サマポケswitch版 鴎√終わったので色々書き殴り
2周目なので諸々のネタバレ有
switch版、PC版よりも色がくっきりしているのでヒロインがより可愛く魅力的に見える(特に紬と識)
過去に過ごした夏休みがたとえ平凡なものだったとしても、それがとても輝かしい期間であったことを思い起こさせてくれる
そして、それがもう手を伸ばしても取り戻せない時間であるということも同時に痛感させてくれる
↑特定の√に限らず、全体としてこのゲームの好きなところ
共通√ラスト
しろは「こんな島に、何しに来たの」
こんな島、都会と比べたら何もないでしょと言いたげな、都会に対するどことない反発の言葉、でもこれは裏を返せば
しろは「島が、あなたに合っているのかもしれない」
これも含め、島に対する愛着が見え隠れした言葉だよね
鴎「…。子供の頃の夏休みってどうだった?」
羽依里「…。普通だった」
その普通が普通じゃなかった子もいる
それでも、鴎はそんな普通をずっと渇望していたし、本当に最後の夏休みでそれを叶えることができて間違いなく幸せだったと思う
2周目だとよりわかる、(羽依里と鴎、昔一緒に冒険したことあるんでしょう?という)ミスリードを誘う描写の多さ
「…」「昔ね、友達とこの宝を隠したの」
この「…」、初見だと「羽依里は覚えてないのかもしれないけど」というような寂しさを感じる一呼吸だと思ってしまったんですよね
実際には「本当はこれを隠したのは友達とではないんだけど」というような、どこか後ろめたい気持ちの表れなのかな(鴎本人も覚えていないようなので、あくまで潜在的な記憶の中で)
羽依里の前に現れた鴎は鴎本人が理想とする姿の投影
開幕のスーツケースに身を委ねて坂道を滑り降りるシーンも、例の危ない木に登ろうとするシーンも、自分がどの程度無茶をすればあのようになってしまうのか判断が出来ていないからなんじゃないかな
理想の自分ならできるだろう、と思っているのかもしれない
しかしまあ、危うく死ぬところだったレベルの高い木の上にどうやって鴎は鍵を隠したんだろうか。
…って思ったけど、「鍵を隠すのも手伝ってもらった」的なことを後々に鷺さんが言ってるね
足の痛みがバレて、タカに引き返そうと言われたカモメ「今は、夢の中なの」「まだ、さめたくない」
今現在羽依里の目の前にいる鴎も全く同じ気持ちだよね(ハッキリと夢だっていう意識はないが、潜在的に感じている)
で、この後洞窟を抜けて、海賊船ではない普通の船を見つけてしまい、夢から覚めてしまう(羽依里の前からいなくなってしまう)わけですが…
ギャルゲーだけど、鴎√は恋愛要素を敢えて最小限に抑えているのがミソだよね
ひと夏の冒険友達、って関係性
鴎の夢、それは12歳のうみちゃんにも少しバカにされてしまう(洞窟出発前の言葉から)くらいには子供らしい夢なのかもしれないけれども
それは鴎がずーっと夢見ていた、やりたくてもできなかった冒険
過去の夏休みにやったことなんて大抵は忘れてしまうけど、この冒険のことはずっと忘れない
冷静に考えて、島の入江やら近くの離島やらを私有地にしたり(?)船の移動をしてもらったり洞窟を改造したり、、、って一体どれだけお金かかるんだ
生物学者の鴎の父は早めに亡くなってしまったみたいだし
児童小説家の鷺さん、どこまで資産持っているんだろうか
「友達」を実際に招待する計画は勿論すごいんだけど、結果的に来てくれた「友達」の大半が正規ルート(線路→洞窟→入江)ではなく役所の船とかいう裏ルートで入江にたどり着いてしまったのはこれでいいのか感がなくもない
エピローグ
鴎からの手紙「7つの海をこえてあなたに会いに行きます」
PC版でPOCKET√をやった時は7つの海って7ヒロインとの7種の夏休みって意味だと捉えていたんだけど、その流れでいくとこれって「最終的に構築された世界線でまた会えるね」ってこと?