#グッドオーメンズ、第6話。止めた時間の中で、なぜかベントレーのクランクを握りしめているクロウリーの件、追記にちょこっと。
クロウリーが愛したベントレーの話は前にもちょこっとした(https://twitter.com/toasttweet/status/1150208434857336832)ですけど、アジラフェルの「さもなきゃおまえとは二度と口を利かない」発言で奮起?した彼が、ほんのつかのま時間を止めて、アダムを説得するシーン。
ちょっと面白いのですけど、アジラフェルから
"Come up with something! ...or I'll never talk to you again."
(何かアイディアを出せ!…さもなければお前とはもう二度と口を利かない)
って言われたクロウリーが、今度は「戦えないよ」って言うアダムに、
"You're gonna have to come up with something else."
(お前は何かアイディアを出さなきゃならなくなるぞ)
って言うです。ふたりとも異口同音に、「いいアイディアを出せ(come up with something)」って相手に迫ってる。こんなとこで謎シンクロしてるのかわいいですね。
それはさておき、時間を止めた直後に、いつものサングラスを取り出して両手でかけてるので、クロウリーがこのとき手には何も持ってないことが画面でもわかるです。
その彼が、アダムに向かって「お前なら事態を変えることができる(You can change things.)」と言いながら片手を後ろに回すです。
全身が映ると、クロウリーはその手にクランクを握ってるですよ。爆発したベントレーから飛び散った、愛車が遺したパーツのひとつです。拾ったクロウリーが、キスして静かに別れを告げていたあれね。
"I'm going to start time."(時間を動かすぞ)
って言ったクロウリーが、なぜか握っていたそのクランクをいきなり勢いよく回転させるのおわかりでしょうか。
このクランク棒って何かというと、旧い車のエンジンを手動でスタートさせるためのパーツです。(https://youtu.be/PRMaXqKqJa0)
今はセルスターターでキュルルルってエンジンがかかるですけど、昔の車はこういうクランクを挿してグルグル回さないとエンジンを動かせなかったんですね。
愛車が遺したパーツ、それも「エンジンをスタート」させるためのクランクを回して、クロウリーは「時間をスタート」させたんです。圧倒的な力を持つ、サタンとの直接対決に向かって。
あのパーツが何かがわかってないと、えっ何グルグルしてるんですちょっと意味わからないんですけど?になっちゃいそうな動作なのですけど、クロウリーがやったのはそういうこと。あのとき、アジラフェルとアダムと、そして愛するベントレーと一緒に、死ぬまで走り抜ける覚悟だったです彼。
どれだけ情が濃いんでしょうかあの赤毛の悪魔さんは。