CoC『灰になってよかった』
現行未通過❌
RPの変化の話とか、これずるいなと思ったこととかなんとかかんとか。
PC:結城 心(ゆうき しん)
https://iachara.com/sns/3928268/view
今回のPCをざっくり説明すると
「自分の感情のなんたるかを全く理解していないまま周囲の望む姿をとる化け物みたいな男。
周囲の反応からサンプリングをとって感情を演じるカメレオン俳優。」
全く感情も自我もなく周りに望まれているから在るだけの存在。
誘拐された時の感想は「なんか腕引かれてるな。」
くらい。
多分雨の日に傘も刺さずにぼーっと歩いてたんだと思う。
たまに衝動的にそう言うことするからマネージャーとかがカバンの中身防水にしてたり携帯を防水用のものに変えていたりしてるかもしれませんね......
苦労するね、マネージャーくん。
自分の感情というものを理解せずぼんやりと生きているから衝動的に周囲から見ると謎の行動をとることもある。
稽古や撮影に遅刻することはほぼないけど、急に音信不通になったり雨に濡れてボーッと外に突っ立っていたり誰かに誘拐されたことを事後報告してきたりするから本当に周囲の人間は大変。
放っておくと飯も食わなくなるからマネージャーはちょくちょく家までいってる。
部屋は極端に物が少ないイメージ。
多分長く人と関わらなければそのうち気づいたら死んでると思う。
それが嫌でなんとか生かすためにマネージャーくんが頑張っている節がある。
だから「腕を引かれているということは必要とされているんだろうな」くらいの感覚で特に抵抗もせずついていった。
そこに悪意や殺意があればまた違ったかもしれないけれど、何もなかったから抵抗する理由もなかった。
腕を引かれながら「何でだろう」くらいしか思わず相手の背中をぼんやり観察する。
少し焦燥感にもにた感情が滲んで取れる。
それもタクシーに乗れば少し薄れ、あとに残るのは無に近い静けさ。
雨の音、車が雨粒を弾く音、車内にあるのは小さな呼吸音とカーラジオの雑音のみ。
しばらく道を行き、タクシーが停まる
「ここで、降りるけど......降りないの。」
タクシーを降りてこちらを見ながらそういう見知らぬ人物をじっと見つめる。
少し観察して口に出す。
「あなたは、俺に何を求める人?」
「......求める?...同居人が欲しいから、それだけ。」
「...そう。」
短い会話の後、タクシーを降りる。
運転手に支払いを済ませる男をぼんやりと眺める。
何を求められているのかわからない。
というのが感想。
同居人、共に暮らす人、だとして俺を選んだ理由がわからない。
ここで周囲見回して奇形の蛙が正常な蛙と一緒にいるのを見ての話
PL「なんだろうなぁ...確かにね。自然界でも奇形って本能的に忌避されるものなのになぁ...
それが仲間になってるのって違和感だなぁ。」
KP「......それって結城さんのことですか?」
PL「......ん??」
KP「なんでもないです...なんでもない...いや、感情アレだし..........」
PL「何のことでしょうねぇ...」
ここ笑っちゃったなw
家に連れ帰られて性別サイズバラバラの靴見ても、「住んでる人間が一人じゃないか、同じ様に連れ込まれた人がいるんだろうな」くらいにしか思っていない。
家に入る前にもじっとKPCを見る。
どういう性格で接したらいいかをずっと計ってた。
最初は相手が物静かだからただ静かで素に近い感覚でぼんやりと喋っていた。
喋りかけられるたびに「この人どんな人間を求めているんだろう」とPLも思ってたし結城 心もじっと観察してた。
多分こいつは人と喋る時相手をじっと見るからたまに怖がられるタイプだと思う。
風呂の話されたあたりから二人称をスタンダードの「あなた」から「アンタ」に変えていつもより少し芯を入れて喋る。
風呂場で服脱いだ後の描写が一番あのーー、ね。
アレな感じですよね......
だって表現的にも全裸で何か視認できないものにゆっくり舐め回されてるみたいなもんだろ?
宇宙からの色くんさぁ......やる手口が変態なのよ.........w
流石に全身弄られるみたいな役はやったこと......ないはずだし?
その感覚に多少の不快感は覚えて少し体を触るけど特に異常は見られないのでそのまま風呂に入る。
他人の匂いとかあまり落ち着かなさそうね君。
その後KPCに自己紹介と言われて初めて自己紹介の存在を思い出す。
名前に大した価値も意味もないと思っているので仕事以外は聞かれない限り聞かないし言わないんだと思います。
質問コーナーで自分の在り方を知るために色々質問する。
静かな方が好きか賑やかな方が好きか→時と場合による
俺はどうあればいい→好きな様にすればいい
とか一番困る答えばっか.......
