※グラスバレヱ/未完走×
備忘録も兼ねて記しておきます
自陣は4人がEND9、1人がEND6。
つまり、生還4人と継続不可が1人。
カシオペア班は両手を繋がない。
グラスバレヱは6章で構成されたキャンペーンシナリオ。
キャンペーンのほぼ全てのシナリオタイトルに『シンデレラ』が意識されている。
どのシナリオも大変美しく、ひとつひとつが濃厚で楽しいものだった。
そして、最終章となる第6章のタイトルは『夢色ハーモニー』。
同名の曲がアイドルマスターシンデレラガールズにも存在しており、その中で繰り返される印象的なフレーズがある。
歌詞【http://www.kasi-time.com/item-77799.html】
「繋いだ両手は離さないで」
これはきっと探索者と探索者の繋いだ両手であり、探索者とPLの繋いだ両手なのだ。
少なくとも私はそう解釈したし、このシナリオのテーマであり考えさせられる点の1つでもあると思っている。
探索者という存在とPLを隔離した上で探索者のことを考え、探索者の選択を考える。
真の意味で「探索者と一緒に考えて選択をする」シナリオなのだと思う。
私はシナリオが終わった後、他の班(他にもグラスバレヱをした探索者とPLたち)の物語の一部ふせったーやぷらいべったーなどを読ませてもらい、ひとつ思ったことがあった。
「カシオペア班、誰も手を繋がないな」と。
PLと手を繋がない探索者は存在する。
銀のペンを持って自分にかけられた12時の魔法を解き、新たな道を歩くことを決めた探索者たちの存在を知っている。
けれど、自陣はそれだけではなかった。
探索者同士ですら、手を繋がないのだ。
佐藤ましろは言う。
「どうしたいか、だけでいいんですよ」と。
その言葉通り、彼らは選択をした場合、お互いの選択に一切の干渉をしない。
お互いの願いに口出しすることはなく、共に歩みたいという言葉を口に出さない。
「どうしてその道を選びたいの?」
「それが本当の気持ちなの?」
「本当にそれでいいと思っているの?」
「優柔不断になって誰かに願いを譲ろうとするくらいなら、そんな選択やめてほしい」
そうやって、彼らが選んだ道の理由について口を出し、干渉しようとしたのはいつだってPLの方だった。
両手を繋いで歩きたいと願ったのは、歩いてほしいと思ったのは、探索者たちではなく、PLたちだった。
真っ先に自分を銀のナイフで刺した三鷹さんがいる。
探索者たちはその選択を見守る。
それが彼のしたいことだと、彼が自分の手で彼を殺すことを止めたりしない。
すぐさま銀のペンを持とうとした佐藤ましろがいる。
そのことを咎める探索者はいない。
彼女の選択は彼女のしたいこと。
彼女が決めた道を歩めばいいと、道を違えようとする彼女を止める探索者はいない。
唯一、ぶつかった探索者たちがいる。
「アイルさんに願いを叶えてほしい」と願って、天王州アイルを神さまにするために嵐くんを撃ったアルくん。
「神さまになってその先を見てみたい」と願って、天王州アイルを刺した嵐くん。
この2人はお互いに願いが別々で、ぶつかったから干渉しあったのである。
共に手を繋ぎたいから、生きたいからそうしたわけではない。
「彼らのしたいこと」「彼らの願い」がたまたまぶつかってしまったから、お互いに干渉を加えることになったのだ。
探索者たちは両手を繋がない。
ここまで6章を共に歩いてきた探索者たちだが、彼らは家族でも友人でもない。
仕事仲間であったり、隣人であったり。
そんなふうな距離のまま、彼らは6章まで辿り着いたのだと思う。
それが自陣だ。カシオペア班だ。
探索者として生まれ、PLから隔離され、自分自身になったありのままの彼ら。
そんな彼らの関係を私は愛しく思う。
