アナザーカントリー1回目曖昧レポ
ベネットの人たらしな部分がよく表れていた。和田くんが持つ儚さが所々見えて瞬間的に和田優希を感じた。ジャッドは彼が陶酔する思想が彼自身を縛りつけているからこそあの堅苦しさに繋がるのかな〜
学校の鐘から始まったけど、あれが現実と舞台の世界を繋ぐ鍵の役割なのかな、途中の爆音ノイズに肩が震えた。あれって重要な出来事が起きたことを暗示する役割?最後の方やたら長時間流れていて、集団あるいはベネット、ジャッドにとってなにか意味をもたらすことは理解しやすかった。
背景はざっくり書くと特権階級の子どものパブリックスクールの中では不純同性行為がゲーム感覚で行われている。カードゲームもできない場所で厳しい目を掻い潜ることが楽しみなのかな?監督生や22たちは黙認、なんならベネットとやってる。あくまでもゲームであり、実際に同性愛者の学生は気持ち悪いと言われ自殺する。それが周囲に影響を与える。
ベネット
普段は飄々としているベネットは精神的な恋愛(同性愛)が気持ち悪いと思われることに対して怒りを覚えている。多分ベネットはカミングアウトしてないと私は思った。だからこそ影で酷い呼ばれ方をされていることがゆるせないのかなと。あと、ジャッドほどではないけど理詰めしたり、脅しまがいの行動をしたり、ほかの生徒と取っかえ引っ変えやる割にはベネットがだらしないのが不思議だった。あ、そこはちゃんとしてないのねみたいな。映画未履修だから映画見たらわかるのかな。ベネットって貢がせたいヒモ気質あるのかな、、でも将来的な向上心はあるしな、、ってちょっと悩んだし今後も考えるポイントになる。たるんだ靴下を上げるシーン、なんかギャルに見えた(幻覚)。ベネットは監督生に対して寝た事実という弱みを握っていて、それが後から明るみになるからお前もか!おい!って気持ちになってた。あの人数であの割合ならわりと関係多くない?魔性の男すぎる。
制服の着こなしが一軍でよかった。だるそうにする片足立ちからつまらなそうなのがよく伝わってるし、口悪いし、正直なベネットかわいいな、 、
ジャッド
声が甘いんですけど???ベネットとは違う魅力。彼の方が精神年齢が高いのがばしばし伝わる。鈴木大河さんのイメージがファンサがすごいスマートなお兄さんだったから冷静かつ穏やかな声のギャップ、、ってなってた。いいお父さんになりそう。その声が年下の子に向く時もあればベネットに向く時もあって頭抱えた。なんか犬あやしてませんでしたか?あの言葉の記憶しかなくてなにきっかけであの「良い子だ」
が出てきたのか忘れたけどそれだけは覚えてる。普通に狂った。マスクしててよかった。あとベネットを振った事実があることも良かった。ベネット言いよってたのかな、それとも事前にNoって言われてたのかな。どちらにせよ狂いますね。最後の方のベネットに対して「そんなこと言うやつがいたら殴れ(意訳)」って言うシーンで、最初はジャッドが代わりに殴るんじゃないのか、、って思ってたけどあれ他の人に殴らせちゃダメです。自分で殴らないと。ジャッドはベネットに対して殴ることを許可してあげたことが大きいと思う。今まで殴りたいけど殴れないシーンがあったと思うし、その度にベネットは叫びたい気持ちがあっただろうし。そのリミッターを解除してあげられるのは彼だけだったと思う。
サンダーソン役の浦上晟周さんは姉が通ってたいまを生きるにも出てたから事前にかわいい子だよ〜って教えてもらってたけどちゃきちゃき動くところからかわいい。手腰に当ててふんぞり返ってるところもオウム返しのしすぎでたしなめられるところも、人間くさくていいな〜と思った。あのヒエラルキーにしがみつくことが彼にとっての安寧なのかなとも。
バークレイの岡田翔太郎さん、HP見た時からお顔が好きで困った。特権階級の麗しさがある。バークレイは他の生徒よりも情に流されやすいからここぞという時にベネットを責められない。ウィンウィンの関係性だったのが、ベネットの方を向けないバークレイの顔から伝わってきた。
ウォートンはひたすら不憫で出てきたときに私がビクビクしてた。みんなあの立場を味わったからこそ下級生に対して同じように扱ってやろうと思ってるのかな〜鞭打ち結構あったみたいなニュアンスだったし。ジャッドを慕う目がすごい。ベネットに対してはおどおどしてるけどジャッドにはちゃんと目合わせてお辞儀するのめちゃくちゃ偉いよ。君は擦れずにそのままでいてくれ。今HP見たらウォートン役の山時さん舞台初参加なのか、、すご、、
ファウラー!かわいい!!(お顔が)話し合いという民主主義的な状況でも叫ぶしかできないのが軍国主義らしさがある。ベネットに困らせられる役回りかわいいな。
メンジース役の多和田さんはバイト先の店長と今回の舞台について話した時に「あ、たわちゃんも出るのね〜」って言ってたからお名前は知ってた。たわちゃんさん。きりりとして真面目な好青年。と思ったら最後の全てを話す時の表情よ。目に光がなくてわぁ〜!!!って喜びました。あと口角、はめてやった感がすごい。そんなんして「喧嘩はやめよう」って皮肉言った顔がめちゃくちゃ嫌な奴でドキドキした。ああいう表情が大好きなので全てをかっさらっていかれた。ずるいよね〜良すぎる〜。
ドナルドは自分の意思を持っていないのかな?結局22に選ばれたけどそれも帳尻あわせのためだし、そのために転校やめてるし。指定されたい場所に座れればそれでいいのかなと思ってしまう。叔父さんに対しても嫌な顔せずジュースをねだるところもあるし、他の生徒に対しても感情を相手にぶつけられないのは難点だよなと自分の行動を省みるきっかけになった。砲丸投げは砲丸が見えました。
デラヘイもベネットと関係がある1人。どれだけ関係持ってるのよ、立場的にボロくそ言うデラヘイににやにやしながら放つ最後のベネットのカウンターが決まってた。あれみんなの前で言われたら私は立ち直れない。
結局、最大多数の最大幸福を実現するために、それを理想としているジャッドを降ろし、ベネットとファウラーの梯子を取り上げることで、揉め事の少ない環境を作りたかった。それはわかるけど多様性はさ、、ってなっちゃったな。マイノリティの排除によって、最大多数の最大幸福は実現できるけど、その下敷きになった人はどうなるんだよ。イギリス社会の縮図を見た気がした。そんな利害関係としか見てない環境の中でベネットとジャッドが仲良くできたことが奇跡みたいだと思った。たぶんファウラーとも仲良くなれるよ。
ざっと書いたけど見直す勇気ないので書きなぐって終わりです。