改めてハロ朝を聴いていて思ったけど、今度のハロパでRevoがやりたいのって「亡くなった人と遺された人のためのハロパ」なのかな……
※話題がコロナや震災(リアルで起きた災害の話)なので、ふせにしてます。
※ワンクッション。
地震やコロナの話題は聴きたくない方もいると思うのでワンクッション。
また、新曲アルバム「ハロウィンと朝の物語」のネタバレ含みます。
まだ新曲を聴いていない方はできれば先に聴いてきてください。
こんなところで初見(初聴)の楽しみを無くすのは勿体ないと思います。
↓ワンクッションここまで↓
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今度のハロパでRevoがやりたいのって、「亡くなった人と遺された人のためのハロパ」なのかな……と思った話。
前回のハロパが11年前(2013年)
それで、この11年で起きた大きな災害といえば、
・2024年1月の能登半島地震
・2016年4月の熊本地震
・2018年の北海道胆振東部地震も結構ニュースになってたと思う
(上記2つに比べると死傷者は少ないけれど)
あと、11年の枠からは外れるけれど、東日本大震災かな。
それから、震災(自然災害)という訳ではないけれど、コロナ。
大勢の人が亡くなった……という意味では、震災と同様、ショックな出来事でもある。
それで、柔らかい言葉で上手く表現できないからそのまま書くけれど。
こうした震災やコロナの中で、亡くなっているローラン(サンホラのファン)、いると思う。
Revo陛下の曲、「遺言」から歌詞を引用する。
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毎日が――
誰かの誕生日で 誰かの命日だ
祝えない朝など無いし 祈らない夜も無い
「また逢おうね」
僕は笑顔で 嘘を吐く――
この嘘が嘘でありますように
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この曲を聴いて、何となく自分は、「Revoだって生きている人間だからいつかある日突然亡くなるかもしれないんだよな」と漠然と思っていたんだけど、これってRevo陛下から見るとむしろ「いつかファンがいなくなるかもしれない」なんだよな。
Revoは「また逢おうね」と、嘘が嘘になるように祈って嘘を吐いたけど、この「また逢おうね」を守れなかったのが、Revoではなくて、サンホラのファンの方だった――ということもあり得るんだよな。
サンホラのファンが、Revoに「また逢いに行きます!(ライブ行きます!)」と伝えていたけれど、その次のライブまでに……災害やコロナで亡くなっている。
亡くなってしまったから、ライブに行けない。
Revoの「また逢おうね」を嘘にしてしまった。
そういうファンがいるんじゃないかな……。
こう考えるに至ったきっかけが、ハロ朝と、今のサンホラの公式サイト。
▼ハロ朝(=ハロウィンと朝の物語)
・「Romanの初回のハンカチ」=若女将の人は古参のサンホラファン
・「地平線の英才教育を受けていた」皐月ちゃん=両親がサンホラのファンだった
・皐月ちゃんの母親は何らかの事情で亡くなっている(おそらく殺されている)
▼サンホラの公式サイト
・トップページの林檎のマークを押すと、手紙の画像が出て来る。
・その手紙の中に、サンホラのライブに行こうとして断念した(お腹に子供がいる)女性からの手紙
今回のハロパ(ライブ/コンサート)で、ハロ朝の内の一曲、「Halloween ジャパネスク '24」は確実にセトリに入って来ると思う。
というか、「『Revo‘s Halloween Party 2024』とも連動する、Sound Horizonの完全な新作」と言われているから(※公式Informaition)、ハロパだと思っていたら若干ストコンでした……もあり得ると思ってる。
それに、そもそもライブのテーマが「Halloween Party」で、「仮装してきてください」とか公式が言って来ているんだから、ライブ会場で「生者も死者も入り乱れて~」という状況にしたいんだよな、Revoは。
この「生者も死者も入り乱れて~」を、私は「じゃあすでに死んだキャラ(エレフやメルやイドルフリード)と生きているか死んでいるのか分からないキャラ(Noёl)と生と死のはざまにいるキャラ(イヴェール)と生きているキャラ(シャイタン)が共演できる状況ってことね!!」と解釈してました。
でもこれ、「生者も死者も入り乱れて~」の対象は、サンホラ楽曲内のキャラクターじゃなくて、ライブを観に来た客の方なんじゃないかな……。
ざっくり言うと、「震災やコロナ、あるいは、それ以外の理由で亡くなったローラン(サンホラのファン)」が、「今、ここ(ライブ会場/ぴあアリーナ)にいるよ」をしたいんじゃないかな……と。
そもそも、ハロウィンってざっくり言えば、「現世に死者が戻って来る日」「死者と共に悪霊もやって来てしまうから、悪霊に見つからないよう人間もあえて死者や悪霊の振りをしてやり過ごす日」なので。
Revo、「また逢おうね」を嘘にしないために、「ハロパ(Halloween Party)でハロウィンだから亡くなった人(亡くなったローラン)もライブに来れるよ!おいでよ!」しようとしたのが、今回のハロパなのでは?
