
これは感情的な悪口になりますが、最初っから最後まで暁や誰か他の人に頼りきりなのにずっと上から目線の物言いするウクラマトほんと嫌だなと思いました。どの辺が上から目線に思えるんだろうと考えたんですが、ああいう喋り方に王女っていう要素がミックスされてるのが駄目なんだと思います。ただの偉そうな奴じゃなくて偉そうな本当に偉い奴になってしまうから。
全体を通して掘り下げが足りないな、と感じることが多く総評して微妙な印象です。自分はキャラクターの感情に重きを置くタイプなのでそれもあるかと思います。味付けのない焼き肉とか味噌だけ溶かした味噌汁を食わされているような気がしました。
面白い面白くないを過去パッチと比較するつもりはないですが、端々で「これ漆黒で見たな」とか「これ暁月で似たような話あったな」という風に思えてしまうのが残念でした。
あと細かい不満点なんですが、ムービー中に台詞のボイスを飛ばせない所が多かった気がします。演出に気合を入れているということなのかもしれませんが、自分は好きに飛ばせるほうがよかったです。
大体は以上ですが、これだけで終わるのもあれなので黄金の好きな所も書いておきます。
①サブクエストが面白い
サブクエはどれもすごいよかったです。各種族絡みのやつだとマムージャとシュバラールの所の話が特に好きですね。真面目で明るいけどちょっと抜けてる新米と経験豊富な元傭兵。ペルペルやハヌハヌのところもこれから友好部族クエかお得意様か、何かに繋がるんでしょうか。楽しみです。
ロールクエは近接だけ終わりましたがよかったです、全部終わって報告にトライヨラに戻ってきた辺りでうるっと来てしまいました。他は途中ですがどれもなんかよさそうな雰囲気がしています。モロコシ様クエは全員やってほしい。
②新しい土地・新しい素材が楽しい
新パッチのいいところはやっぱりコレですね。早々にカンディル(※実在するだいぶエグイ肉食魚)を釣り上げてしまったため怯えながらフレンドに配りました。ホドホドも名前がいい。お酒はホドホドにね。
③装備の見た目がどれもいい
ID・店売り・AFどれもナイスデザインだと思います。96装備(世紀末なやつ)はつい店売りでも何ジョブ分か買ってしまいました。このままムービーに入ると明らかに異質な輩がいておもろいです。
④曲もいい
自分は耳ポンコツな方なので細かいことはわかりませんが、ペルペル族の村の曲と空の空洞のアジトの曲が好きです。アジトのほうはなんて曲名なんですか、どっかで楽譜手に入るんですか教えてください。
⑤IDのギミックが難しい
難易度高くてツライという声も出そうですが個人的には楽しいです。でもしんどいという意見が多いなら下方修正もむべなるかな。
こんなところにしておきます。読みづらくてごめんね。