「邂逅『刀 燭台切光忠』特別鑑賞会」
レポと思ったことと私が参加するまでの経緯あれこれ
無駄に長いし突貫なので色々許してください
2019.2.2 「邂逅『刀 燭台切光忠』特別鑑賞会」
【当日の流れ】
15:30 受付開始
参加券を見せ、参加者のネームタグとメールアドレス記入の用紙を渡される
16時過ぎ 諸注意説明
・持ち時間は刀の前に立ってから1人5分 納税順
・スマホや手持ちのカメラで撮ってもらえる
・撮ってほしいポーズなどがあれば指定できる
・後日水戸市側で撮影した写真のデータとプリント写真を送付
・取材が来てるので是非受けて欲しい、NGの人は断っても良い 等
その後移動 第2展示室と第3展示室の間のスペースに長机が置かれその上にアクリルの刀掛けと刀置くクッション
向かいの壁沿いに人数分(11人)の椅子が並ぶ
スタッフの方が刀 燭台切光忠を持ってきて刀掛けへ
1番から順に呼ばれ、マスク・手袋着用 刀の前に立ち5分間鑑賞や撮影をする
その様子を他の参加者、スタッフが見守る
記者に声をかけられ取材を受ける参加者もいた
全員の体験が終わり解散となるが理事長や館長、スタッフの方との談笑が始まる
徐々に解散し終了
【申込から参加まで思ったこと】
ふるさと納税募集から約4ヶ月 特にこの1ヶ月は生きた心地がしなかった
ガラス越しに何度も目にして憧れていた「刀 燭台切光忠」をこの手で触れ、この目で直に鑑賞できる
初めて見てから叶わぬ夢だと思っていたことが叶うとは
2018.9.28
あの日、先輩から「納税しなよ」というLINEがなければきっと気づくこともなく後悔していた 教えてくれた先輩には感謝してもしきれない
連絡をもらって最初は また燭台切が何かやらかしたのか せいぜい描き下ろしグッズが返礼品か くらいにしか考えていなかった
ブログを見てすぐは訳が分からなかった 10万円という価格も20人のみという制限もだが何より燭台切に触れるイベントという返礼品を頭で理解しきれなかったというより受け入れきれなかった
そんな頭で緊張しながらも納税手続きを進め、支払い、完了メールを確認
その約30分後に定員到達で締め切ったというブログ
その日の午後は本当に参加できるのかという不安で仕事にならなかった
当の先輩やフォロワーさん、この話をした知人には若干引かれたけど
いくら出したってこんな機会がない刀や物ばかりの中、与えられたチャンスは逃せない 金は後からどうとでもなるけど後悔は一生抱えていかなければならないし耐えられない
だからあの時一切の躊躇なく申し込みした私は本当によくやってくれたと思う
2018.10.5
刀ステカフェから帰宅しポストを確認したら水戸市からの手紙が来ていた
中身は2/2と2/9どちらを希望するかの確認
本当に参加できるんだ…と改めて実感した
迷わず2/2を選択し同封の返送用封筒に入れてポストへ投函
参加券は1月に発送とのこと
2019.1.21
仕事から帰宅するとポストに水戸市からの手紙
参加券と当日の流れが書かれた手紙、徳川ミュージアムのパンフレットが同封されていた
体験は納税順とのことで、私は10番だった
申込む時間も遅かったし最後だろうかと思いつつ熟読
あと10日と少しで…と考えて死にそうだった
2019.2.1
明日、燭台切に触れる と思うと1日仕事にならなかった
夜はフォロワーさんとにごカフェへ行き、ある種目標だったコースター燭台切自引きを達成 大般若も自引きして完全に見送られている図ができてしまった
前日だから…という空気に飲まれ最後に燭台切ドリンク注文 コーヒー飲めないんだが
フォロワーさんとの別れ際、「生きて帰ってきて」という応援をもらう
2019.2.2
ついに運命の日
時間が遅く余裕があるので友人と映画刀剣乱舞を観てから水戸へ
乗り慣れた水戸行き電車でもいつもと違う感じがして落ち着かなかった
14時頃水戸に着き、バスで向かってそこから徒歩で徳川ミュージアムへ
ガーデンテラスで昼食兼時間潰し ビーフカレーとアップルパイの燭台切ハーブティーセットと燭台切イメージタピオカドリンクをいただく