でも「時と場合によるけど賑やかなのも好き」と言っていたのでもう少し話しやすい方がいいのかとも思う。
部屋の案内されて色々説明受けた後、誘拐された理由も「何となく誘拐されたそうだったから」だったし、自分に何を求めるか聞いても特に何も答えられなかったので全体を見て回り終わったら帰ろうと思っていた。
ここまできたのだし、連れ込まれたのだから何かしらの理由の一つはあるはずだ、というのが一つ。
何かしらの感情やケースのサンプリングにもなるだろうなという考えが一つ。
夕食時に話した時「食事の時はたまにでいいから喋って話題提供が欲しい」と言われたので少し距離が近い喋り方で柔らかい口調に変えました。
あとこの後にKPCが「あんまり......いや、いいや。」ってやめたの何??言えよ???
って心境でした。
あと、自分のことを知っているかどうか聞いたのは承認欲求とかではなく純粋に厄介なファンとか自分の俳優としての姿を知られていると面倒だなと思ったから。
そういう人には特についていくなと言われてたのもあるけど。
なんでその仕事しているのって質問された時に頭に浮かんだのは「空虚」
なんで?理由なんてない。
周りがそうあれと望んだから、ただそれだけ。
やりたいことなんてない。初めからずっとなかった。
翌日は早起きして次の舞台の台本を見ながら呼びにこられるのを待つ。
たぶん結城 心はショートスリーパー長くて5時間、平均3,4時間くらいな気がする。
呼ばれて居間に行ってやっと電波が通ったケータイにマネージャーからの怒涛の連絡が入る。
「今知らない人の家にいる」とだけ返して後の連絡はしばらく放置。
マネージャーは「「「「またか」」」」って頭抱えてると思います。苦労するな君.......
マネージャーから来る連絡は無視するくせに電源を切らなかったのは多分存在証明的な何か。
それがあるということだけは消しちゃダメだったから。
朝食普通に食べながら話してたけど、本人には誘拐されたって自覚はない。
ただなにかに必要だったから連れてこられたんだろうなってくらい。
何となく見ている感じ肯定されたがっている様な気がしたからことあるごとに褒めてた気がした。
毎食作ってるんだ、すごいねとか、ご飯食べて美味しいって感想言ったりとかしてた。
聞いてて思ったけどこの二人、割と喋ってるけど声のトーンとか言葉言葉の間に間がすごくあるから静かに聞こえるんだと思う。
ハッピーエンドが好きって話とか明るい話、わかりやすい話が好きって話から役の話になって、明るめで少しハキハキした喋り方の方が喋りやすい?って聞いてみて「その喋り方嫌い」って言われてスンって元の喋り方に戻るのちょっと面白かった。
何でここにいるの、僕に同居人が欲しいって言われたから?って聞かれたから
「うん。手を引かれたからここにいる。」って、本当にただそれだけ。
腕とか見つけた時も「腕だな」ってしか思わなくて恐怖もなく、でもなんでこんな状態になったんだろうという疑問が軽く浮かぶくらいだった。
その腕の話を漣にするっていう発想もなかったかなぁ......
特にタイミングとか機会ないのに急にその話題にする理由もなかったし。
二日目の夕食くらいから二人称を「君」に変えた気がする。
アンタよりももう少し柔らかくて近い距離感。
喋り方も「ああ」とかじゃなくて「うん」単語で終わらせるんじゃなくて「〜だと思うよ」とかにしてた。
これは二日目朝くらいからかな?
なんとなく奇形とかこの世のものじゃないものに対してのSAN値チェックは失敗するのに人間に対してのものは大抵成功していくのらしいなって思った。
先住民の日記を見ても特に憐憫も不快感などもなく、ただ歴史書を見てる感覚。
聞いた話と照らし合わせながら「ああ、こういう事実があったのか。」くらいのわからなかったことがわかっただけの感覚。
だから日記も「その本何?」って聞かれたから「見る?」って返したし、跡取りかなんかだったの?
