デッドプール&ウルヴァリン
コミックネタを中心に「アレなんだったの?」という解説アンド雑感
詳しい人は読む必要なし。思ったより長くなったな
・デッドプールが会いに行くマルチバースのウルヴァリンについて。マルチバースというより、原作の異なる時期を再現しているという方が正しい。
背が低いウルヴァリン:
原作コミックのウルヴァリンは背が低い「ちびのカナダ人」として設定されており、
名前のウルヴァリン(クズリ)はクズリが小さいのに凶暴で、自分より大きな動物も平気で狙う所から取られる。
本作では「身長以外は完璧なキャスティング」と揶揄されたヒュー・ジャックマンを小さくしてみせた、ファンサービス。
片腕で青い服を着たウルヴァリン:
X-MENが結成されず、アポカリプスが天下を取った世界を描くクロスオーバー、「エイジ・オブ・アポカリプス」のウルヴァリン。
この世界でもスコットとはライバルで、片目と片腕、それぞれの「武器」を奪い合った。
アポカリプスの支配下で荒廃しており、デッドプールを助ける暇は無かったと思われる。なおこの世界にもデッドプールは存在する。
眼帯のウルヴァリン:
原作コミックのウルヴァリンは80年代末に一時眼帯をして素性を伏せ、「パッチ」というあだ名で活動していた。
目は当然健在だが、眼帯姿は非常にダーティ・クールで、それを再現したヒュー・ジャックマンも格好良かった。カジノにいたのは原作のマドリプールを意識した描写。
ハルクvsウルヴァリン:
ハルクとウルヴァリンは原作コミックで何回も戦っており、アニメにもなっている人気題材だが、今回は主に「インクレディブル・ハルク」340号をモチーフにしていると思われる。
同号を担当したトッド・マクファーレンにより爪にハルクが映るカバーは人気があり、今回も再現された。
デッドプールが「ジョン・バーンの古典的コスチューム」と指摘する通り、ヒューはバーンがデザインした茶色のコスチュームを着ている。
ヘンリー・カヴィル:
スーパーマンの契約が終わったならMCUに来ないか的なアプローチ、というネタかと思われる。
・その他
カサンドラ・ノヴァ:
原作コミックの凶悪なヴィランで、チャールズの双子の妹(姉?)。生まれつき邪悪な魂の持ち主で、臍の緒でチャールズを絞め殺そうとしたのも原典通り。
年齢が原作とは全然違うというか、映画ではチャールズと同年齢にあまりそう見えない。若い頃に剪定されたっきり年を取らないのかも?
ジョニー・ストーム:
クリス・エヴァンスが10数年ぶりにヒューマン・トーチことジョニーを演じるが、ロクに活躍せず悲惨な末路を迎えた。
マルチバース・オブ・マッドネスでは義兄のリードが死亡。MCUはファンタスティック・フォーに恨みでもあるのだろうか?スタン・リーに謝れよ!
パイロ:
X-MENの悪役。パイロは1作目でチラッと登場した際にコミックをろくに知らないシンガー監督が「ヒューマン・トーチである」と誤って説明し、ちょっと混乱が生まれた(記憶がある)。
今回は因縁の対決が見れたと言えよう。マルチバース万歳
アントマン:
もしかしたら幻に消えたエドガー・ライト版アントマンの屍なのかも。
ドクター・ストレンジ:
これも幻に消えた古の実写版ストレンジだった可能性が……?
レディ・デッドプール:
原作コミックに登場。デッドプール・コァの一員。ぼくはあまり知らないが、邦訳にも登場したのでは?
最近はグウェンプールという美少女が登場したので影が薄い……気がする。詳しい人に聞いてくれ
ブレイド:
伝説の三部作を主演したウェズリー・スナイプスその人。「ブレイドは一人だ」というと、デッドプールは画面に目配せする。既に新ブレイドがエターナルズに声だけ出演済み。
エレクトラ:
デアデビルのスピンオフ的に映画化され見事にコケた為、キャットウーマンと並んでハリウッドが女性スーパーヒーロー映画に尻込みした原因(あるいは作らない口実)となった。今回の登場は色々な意味で非常にサプライズ。
女性ヒーロー映画の成功はワンダーウーマンまで待つ事になる。
ガンビット:
確かウルヴァリンZEROに出ていたのだが同作を何年も見返してないので記憶が朧げに……。
チャニング・テイタム主演企画があり、何年も報じられたが、立ち消えになった。剪定される以前に存在しておらず、言動はそれに基づく。
今回知らなかったら一番よく分からないネタかも。
パニッシャー:
実写映画3本、ドラマ1本。どのパニッシャーが剪定されたのだろうか
ローラ:
原作コミックの二代目か三代目のウルヴァリン。LOGAN観てください。
デッドプールは彼女らの話を自分の世界の出来事かのように語るが、しかしあれこそマルチバースの、別世界の話だったような……?
ライフェルド:
デッドプールとウルヴァリンが突っ込んだ店の看板に原作者の名前あり。小ネタだね
以上