なぜ「禁忌の知識」を得ることが「病」に繋がってしまうのか
テイワットの根源的な世界設定のついての妄想(メモに近い)
今からここで書くことは、まだ一本の体系的な理論にはなっていない個人的な「妄想」であり、後々色々と変更や追加がされる予定だが、とりあえず自分の思考をまとめるために置いておく。
見た人で思いついたことあればDMとかください。
ここから書くことはRedditの記事を読んでそれに触発されたことを元に大幅に妄想を広げたものになる。
Celestia is an Extraterrestrial Spaceship
https://www.reddit.com/r/Genshin_Lore/comments/xqy5ht/celestia_is_an_extraterrestrial_spaceship_31/
まず、スメールの重要神であるスカーレットキング=キングデシェレト=アフマルだが、彼は天理の一族の一員であり、天空の島に住んでいたが、何らかの理由で追放されてテイワットに落とされたのだと思われる。
それはスメールに残された「アフマルの物語」の一文を根拠にする。
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アフマルは空の失われた跡継ぎだと言われている
(中略)
とりとめのないジンニーに崇拝されながら、天穹を見上げるたび、空にある数多の楽園と千年前の無慈悲な仕打ちを思い出すのだ。そして高貴な頭を垂れて、無力なため息をもらす。
―——アフマルの物語
我は決めた——大地に頼りながら、空を夢見ることを。
―——赤砂の杖
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スカーレットキングは元々空に住んでいたが、何らかの罪を犯してテイワットに追放された。
そのため彼はこの地に根差しながらも空に戻ることを切望している(が、戻れないことも悟っている)
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「我々の陛下、砂丘とオアシスの主、生者と亡者の案内人、諸元素の使い手(master of all elements)よ――」
―——アフマルの物語
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以前にテイワットの7つの元素を束ねた究極の元素「光元素」についての話をしたが、アフマルもまた全元素の使い手である。(英語だと「all elements」と分かりやすく表現されている)
彼は「黄」砂の王であり「黄金」を象徴しているのは、彼が光元素の使い手であることを示している。
もちろん、彼が天理の一族であるという根拠はそれだけではない。
それは彼がピラミッドに残した遺産にある。
砂漠のピラミッド内を回っていくとこれまでとは一味違う機械系の敵がいる。
今までの流れだと、はいはいカーンルイアね?となりそうだったがこの敵たちはカーンルイアのものと違い、錆びていたり木製だったりせず、ピカピカでより高度な知識によるものであることは明らかだ。
ピラミッド内を探索したプレイヤーは彼の遺物に「ビーム」「ホログラム」が実際に搭載されていることを知っているだろう。
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(未探索の人は公式冒険ノートを参照)
スメール冒険ノート:砂海探索編001
https://genshin.hoyoverse.com/ja/news/detail/23889
スメール冒険ノート:砂海探索編002
https://genshin.hoyoverse.com/ja/news/detail/23932
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カーンルイア製機械の放つ「ビーム」はどちらかというと「ミサイル」であり物理的要素が強いが、ピラミッド遺跡機械の放つ「ビーム」は「レーザー」の範疇であり、明らかにより高度な技術が使用されている。
さて、淵下宮に残された「白夜国館蔵」によると、「原初のあの方」は天空から降臨し、人々のための世界を作ったという。
これに関しては比喩的表現が多く用いられているが、シンプルに解釈すると「宇宙から宇宙人が超技術の詰まった宇宙船に乗って降臨した」のではないか。
淵下宮の物語で、原神世界は「闇の外海が本当の世界でありテイワットは人造世界である」ことが示唆されているが、要するにテイワットとはこの「宇宙船」なのである。
これは「テイワット」とはヘブライ語で「箱舟」という意味であることも繋がってくる。
「真の原神世界」は太陽もなく薄暗い「不毛の地」であることが示唆されており、それに比べると「宇宙船テイワット」の中の素晴らしさ足るや。
淵下宮が「人のために世界作ってくれた」と喜ぶのも当然と言える。
また、スメールの学者のセリフから一般的テイワット人は大地は平面であると解釈しているのが分かる。
実際に稲妻から璃月を覗き見れば地形が平面であることは明らかだし、テイワットが「宇宙船」の内部であれば大地が平面であるのは納得だろう。
では空は?空は一体何なのか?
