偽りのアリスの話 二部四章クリア前提
『ラビ』と『ホワイトラビット』で表記が別なのは何なんだろうね、という話がしたい
そう。そういう話がしたいんですけど、正直言って全然思考が纏まってないのでラビ、あるいはホワイトラビットについて書き連ねていきます。
散文駄文注意。
本題。
ラビってメインシナリオは勿論、『ハイスピードワイルドレーシング』や『かぎじゃないなど』でイベントシナリオにも出ていて、当然個別のキャラシナリオもあるんですけどメインシナリオでだけ、台詞ウィンドウの名前欄が『ホワイトラビット』なんですよね。
しかも基本的には誰も『ホワイトラビット』の事をラビとは呼ばないんですよ(一部例外あり。後述)。同じクロニカ出身で旧知の仲のアルター・アリスも『ホワイトラビット』としか呼びません。ガチャページの出会いシナリオで登場人物たちの口から初めて『ラビ』という名前が出ます。
先述した例外ですが二部四章Page.7でのみ、先生が『ホワイトラビット』をラビと呼びます。ちなみにラビ呼びに対して『ホワイトラビット』が何か違和感を示す様な描写はありません。
そして同じく二部四章Page.41ではまたホワイトラビット呼びに戻ります。『ホワイトラビット』も自身の事をホワイトラビットと呼称する場面がふたつあり、そこではラビという名前は使われません。また、アンデルセンも『ホワイトラビット』の事をホワイトラビットと呼びます。
Page.7でのラビ呼びが誤植なのかそうでないのか、そこの判断はこっちには付けようがないので正直この違和感にどこまで意味があるのか計りかねています。
ついでに言うなら、一部五章では一人称が”ボク”だったり”僕”だったりするのでこちらも考察材料に入れて良いのか悩ましいです。他のシナリオでは”僕”で統一されてるので恐らくこれは誤植だと思うんですが、『ラビ』と『ホワイトラビット』の存在が示唆されている現状では案外そうでもないのかも……?分からない。
本題その2。
一部五章と二部四章で『ホワイトラビット』の言ってる事が食い違っているんですよね。
該当部は二つあって一つは半分言いがかりみたいなラインなんですが、一部五章Page.40では「僕は『素敵な未来の味方』、さ。」(以下、引用部分は句読点位置や一人称のブレ含めて原文ママ)と言っているのに対し、二部四章Page.7では「僕は、より良い未来の味方だ。」と言っています。
こっちは言い方や表現の差程度の物なのでそこまで槍玉にあげるつもりは無いんですが、問題は二つ目です。
というのも、一部五章Page.19では「ボクは単独犯さ。誰とも協力なんてしてない。嘘はついてないよ。」と言っているのに対し、二部四章Page.41では「僕は元から、アンデルセンに与する側…。ここに至るよう、キミを育て、導いてきた者。ホワイトラビットだ。」と言っているんですね。
これに関してはかなり怪しくないですか? 一応、ホワイトラビットが一方的にアンデルセンのために動いてるだけでアンデルセンから何かリターンを得ている訳では無いので協力体制には無い、みたいな言い分は通りはするんですが……アンデルセンもホワイトラビットの事を認知して一定の信頼を置いてるので、それはもう協力では?と思わなくもない。
二部四章Page.7で先生の言葉を否定する際に「そんなこと言ったかな? 僕はずっと一貫してるつもりだ。」とも言っているので伏線の一つだと思いたいですね。丁度この時、『ホワイトラビット』は伏線を張りに来たと宣言してる訳ですし。
余談。というか与太話。
『ホワイトラビット』とアルター・アリスは同クロニカの出身です。『ホワイトラビット』によってアルター・アリスはワンダーランドへ導かれ、『ホワイトラビット』に置いてかれたことによってアルター・アリスとして失敗作になってしまいます。
そのためアルター・アリスは『ホワイトラビット』をかなり嫌っているのですが、一部五章Page.40でアルター・アリスがこの事について尋ねた時、『ホワイトラビット』は「おっとそれは……ネタバレ厳禁だ。」と返しています。ネタバレ厳禁、つまりはこの先の未来で知るから”今は”まだ言えない、とも言い換えられます。
正直ここからは今まで以上に憶測と飛躍で喋るのですが、二部四章Page.41の台詞から見てもまず、一部五章の段階で『ホワイトラビット』はアンデルセンの存在を知っていたのは間違いないでしょう。『ホワイトラビット』は時間を渡れるアルターなのでこれの推測に齟齬は生じません。
では、一体いつからその能力を手に入れていたのでしょうか。ループ能力を持つアルターは『ホワイトラビット』以外にももう一人、シロップが居ます。一部三章でその力を失ってはいますが。
シロップはクロニカに居た時点でループの能力を持っており、何度もヘンゼル姉妹に殺され続けループを繰り返し、最後には諦めてループせずに殺され、失敗作世界に来ています。
シロップは『ホワイトラビット』とは違ってそもそもループ能力を良く思って無く、あまり積極的に使おうとは思っていません。
そして、アルターが本物になる際には現実の時間が巻き戻る事が二部三章にて明かされています。失敗作世界にはそれだけ、現実世界への干渉力と影響力があります。
ならば、ループ能力を持つアルターなら失敗作世界からクロニカまで帰る事も出来るんじゃないでしょうか?
そうなった場合、『ホワイトラビット』がアルター・アリスをクロニカに置いて行ったのは意図的であり、アルター・アリスを”アルター”にするための行動だった可能性すらあり得ます。
何らかの理由でアルター・アリスや自分たちのクロニカが真っ直ぐ本物になる事は叶わなかったとしても、失敗作世界のシステムを利用すれば本物になれます。特に『ホワイトラビット』はリコレクションの事を知ることも出来ますし、本物の筋書きも知っています。ならばあとは、アルター・アリスによるリコレクションで自分たちが本人役を演じれば、自分もアルター・アリスも纏めて本物になる事が出来ます。
『ホワイトラビット』の言う素敵な未来、より良い未来。アルターたちにとってのそれは、失敗作世界で幸せになる事ではなく、本物になることのはずです。
……と、まぁ色々書きましたが余談に関しては本当に余談であり、一オタクの空想話です。『ホワイトラビット』は未来を変える事が出来ない、とされているので正直かなり無理ない?と自分でも思っている節があります。
マジでどうなるんでしょうね。アリス・クロニカ、六月末に更新されれば最高だけど多分7月末だろうなぁ。何なら去年みたいな長期夏イベが発生した場合もっと先までもつれ込む可能性もある訳で……。二部四章があまりにも最高だったのでいつまでも待てる気概ではありますが、それはそれとして早く続きを読みたい。