って話の後に当たり前にメモ見せたし。
そういえばストックホルム症候群って心には無縁のものだよな。
最後に離れを開く。
なるべく入らないで欲しいと言いつつ、入ってほしくなさそうにはしていなかったので、
入る術を手に入れたので、入った。
その扉を開く。
『扉をあければぶわりとなにかが舞い上がり、小窓から差し込むか細い光をうけてはきらめいた。』
『かすかな光で照らされたそこには、大量の灰が積みあがっていた。
それらはひとや、動物、あるいは奇形のなにかの輪郭を、かろうじて残している。乾ききった眼球が、どこまでも暗く深く思える眼窩に行儀よく収まっていた。
うずたかく積まれた灰になった者たちは、むしろ貴方を異端として、積みあがったあるいは積み上げられた先からじっと見下ろしている。』
『灰。灰の側に立てば、形あるものは、すべて虚しい。貴方も、虚しい。
もはや色のわからなくなった肌や、瞳が、貴方をそっと見つめているような感覚に襲われる。』
嗚呼、これが俺か。
開いた扉の先にある眼球たちと目があった時、無意識にそう思った。
本当に意味もなく、また自我もない心の隅から漏れ出ただけの言葉。
見えていない自身の本質。
ここにある、堆く積み上がっているこれらが、これらの一つ一つが俺なのだと。
いつかの俺の成れの果てがこれなのだと何となく思った。
しかしそれらすらも自分を"異端"として見ている。
どこにも所属することのできない自身の異質さと異常さを、改めて見せつけられている様な感覚。
その異質さこそが、もしかしたら俺自身の全てなのかもしれない。
一瞬そんな考えがぼんやりと頭に浮かび、消える。
特に深くも難しくもなく、ただただぼんやりと「嗚呼、これが俺なんだろうな。」と思っただけ。
開いた扉から覗く光だけに照らされた室内を扉を開いて静かに眺める。
数秒、時間が止まる。
しかし、その後また何事もなかったかの様に当たり前に室内に入り、灰を踏みつけ情報を見つけてそのまま外に出る。
そこからはずっといつも通り。
次の日の朝、色々見たのと言われて全部見たって静かに言って
この家を存続させる意味とか、自分を必要とする意味とか、漣の自意識と自分がここに存在する意味を確認して。
洗脳されていることも理解した上で敢えてそれに”何も触れない"という選択をとった。
相手に必要以上に触れない人間であることが一つ。
他人が心の支えにしているものは別の人から見て歪だとしてもそれを奪うことは当人にとって侵害以外の何ものでもないのが一つ。
だから、触れない。
ここで迷った理由はもう一度「何で俺だったの?」って聞いた時答えが変わらないと思ってたけど
「正直に言うと、似てたから。」
って言われたところ。
自分と似てたり全く一致する様な人間はこの世界に多く存在するわけではなく、そこを理由としていたのなら”俺でないといけない”の項目の一つにはチェックがつく。
だからこそそこに残ると言う意見も頭によぎったがそれを考えている中もずっと鳴る通知音が脳裏を掠める。
それが存在理由としてそこにある。
よくある、悪夢とか死中とかで誰かを呼び戻している声みたいに、頭の中で鳴る。
呼ばれてる。
そう思った。
必要とされている1と
必要としている多数。
通知音が鳴る。
話す。
通知音が鳴る。
「......必要とされてるみたいだから、帰る。」
これが答え。
その後忘れたくないを選んだのはここで得た感情やケースのサンプルが消えるのが嫌だったから。
こんなに時間かけて何も残らないのは嫌だよね。
金縛りみたいな感覚と髪をかき混ぜられた時、正直「あー、帰れないのかなこれ」って思ったけどそんなことはなかったね。
ちょっとびっくりした。
その後ずるいなと思ったのは家を出てタクシー乗り場に来た時
「こうなると思ってた?」
「ずっと通知見てたから帰るんだろうなって思ってた。」
「......そう」
「....必要とされてるから帰るんでしょ?」
「うん。」
「......そっか...」
「.........なに?」
「僕も必要としてたけど…もう、ここまで来たからいいや。」
「............そう。」
ここね。
ここで言うのずるいよぁほんと、って思いました。
確かに目の前にいるのは今は俺を必要としている1なんだよな……
でももう答えが決まっていることもあるし、思うこともある。
「でも、それは俺じゃなくてもいいよね。」
静かにそう落とす。
その言葉に彼はどんな顔をしていたのか、
どんな感情を浮かべていたのかは雨とやけに大きい傘で遮られてわからなかった。
結局、何も始まらなかったし何も終わらなかった。
そもそも俺たちの物語は、俺たちが俺たちであったと言うだけで既にないものと同じだったのだろう。
こうして当たり前のつまらない物語は幕を下ろす。
そして一度閉じられ小休止していた本のページを、また、読み進める。
エンド3『灰にならなくてよかった』
にてシナリオクリアでした。
いやーー、難しかったね。
PLの心としてはこれ以上被害出したくないのもあったしKPCをどうにかしたいと言う気持ちも多分にあった。
マジで理不尽だと思うよKPC......
相手のためと盲目な善意を振り回せるやつだったらまた違った結末になったんだろうなとは思うけど、結城 心はならねぇよ。
他人を尊重すると言うより他人に触れないので.........
肯定も否定もせず、相手がどうであろうと触れない。
求められているのが俺でないといけないものじゃなかったから。
まぁ、俳優もそんなものだろうけど、変わりはいくらでもいるのだろうけど
すくなくとも自分のマネージャーは自分だけを求めていることは理解していたから。
みたいなのを後で思い返してみて思った。
だから心を現世に結びつけているものはただそれだけのつながりなんだと思う。
それがなければ死んでも生きてもどうでもいい。
まぁ現実に戻ってきたとしても彼が「寄せ餌」を持っていることには変わりないので神隠しとかに遭いそうな気もしますけどね。
絶妙にと言うか、普通に幸薄そう何だな結城 心。
連れて行かれても抵抗しないし、何されてもたぶん受け入れはしないけど拒否もしないから好かれそうだしね、よくわからないものに。
人間にもそれ以外にも、厄介なものに好かれそうな感じはするよ。
だからマネージャーが(以下略
というか結城 心のことなぜかフルネームで呼んじゃう謎。
そう言う男なんだろうね。
あいつも同居人の みたいにまたどこか別のセッションで見たら全く違う人間になってそうですよね。
何となく継続で使いたいなと考えながら。
それでは、またいつか。