それは、Ver1.1のスカラマシュのセリフ、テイワットの太陽と月の計算がおかしいこと(テイワットは月が欠けない)と、天理の一族であるスカーレットキングのセリフと彼が残した技術を考えれば答えは一つだ。
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「星空自体が嘘なんだ」
―——Ver1.1スカラマシュのセリフ
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たとえ天球がただの幻の造り物だとしても
―——赤砂の杖
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テイワットの空は「ホログラム」なのである。
スメールの学者は計算が合わないとぼやいていたが、幻像の空をどれだけ計算しても合うことはないだろう・・・。
・禁忌の知識とは何か。
スカーレットキングが禁忌の知識をこの世界に入れてしまいその結果魔鱗病がスメールに蔓延する結果になってしまった。
しかし、なぜ「知識」が人々の病に繋がるのかということは疑問が残った。
これはテイワット自体が宇宙船であると考えればある一つの仮説が現れる。
要するに「禁忌の知識」とはバグを発生させるコンピュータウィルスなのではないか?
ゲームで考えてみよう。プレイヤーであるあなたはゲームの仕様をつくバグの存在を知り使ってしまった。
バグを使うことであなたは有利なアイテム、有利な状況を生み出すことができた。
おお、偉大なるスカーレットキング様!
しかしバグはバグに過ぎない。有利な状況を得たのは所詮見せかけであり内部では致命的なエラーが発生してしまっていた。たとえば最強の剣と引き換えにあなたの最大HPが1になってしまったというように。
禁忌の知識というコンピュータウィルスは宇宙船テイワットの機能を阻害してしまったのだ
(例えば空調設備を管理するプログラムがバグに侵されれば、空調設備は壊れてしまい乗員は体調を崩すだろう。これが魔鱗病なのではないか)。
元・天空の島の住民であった彼は宇宙船テイワットのバグを知っていた。
理性ある彼は当初はバグの使用を拒否していたが、この地で頼りになる花神を失った彼はやがてその理性を失い。愚かな佞臣の讒言を受け入れてしまった・・・。
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賢者の言う通り、すべての災いの根源はいつも一つの考えから生まれる——君王の隠せない憂鬱と狂想からだ。
そして、アフマルの周りにいる三名の佞臣(無数の呪いが降りかからんことを!)が、王に策を献上した。
(中略)
その後の出来事は、触れるべきでない知識であり、理性的な歴史によって永遠に忘れ去られた。
こうして、幾千万の人の知恵が一つの知恵に凝集し、孤独な知恵はやがて狂気となった。
こうして、アフマルが自らの手で築き上げた王都は、自らの手で破壊されたのである。
―——アフマルの物語
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・なぜスメールにしか影響がないのか?
