ススス4章:法月愛のセリフをめちゃくちゃいい意味に捉えてるオタクの解釈です 仁さんよかったね!!
「気持ちはわからないでもないわ…あの男…法月に似たのね」(※記憶は朧げ)
法月仁は過去にスーツを着た時「お父さんに似てないわね」と愛に言われ、それがずっと刺さっているというエピソードがあります。愛の内心は仁には計り知ることは難しいでしょうが、文面だけを見るとこのトラウマを払拭する言葉であったことは間違いないと思います。
まず、都市開発を白紙に戻した件についての謝罪に対して「気持ちはわからないでもない」というような反応をしたところ。
愛自身聖のショーにあの旧校舎でときめいた過去があることから
・旧校舎になんらかの思い入れがある気持ちを「わからないでもない」
・ルヰくんとの出会いや寵愛、プリ1での一連のショーのどこまでを愛が認識してるのか不明ですが、煌めきに魅せられる気持ちを「わからないでもない」
のどちらか、あるいは両方にかかっていると思います。
次に、法月皇に似たという発言。
・過去に皇が都市開発を反対していたことを指して、仁も最終的に旧校舎を残す選択をしたことに対して
・聖の言葉の「プリズムショーを愛していた」人であったことを指して、仁もまたプリズムショーに惹かれ白紙に戻したことに対して
のどちらか、あるいは両方に以下略。
愛人と子供を作り自分と自分の子供を愛さなかった皇に似ていると愛が言うのは一瞬ヒヤとしますが、愛はそもそも皇を愛していない上聖に惹かれていた描写がありますから、そういった点を指したものではないと解釈しました。
ではなぜバラを散らすといった不穏な動作をしたのか、愛の胸中を察してみようと思います。
愛は格を重んじる価値観で、皇のきらめきに惹かれる価値観とはそもそも違うものを持っています。聖のきらめきに惹かれる描写があるものの、愛は結局誰も愛することをせずに今まで過ごしています。聖に惹かれた自分を自分で否定した結果なのではないかと思います。聖に惹かれながらも価値観をかえることをしなかったorできなかった愛にとって、仁が愛と違う行動をしたことを、嬉しいとも憎いともつかぬ複雑な感情で受け取った…ということなのではないでしょうか。愛は格を重んじる愛の誇りを意味守ったわけで、仁は格を重んじるといった愛譲りの価値観を今回曲げたわけですから、それが「散った」。仁にとってそうだったように愛にとっても格を重んじる価値観以外が凡人だと思えるのなら、それは仁が「愛とは違う人間になった」という意味での「散った」…言葉でまとめるのが難しいですが、そんな意味なのではないかと思います。
仁の行動に肯定も否定もどっちもを込めた発言・行動で、これは仁が正しく「親の言いなり」ではなくなったことの現れではないかと思います。
では仁がそれまでの価値観や憎しみを全て無くしたのかといえば、あの場で総帥の服を着ていたこと、エーデルローズを潰す意思がまだあることが伺えることから、違うんじゃないかと解釈します。
18日の後付けを見るまではわかりませんが、少なくとも本編で伺える限り仁は今回の勝ちに納得しておらず、完全に実力で屈服させるという望みは叶っていません。聖は仁の生徒の圧倒的な実力を伴うプリズムショーを見て負けたらきっと屈服ではなく感動するのだろうと思いますし、これはぎゃふんと言わせたい仁としなやかな聖の応酬は続く…ただ、エデロ生のみんなや聖にとっても「エデロはもちろん大切だけど、無くなっても誇りをもってプリズムショーができればいい!」という、エデロや旧校舎に対する依存心のようなものは緩和されたわけですから、シリアス緩和というか…ほら…ギャグアニメみたいな…感じの…エデロvsシュワロは続くよどこまでも的なのが…私にはわりと浮かんでしまいました。どうでしょう。
仁がプリズムショーを好き、というのはRLでは伺い知ることができませんでした(私もラまでは仁はプリズムショーに執着はしているが好きなわけではないのでは?と思っていました)。が、プリララではっきりと「ルヰのショーが観られるならば(誇りを譲ってもいい)」と自覚している描写があってから、(少なくともルヰくんの)プリズムショーが好きだと、見たいと思えているのだな…と解釈していました。ジョージ回やアレク回でも伺うことができますよね。
しかし以前は、少なくとも敵であるヒロやカヅキたちのショーを好んでいるようには見えませんでした。誰もが魅力された聖のショーにも脅威を感じていた仁が、プリズムショーを楽しめるようになったのは、プリズムショー界隈でしか生きていない仁にとって己の身を脅かすショーでなく、自分の手がけた作品でもないルヰくんに出会ったことが、安心してみることのできるショーとの出会い…だったのではないかと思います。寄り添ってくれる友達が出来たから初めてプリズムショーを安心してみることができ、そうなって初めて、かつては脅威のほうを大きく感じていた冷のショーを彷彿とさせるアレクのショーに魅入ることができたのではないかと思います。
あとシャインのショーに怯えつつも即座に0カラットに反発していましたから、心が鈍いんじゃないかなと思います。圧倒的な技術を理解できたからこそ、恐怖よりも理屈を優先させた反応だったのではないかと。
最速の勢いのまま急いで書いたのでまとまりがないですが、私にとってはこれまでの情報や描写から、4章の全ては仁の心を軽くするというか、元気に聖をつっついていられるようになったということなんじゃないかな…そうだったらいいな…仁さん元気で総帥してて欲しいので…ラのまま、新作の前半の状態のままじゃ、いっぱいいっぱいで痛々しく、空元気というやつに見えていたので、良い方になったと思いたいです。18日の後付け次第ですけどね!!おあり。