スレッタは7話でミオリネによって魔女から花婿になり、19話でエラン(=強化人士4号)の手によって再び魔女に戻るのではないかという話。
※CPの話は殆どしていないが、この文章は4スレ強火推しの人間が書いている
※そのため4スレが地雷の方は読まない方がいいかもしれない
※閲覧は自己責任
※やや長い
※文章が乱雑
※根拠が間違ってるかもしれない
※あくまで個人の意見として書いてるのでこれは違うだろう!という意見はノーサンキュー👋
水星の魔女の作中における「魔女」は、明確な定義づけはされていないものの、基本はガンダムに関わる人物(開発者・パイロット)を指す言葉として扱われている。作中で魔女と呼ばれた/自称したのは、記憶の限りではプロスペラ、ベルメリア、ソフィ(ノレア)、そしてスレッタ。そして作中が定義する魔女に倣うなら、17話でエアリアルを失ったスレッタは、魔女ではなくなったと言える。ただ、恐らくスレッタは7話、より正確に言えば8話以降から、魔女では無くなっていると私は思っている。
上記の考えに至ったきっかけは、「スレッタはもっと悪い子≒悪い存在=魔女になるべきだ」といったニュアンスの考察を見たこと。なので、この文章内における「魔女」のスレッタは「悪い子」、「花婿」のスレッタは「良い子」とする。
この「良い子」「悪い子」を詳細に書くならば、「良い子」は自分を大切にしてくれる/守ってくれる人の言う事なら何でも聞く、自分の意見は押し付けない素直な子であり、「悪い子」は他者の言う事をなんでも聞く訳ではない、否定もするし我儘も言う自分勝手な子。一見すると後者の方が悪いような印象を受けるが、「良い子」のスレッタは、要はプロスペラに洗脳され、彼女の言う事ならば何でも聞く状態を指している(プロスペラより優先度は低いが、ミオリネも同様)。こう考えるのなら、プロスペラの呪縛から解放されるためにはむしろスレッタは「悪い子」にならなければならないと取れる。
ただ、スレッタは別に最初から「良い子」だった訳ではない。
スレッタは1話時点では「悪い子(=魔女)」だった。タイトルも、「花婿と花嫁」ではなく「魔女と花嫁」である。そしてより正確に言うならば、1〜7話までのスレッタが魔女、8〜17話(現時点)でのスレッタは花婿であると私は見ている。
では何故スレッタは花婿(=良い子)になってしまったのかと言うと、7話のミオリネの言動が要因の一つである。この話は各所で散々されていると思うが、ミオリネが「花嫁だから」スレッタを守ったことによって、スレッタは8話から突然「花婿」を自称し始める、花婿である事に固執する、ミオリネの要求は容認するのに反対に自分からは殆ど要求しない……等突然とも言えるほどミオリネ(花嫁)に執着し始める。何故ならスレッタはミオリネにとっての良い子である限り、ミオリネは自分と一緒にいてくれる、必要としてくれる、大切にしてくれるという認識を持ってしまい、その結果ミオリネに従順な「良い子」になってしまったから。
しかし、ミオリネも別に意図的にスレッタを花婿の役割を押し付けた訳ではない。ならば何故結果としてミオリネがスレッタを「花婿」として縛る事になったのかと言えば、御三家の策略でスレッタとエアリアルを魔女/ガンダムとして裁く、「魔女裁判/魔女狩り」があったからだ。厳密にあれが魔女裁判と呼称された訳ではないが、ガンダムに乗る「魔女」を晒し、吊し上げたあの状況は魔女裁判と呼べるものだろう。そして、スレッタは作中の「魔女」の定義を準えるなら、本人に自覚はなくても間違いなく「魔女」である。判決としては間違いなく黒であり、あのままいけば間違いなく「悪い魔女」として裁かれていた。しかし、スレッタは「魔女」として裁かれる事はなかった。それは何故か。
それは、ミオリネがエアリアルがガンダムでありながらも生命を脅かさない、害がないMSであるとしたから。これは少しこじつけかもしれないが、魔女とは他者や社会に害を及ぼす存在を指す。そして、エアリアルに害がないのならば、そのパイロットであるスレッタも魔女ではない。つまり、ミオリネはスレッタが「魔女」である事を否定したと解釈出来る。
スレッタは、ミオリネの手によって「花婿」になったのと同時に、「魔女=悪い子」ではなくなったという表現として見る事が出来るのではないか。