テイワットには七国があるが、それぞれ特色が異なり七神と言う管理者がいる。
それはこの宇宙船には七つの区画があり、それぞれで管理権が異なっているということなのではないか。
今回スカーレットキングがもたらした禁忌の知識はスメールという国(区画)の空調を壊してしまっただけにとどまったので、魔鱗病はスメールでしか発生しない。
・マハールッカデヴァータの行いの意味。
ムービーでは禁忌の知識をマハールッカデヴァータが消し去った……と言っているにも関わらず、未だに魔鱗病は発生し続けているのはなぜなのか。
確かにマハールッカデヴァータは禁忌の知識(バグ)は退治したが、そのバグが引き起こした物理的な空調設備の破壊までが治るわけではない。
この空調設備を直すには、プログラミングとはまた違う修理の知識が必要なのだ。禁忌の知識が消滅しても魔鱗病は発生し続けるのはむしろ当たり前の話である。
(もちろんバグをこの時点で退治していなければ空調設備どころかスメール自体がバグに侵食されてどうしようもないことになってしまっていたかもしれない。だから彼女の行いにはとても意味がある。)
空調設備の修理……魔鱗病の根絶にはクラクサナリデビが知恵の神として万象の知識を得る日を待たないといけないかもしれない。
・世界樹とはなんなのか。
世界樹はテイワットの七国(七区画)を管理するスーパーコンピュータである。
地脈とはコンピューターの配線であり、この世界樹には世界で起きたこと全てのログが残されている=世界樹は世界の全てを記憶している。
・淵下宮とカーンルイアの考え方の違い
最初に述べた通り「原神世界」に宇宙船に乗った天理一族が降臨した。
これは「ヨーロッパ人がアメリカ大陸に上陸しインディアンと対峙した状況」と言えるのではないか。
原住民にもそれぞれ思考や考え方が違い、空から宇宙船テイワットに乗ってやってきた天理の一族の超技術に魅了されるものもいた。
それが淵下宮の住人である。
淵下宮国は空の民に好意的……迎合しているのが見て取れている。
そしてカーンルイアはその真逆‥‥侵略者に対して反抗する国家だった。
彼らは淵下宮とは同じ土着民として表向きは友好関係を築いていたが当然ながら内心では軽蔑している。
だからスパイ活動をして情報を盗んでいたのだ。
カーンルイア(インディアン)は、いずれくる天理(ヨーロッパ人)たちとの戦いに備えてせっせと技術を備えて兵器を開発していたが、そのことを察知した天理に先に攻め滅ぼされてしまった。
しかし、カーンルイアの一部である過激派はアビス教団を名乗り、逆にテイワットを侵食するバグを使えるようになった。
このバグのことをアビス教団は「腐敗」と呼んでいる。
この腐敗は諸刃の剣になり得るので、厳重に管理されている。
このようにテイワット世界がコンピュータ管理されているという視点で見ると色々と面白いものが見えてくる。
それはこの世界はインターネットとして構築されているということである。
例えばテイワット外の世界は闇の外「海」と呼ばれているが、これは我々の世界では(もはや死語になっているが)、ネットの海と表現されていたものではないか。
ネットのホームページ(国)を巡るのが「ネットサーフィン」と呼ばれているのはネット世界が「海」として比喩されているからだ。
そしてワープポイントはこの原神世界というインターネット空間のURLである。
余談
・旅人と「あなた」の関係。
以前から何度も繰り返しているがオープニングの時間は現実時間を反映している。
そして「旅人」は「あなた」である。
唐突だが私はゲーム「ゼルダの伝説」を持っているが、私がプレイしているこの作品の主人公の名前は分かるだろうか?
ゲームを知っている人なら当然「リンク」と答えるかもしれないが、半分しか正しくない。
このキャラクターの名前は「ハルト」だ。
何故なら「私が」このゲームをプレイするときにそう入力し、そして実際にこの世界の住民にその名で呼ばれている。だから「このキャラクターは」ハルトである。
詭弁とお思いだろうか?
ローディングTipsには「星空はあなたのためにある」という説明がある。しかしこれはおかしくないだろうか?
この世界にとって旅人は異世界人でありよそ者である。それは何度も繰り返し語られている。なぜよそ者である旅人のために星空があるのか?
ここでまた別のゲームの話になる。
ドラクエ1の世界はアレフガルドと呼ばれている。
当然プレイヤーにとってはこの世界とは異なる異世界だ。だが、この世界は一体誰のための世界なのか?
勇者のための世界?竜王の世界?そこに住む数多の人々の世界?
いやいや違うだろう。このアレフガルドとは、プレイヤーである「あなたのための異世界」なのだ。
そう考えると旅人の役割も見えてくる。
旅人はこのテイワットという「あなたのために作られたゲーム世界」に投影するためのアバターなのである。
アバターなのだから当然その名前は「あなた」になる。
しかしながら、プレイヤーがどのような名前を付けようともリンクがリンクであるように、空は空であり蛍は蛍でもある。
あくまでも旅人が「あなた」であるのはテイワットの世界の中に限られる。
だから「テイワット外」からきたもう一人の片割れは必ず旅人を「空(蛍)」と呼ぶのだ。
(闇旅人はプレイヤーの命名に関係なく「空(蛍)」と呼ぶ)