ハロ朝で現実側(こちら側の世界線)を描写したのも、「死んだらもうライブ行けない(来れない)って思ってる?そんなことはないよ!」という幻想を現世に植え付けるためかもしれない。
ファン個人個人、それぞれの宗教があると思うから、何かを絶対と言い切ったり、否定も肯定もしないけど。
サンホラには、第六の地平線「Moira」の「冥王」で書かれた通り、全ての人を迎え入れる冥府が在る――とされている。
「死者も現世に戻って来れるよ。だってハロウィンだし」
「そもそも、冥府にいる冥王がサンホラのライブ(※国王生誕祭)に参加しているので。サンホラのライブと冥府は繋がったことがある。前例がある」
「だから、今回もオッケーでーす。死者の通行オッケーでーす。冥王の許可とってまーす」
……って、Revoならやりそう。
「仮装してね」「ハロパだからね」っていうのも、「隣にいるのが死者なのか生者なのか分からない」「隣にいるのが死者でも生者でもいい」という状況を作るためなのでは。
亡くなったローランの「もう自分はサンホラのライブに行けない」「Revoの言った『また逢おうね』を、自分が行った『またライブ行きます』を嘘にしてしまった」
亡くなったローランが知り合いにいる人の「あの人はもうサンホラのライブに行けない」
そういう嘆き……無念かな。そういうものに対する「いや、死んでもライブ来れるよ!だってハロパだし、サンホラだから!」というアンサーが今回のマキシ「ハロウィンと朝の物語」であり、今回のライブなんじゃないかな、と。
ついでに(ついでというか、こちらが本命かもしれないけど)、亡くなった皐月ちゃんのご両親が実は座席にいるorいるかもしれない……をやるつもりなのでは?
そうだったら嬉しいなーと思ったので、こうしてつらつら書いてみました。
亡くなったローランまでサンホラの物語に取り込んで救おうとする(ライブに連れて来ようとする)Revo、発想が凄過ぎてもはや好き。
死んでも終わりじゃないってここまで表現しようとするアーティストおるか?
とはいえ、あくまでも個人の妄想だし、全然的外れの可能性もあるので。
ライブ終わってから読み返すために、ふせとして思考を文章化しておきます。
【2024/11/16:追記】
あと、これは忘れてはいけない視点だなと思って。
災害にしろコロナにしろ、他の死因にしろ、リアルで同じ境遇にいるかもしれない誰かを曲の中に登場させるというのは、ある意味すごく人の心の奥深くに切り込むようなものだから、場合によってはこういう演出自体が忌避されることもあるかもしれない。
私はこういうRevoの演出や物語が好きだけど、こういう演出や物語を受け入れられない人もいるかもしれない……ってことは忘れないようにしたい。
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2024/11/13