地面師たちを最後まで見た
以下、話が繋がっているようで行間があるごとに話が変わっている。
―――
全体通して話のテンポがよく、見ていてストレスを感じなかったのがポイント高かった。
しみじみ面白さを噛み締める作品だったな〜。
今日は4話から最終話まで見たのだけど、バタバタ人が死ぬっていうかハリソンが殺してるじゃん。それは話が違うだろ。語弊があるよそれは。辰さんも殺すのは駄目だろ。
なんとなく、身内には優しいのかななんて思ってたけど、足を洗うって言ったらみんな殺すし、手塩にかけて育てた辻本すらもオロチに殺させようとするのやべー奴すぎる。
でも、裏の世界だし、お互いを信用しすぎるのも危険なんだよな。自分の身可愛さに、金が手に入ったら一緒に詐欺働いた奴を売ろうとするクソ野郎もいるだろうし。
計画オジャンにしようとした竹下はどうしようもないとして、後藤と麗子さんはいいだろ……。
麗子さんに至っては剃髪もしてるのにな。最後、谷口さんに顔を合わせず香典だけ置いていくの格好良かった。誰に言われてやるでもなく、自分の取り分から出したんだよね。麗子さんいい人なんだよ。あと細かいところなんだけど、視聴者の癇に障りそうな台詞に対してサイテーとか言ってくれる麗子さんめちゃよかった。
後藤の家族は一般人なのかな。家族には不動産関連の仕事してるとか言って誤魔化してそうな感じする。子どもたちにとってはいいパパだったろうなとか想像しちゃう。
竹下はある意味いい死に方だった。印象に残る死に様だったよ。来世はまともな奴に生まれろよ!
4話の始め、楓が辻本に敬語なの面白すぎてすごく好きなシーン。
それ以前だと、楓の前では(うわ〜✨憧れの楓さんだ〜🥹🙏✨)みたいな表情でめちゃくちゃ下手に出てたのに、4話になった途端スッと表情なくなって、謎の圧を感じるようになったの面白いんだよ…。
楓に対する態度の変化って演じるのめちゃくちゃ難しいと思うんだけど、自然になってるのすごいんだよね。綾野剛すごいんだよ。
石洋との本人確認と現地確認のところハラハラした。
いや、5話くらいから、地面師集団も石洋(青柳)も危ない橋渡りすぎじゃない?って思ってハラハラしてた。
112億する土地をそんなすぐ売りたがる地主は駄目だって。それに歴史のある寺となると、これまで土地争いが少なからずあるはずだから普通はもっと慎重に動くって…。張り込みとかして本人の情報もっと洗うとかしよう…。
倉持いいキャラクターしてたから、ちゃんと生き残ってよかった。おかげで辻本が生きてハリソンから離れられた(いや粘着するかもしんないけど)。
真正面から向かっていった人のほうが生きてるじゃんこの作品。
辻本がだんだん生気なくなっていってる感じがして、最終話はもうこれ死ぬやつじゃんって思ったらちゃんと生きてた。生きて罪を償って、命日にまた墓参りができるようになるのがお前の仕事だよ。お父さんにも会ってやれ…。
倉持とかが、辻本は復讐のために地面師やってるって言ってたけどいまいちしっくりきてなくて、でも最終話で辻本が現実逃避をしたかったのかもしれない(意訳)って言ってた台詞が一番納得いく理由だった。復讐なら仇の地面師をさっさと見つけ出して殺すだろうし、ハリソンの寝首も搔くんじゃないかな。
生きてるのかよくわからない状態で、自暴自棄になって地面師やって、そのなかで自分じゃない架空の人物を演じることで、一時的に辻本拓海から逃れられたのではなかろうか。
あ〜長井くん可愛かった。猫ちゃんの貰い手もいい人見つかるといいね😽叙々苑の弁当たくさん食えよ!!
―――
面白かったな〜よかった〜……。
ネトフリだからできた作品というのはひしひし感じる。少なくとも地上波では同じものを流せないしね。
こういう、視聴してモヤモヤがあまり残らない作品(内容ではなく言い回しや表現面での話)をたくさん見たいので、制作担当の人はよろしくお願いします。