途中で明らかにイベント参加者という着物の方が来て着物も迷ったなぁと思いつつ気持ちが全く落ち着かないまま15時半になってしまった
受付開始時間に向かったがすでに4人ほど並んでいた
受付を済ませ、集合時間までは自由にしていいと言われたので館内を軽く回って受付に戻り待機
着物の方、男性の方など私含め11人が今日を選んだ参加者だった
時間となり注意等の説明があって移動
緊張と焦りと混乱しながら話を聞いて移動して座って
用意された机に燭台切はまだいなかった
スタッフさんが燭台切を持ってきて刀掛けに置いた(市役所の方の「燭台切光忠入場です」には笑った)
1番の人が呼ばれ、マスクと手袋をつけて鑑賞開始
1人、2人、とその様子を見ながら自分の番が近づく度に心拍数が上がり体が硬直した
今日のお守りに と初めてそとに持ち出した燭台切光忠鍛之を握りしめて順番を待った
8番目、9番目が終わってついに私の順番が来てしまった
マスクと手袋をつけ、カメラを起動したスマホを市役所の方に預けて燭台切の前へ
掛けてある燭台切をスタッフさんが持ち上げ、受け取る
刀を持ったこと自体ほぼ経験がないのに、焼けた刀を触って壊してしまわないかと不安だった
焼けた刀と普通の刀だと重さも違うのだろうかと思っていた
しかし私の手に渡った瞬間、思いのほか硬く、重さのあることに驚いた
待機中に誰かが話していた、バックドラフトのような燭台切の焼け方だからこそ普通の刀のような状態なのだろうかと思った
ちょっと怖かったけどやってみたかったこと 右手だけで茎を持ってみて、私が片手で振るうにはやっぱり重いな と当然のことを考えて
でも燭台切はこれを振るって戦っているんだなと思って
鎺の金の部分を指でなぞって、ザラザラしていて、溶けて付着したことを触れて改めて思い返して少し悲しくなったり
裏返す時に刃に触れてしまい、その鋭さに あぁ、本当に刀なんだ と感動して悲伝を思い出して泣きそうになって
手袋越しでも分かる硬さ、冷たさ、感触
ガラス越しではない燭台切の刀身、溶けた鎺
この手で持ち、角度や距離を変え、言葉にし難く書き尽くせないほどの感動と感覚を味わいながら5分間『刀 燭台切光忠』を堪能した
「時間です」のアナウンスで体験を終え、最後に燭台切に一礼し、スタッフさんにお礼を伝えてからマスクと手袋の回収、スマホ返却され席に戻った
11番目の方の体験中、緊張が少し緩んだのと終わってしまったことを自覚して泣きそうになった
全員の体験が終わり解散となった
が、理事長、館長、スタッフさんとの談笑になり、色々なお話を聞いた
燭台切が発見されるまでの経緯、1日限定公開の反響、通常展示やコラボの話、他にも徳川ミュージアムで取り組んでいることなど……
館長が記者に声を掛けられ取材を受けるのを皮切りに徐々に解散となったが、私はどうしても徳川ミュージアムの方に燭台切光忠鍛之を持ってきていること見せたくて、片付けの邪魔になるとわかりつつも声を掛けて手に出した
それを見たスタッフさんにとても喜んで頂けて、取材を受けていた館長にもお伝えしてて、予想外の展開にちょっと困惑したけど、私も嬉しかった
そのまま椅子に促されて館長に燭台切光忠鍛之の制作の経緯やこだわりを聞いて、刀そのものやそれを見に来る私達の話をしてくださって 彼女たちは本当にすごい こちらが勉強になるばかり と
それを聞いた記者の方は「今回の参加者は流行りものだからと軽い気持ちで来ているのかと思っていたが、様子を見ていたら皆さん真剣な目で見ていて驚きました」と言っていた
私は、入口はゲームだったけどそのおかげでこうして博物館に来ることや刀を見ることに繋がって、貴重な体験が出来ました と感謝を伝え、徳川ミュージアムを後にした
燭台切、本当にありがとう
貴方に逢えて世界が変わった
燭台切から貰った、抱えきれない幸せも、受け止めきれない悲しみも、全てが私の大切なものだから
これからもずっと「付喪神 燭台切光忠」・「刀 燭台切光忠」共に愛させて
また逢いに行くから 待ってて