スレッタは、1〜6話までは何度も花嫁の意向に背く事をしていたし、相手の意思を無視して我欲を優先する事もしていた(1話で嫌がるミオリネを他所にグエルと決闘する、エランと勝手にデートする、エランと勝手に決闘を取り付ける、拒絶されたにも関わらずエランと関わろうとする等)。何ならまだスレッタが魔女であった7話では、あのプロスペラが飲み物をお願いしたにも関わらず、スレッタは「エランさん」に出会った事でこのお願いを結果的に無視する事さえしてる。しかし8話からはそんな我欲を通す・相手の要求を否定するスレッタは殆ど出てこなくなり、ミオリネの要求を全てYESで返す子になってしまった。この状態が不健全で歪な関係であることは、17話までで十分証明されている
だから、スレッタはもう一度「良い子」から「悪い子」。つまり魔女に成る必要があるのではないかと私は思っている。魔女となることがイコールスレッタの自立を指しているのではないか。それこそ、この話は彼女がまさしく「水星の魔女」になる話ではないだろうか。
では、「花婿」になってしまったスレッタを、誰が魔女にする/戻すのか。ここで思い出して欲しい。主要キャラクターの中で、スレッタを何度も「魔女」と呼んでいた人物を。
思えばスレッタは作中で何度か「魔女」と呼ばれていたが(呼んでいたのはガンダムの危険性を知る大人がほとんど)、それはスレッタがまだ魔女であった7話までが殆ど。それ以降はスレッタを指して魔女という名称はほぼ使われていない(筈)(確認した限りでは10話や11話で同じ魔女であるノレア/ソフィが言っているぐらい)。
更に、プロスペラは3話で「お母さん、スレッタを魔女に育てた覚えはないんだけどな」と言っている。その後も私の記憶が正しければプロスペラはスレッタの事を「魔女」称した事はない。つまりプロスペラとしてはスレッタを魔女(=悪い子)としては見ていない。何故ならプロスペラにとってのスレッタは何でも自分の言う事を聞いてくれる「良い子」なのだから。
こう書くと、最初に定義づけた「良い子」と「悪い子」は『プロスペラにとって』良い子(花婿)と悪い子(魔女)とするのがしっくりくるかもしれない。実際にスレッタをアスティカシアに入学させて花婿にしたのは間違いなくプロスペラの意図的なものであるし、7話でスレッタが花婿になったのも、元はと言えばプロスペラがスレッタを助けなかったせいとも言える。
そしてミオリネも、グエルも、シャディクも、地球寮メンバーも、そして5号やエラン様もスレッタを「魔女」と呼んだ事がない。ミオリネやグエル、地球寮のメンバーはそもそも「魔女」という呼称に馴染みがないから、悪い印象を与える言葉だからスレッタに好意的な彼らは使っていないのは当然だが、シャディクや5号、エラン様ならスレッタを指して「魔女」と作中で言っても特に違和感はない(シャディクは2話でエアリアルを指して魔女のMSとは言ってる)にも関わらず、彼らは口にしていない(単純に見落としだけかもしれないが)。
そして彼は、彼だけはスレッタを魔女と呼んでいる、魔女として見ている。更に言うならば、スレッタが魔女=悪い子になるのは「エランさん」に関わる事が殆どである。それこそ彼女があそこまで個人の欲を通し、相手が拒絶しようとも鬱陶しく絡んでいった我儘な一面を見せた6話は、スレッタが一番「魔女=悪い子」になった話だろう。
そして、s2は今までの描写からs1のそれぞれの話(s1の1話とs2における1話である13話と言った具合)とリンクさせている可能性が非常に高い。特に5話/17話は分かりやすく、「エランからスレッタを庇うグエル」や「決闘の賭けにエアリアルを要求」等かなり意識して作られているように見える。だから、6話とリンクする18話では「彼」が再登場する可能性は非常に高い。
そして7話で魔女から花婿になったスレッタは、19話で彼の手によって花婿から魔女に戻るのではないだろうか。7話ではまさしくエラン(様+ペイル社)がスレッタを魔女として吊し上げていたのだから、19話で再び「エラン」が再びスレッタを魔女にする/戻す可能性は非常に高いと踏んでいる。
だから私は、19話でエラン(4号)がスレッタを「魔女」と呼ぶor19話のタイトルに魔女を彷彿とさせるワードが使われるのではないかとここに予想しておく。
そしてスレッタは「花婿」ではなく「魔女」として、お母さん(クワイエットゼロ)やエアリアル、テロ問題に向き合っていくのではないだろうか。