ブラッドパス『蜜蜂は落花を嗤う』
血盟A・人間:織間 晴御について
私が正気を失っている内に書き残しておく覚書的なsomething③
今まで踊り以外の事に興味を持てずにいた晴御だが、新しく興味の対象となった古恵良のことはその気怠げな態度に反して思いのほかよく見ている。その為、表情の変化や吸血の周期、座敷牢に置いてある未読分の本の数など、古恵良の身の回りの事については、ある程度把握しており、時折、外出のついでに本屋に立ち寄って、座敷牢に新しい本を差し入れる。新しい本と引き換えに回収した本については、母屋に運び(運ぶのは古恵良)、暇を見つけては読み進めている。
そも、女性に囲まれて育った為、相手が何を欲しているかと言った機微には聡い。