昨日の『Guardians of the Whills(ウィルズの守護者)』コミカライズ オンライン読書会の報告。
雰囲気だけでもお伝えしたく😊
ネタバレが困る方は #守護者マンガ読書会 をミュートワードにネ!
#スターウォーズ
◆守護者マンガ読書会 開催報告
第1回 「ホクロありがとう!」
【日時】 2021年9月20日(祝)13時~16時
【場所】 ミソサザイのモクリ フリースペース「守護者コミカライズを語ろう」
【参加者】 10名(敬称略・順不同・音声参加や聴くだけ参加、文字での参加、ごく短時間の参加も含む)
Chihiro、ばなな、さとう、Takiro、おどる、もりのりんご、オカザキ、Nah、塩ダレ、ミソサザイ
【テキスト】
◎すばる(Subaru)@01091006さん作画の『Star Wars: Guardians of the Whills(ウィルズの守護者)』ISBN:978-1-9747-1932-7(※以下「本書」と称する)
◎原作本であるGreg Rucka氏著『Star Wars: Guardians of the Whills(ウィルズの守護者)』ISBN:978-148478081-7(※以下「ルッカ本」と称する)
◎その他 『ローグ・ワン』のビジュアルガイドやウーキーペディア検索などなど、各自が利用できる資料を参照
【進捗】 本書の表紙~72ページまで(ルッカ本では5章まで)
【概要】
定刻に開始。直接の対面やズーム会議と違い視覚情報が無いので、挨拶代わりに各自「お名前」と「用意している飲み物やおやつ」「本の種類」を言ってもらう。皆の前に置かれた飲み物が「タリン茶」だといいのにね… ギャラクシー・エッジに行って実物を飲んでみたいものです。
さっそく読書会開始。まずは表紙の感想から。「背中合わせって、いいよね…!」
つづいて本文へ。聖都ジェダの大きさと上空に停泊するスターデストロイヤーのサイズ、TLで見たジオラマ制作の方の話。そしてホクロ。チアルートの左耳(=演じたドニーさん)の小さいほくろがちゃんと描かれている(感謝!)シルバニー・フェストわりと普通の人っぽい身のこなし。チアルートに振り回されるベイズ。「NO JEDI」の顔が最高。ウェルナッドの種族名がどこに出てくるかについて。チアルートが「相手に触れて真実を知る」のを絵で見られる嬉しさ。市民たちもベイズも従わせてしまうチア様の「守護者」という存在の特別感。
「おうち」。物の置き位置、内部のつくり、広さ、食器などの話。室内は玄関が土間っぽくて、上がり框に、室内は板敷のようだ。全体を見回したい。チアルートが寄りかかって座っているらしい様子で、そこに仕切り壁があることに気づく。後ろ姿の腰ひも、茶器の持ち方、茶を飲み干すベイズの下顎のヒゲなどなど、見れば見るほど細かい萌えポイントがいくらでも探せる。ベイズがタリン茶について「好きじゃない(don’t like)」ではなく「HATE」とまで言うのは、きっと味以外の何か(いやな思い出とか)があるのでは。タリン茶はジェダでも作られているし、銀河中でわりと飲まれている。ハックスもアソーカもオビワンも飲んでる。(「タリン茶過激派」というワードはこの辺りでしたか?)
素敵な夜の「お出かけ」シーン(←「襲撃」とは言わないw)。「おまえ今夜は特にイラつく」と言われて「夜はまだこれから」と返すチアちゃん。高所から「下りられるか、俺が投げ落としてやろうか」に「ひとりでできるもん」が絵で見られて嬉しい。ベイズのパルクール場面がカットされたのは残念。トルーパーを片づけて「運転しようか」までの流れや台詞が原作本と違うことについて。
デニク初出、そのページの、小さく描かれたチアルートの表情がどれもカワイイ。
キリカヤ姉妹初出。キリの年齢描写と、カヤの髪型について。孤児院のヤカンの形。わりとすぐ手を握るチアルート。本書をくり返し読むと初出女性3人のビジュアルにもだんだん馴染んで違和感がなくなる。
市街を歩きながら仲良く言い争うふたりの、表情の変化が本当に良い。ベイズの「・・・」からの爆笑、すごく日本のマンガっぽい感じで親しみやすい。このコマの表情を姜文さんにやってほしい。私たちにとってすばるさんの作画は「日本のマンガ風」なのが読みやすいが、本書がアメコミの読者にはどんな評価なのか知りたい。言い争うふたりの間をぬけていく老女になりたい。口喧嘩の間を人が抜けていって、その後も話し続けるのがSWのお約束。周囲の反応しているモブも良い。フォーチュナの細身の理由と路地に詰まりがちなベイズ。路地に押し込まれるチアルートから、dashするベイズのコロッむちっとしたシルエットがよい。
デニクとベイズの場面、回想をマンガに入れるのは難しいのだろう。「飛ぶことが宗教」という美しい屋根のシーンがなかったのが残念。心を理解する描写がないために冒頭のデニクの「GO AWAY」がキツく見えてしまう。でもベイズの要求に呆れても、ちゃんと応じてあげてるデニクやさしい。このシーンで、ベイズのキャノンが途方もない代物であることが良くわかった。この武器の目的が「群衆の鎮圧」であることを知ったベイズの表情に、本書ではカットされたベイズの内的葛藤が込められているのかも。本書は、どうしてもマンガに落とし込みにくいルッカ本の行間の雰囲気を、他の場面で、マンガでなければ出せない表現や表情で、かわりに表している感じがするのが良い。
「茶を出してやったのか、そいつらに」の場面は、テンザとフォーチュナがルッカ本よりもはっきりと焦ったり声を荒げたりしている印象。
ソウとの密会場所へ移動するのに乗っているスピーダーは映画『ハン・ソロ』に出てきたタイプでは?パルチザンがジェダ外から持ち込んだとか、つながりを考えると楽しい。
車上での会話でチアルートがベイズの「実際に撃ったらハッピーになるさ」の答えに返した微妙な笑顔は、ルッカ本の当該部分「今度はチアルートが笑う番だった(でも笑えなかった)」という意味では?
降りるのを助ける手。これが絵で見られて、みんなハッピーです感謝!「Three Faces」は顔だけかと思ったら全身像だった。これならジェダの砂漠に倒されていた像と同じ感じがする。アニメ『反乱者たち』に出てくる壁画のモーティスの神々との共通点。古代のフォース寺院や宗教について。
ソウとの会合を終えてお家へ帰るふたり。ここでも、降りる時にベイズはチアルートの手をとって助けてあげてるよ、読書会で初めて気がついたー! 本書でははっきり描かれていないけど、ベイズが先なのは鍵を開けてあげるため。
そして、ふたりが話しながら絞った布で顔を拭く場面(感謝!感謝!)こういう、ルッカ本には記述がない、絵で見て知る描写が加えられているのが本当に嬉しい。お得感。そしてベッドロー――ール!ふたつーーー!!床から分かるお部屋のサイズ感。戦いに加わるべきか悩み語りあうふたりの表情、それぞれの変化がとても雄弁。
【終了時間】