そしてだからこそ、私は私のエゴを吐き出したいと思う。
私はどうしても……たとえ彼らの在り方を歪めてしまう願いだとしても。
カシオペア班のみんなに……アルくんに、三鷹さんに、嵐くんに、水上ちゃんに、そして佐藤ましろに、手を繋いでほしかった。
手を繋ぎたいと思ってほしかった。
しかし、グラスバレヱにそれは許されない。
彼らは『彼ら』として選択し、お互いに手を繋がないまま、お互いの『したいこと』を最後まで貫いて、結末を手に入れた。
だからきっとグラスバレヱは、すべてのエンドがトゥルーエンドなのだ。
探索者は、きっと誰も後悔をしていない。
最後まで『したいこと』を貫いたり、最後に『したいこと』を手に入れたりして、清々しい気持ちのままシナリオを終えたのだと思う。
それはとても尊く、素晴らしいことだと思う。
けれど、探索者から切り離された私はどうすればいいのだろう。
彼らと繋ごうとしたこの手は、繋いでほしいと願ったこの気持ちをどこへ持っていけばいいのだろう。
私はカシオペア班が愛しい。
愛しくて、愛しくて、苦しい。
――彼らは、『私』を忘れてしまった。
あんなに頑張った6章分の『彼ら』と『私たち』を忘れてしまった。
******
アルブレヒトという探索者がいる。
通称アルくんだ。私はそう呼んでいる。
ふわふわとしたお花の妖精さん(これは私の幻覚)で、浮世離れしたドイツ人だ。
……彼は、PLである浅葱ちゃんがかつてロストさせてしまった探索者の面影を重ねてつくった探索者である。
故に1~3章では両方とも空色だった彼の瞳は、4~6章のうちに片方が金色に輝くようになった。
そんな生まれだからなのか、それとも元々設定された彼の性格からなのかは分からない。
アルくんはずっと『自分』が希薄で、やりたいことを口に出さない探索者だった。
……自分が何をしたいのか、分からない。
自分が何を思っているかすらも曖昧に見えてしまうような、危うさを持っていた。
だが、彼は変わっていった。
天王州アイルという人物と出会い、シナリオで彼女を追ううちに『願い』を、『自分のしたいこと』を抱くようになった。
4章ではタピオカを気に入った。
佐藤ましろが他の探索者に洋服を贈ったと聞いて「ぼくも、おそろいのお洋服がほしいです」と言った。
6章では天王州アイルを強く思った。
「アイルさんに願いを叶えてほしい」から「アイルさんにその権利を渡したい」と考えて、対立する願いを持つ嵐くんを撃った。
私はアルくんをずっと見てきた。
彼が『PLが誰かを重ねた探索者』ではなく、『アルブレヒト』という探索者になっていく姿を。
6章の間、彼のことをずっと見てきた。
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祝嵐という探索者がいる。
私は彼を嵐くんと呼んだり、祝さんと呼んだりしている。
彼は漫画家で、どこか達観した一面のある男性だ。
正直に言うと、私はずっと嵐くんのことがよく分からなかった。
彼は探索を主導するタイプではなく、誰かのサポートをして進むタイプだ。
常に1歩ひいていた(ように私は感じた)彼は、自分のことを多く語らない。
自分の願望を口に出すこともない。
だから6章で「神になってこの先を見てみたい」と彼が口に出した時は驚いた。
そしてアルくんの「アイルさんに願いを叶えてほしいから神さまになってもらいたい」という気持ちを聞いて、すぐさま自分の願いを譲ろうとした時にぶちギレた。
前述の通り、私はカシオペア班に手を繋いでいてほしかったのである。
けれどその一方で嵐くんのことが好きだったから、最後まで誰かに何かを譲ろうとする嵐くんに噛み付いた。
「神さまになりたいって言ったのは本当に『嵐くん』の願いなの?」
「アイルさんに譲ってもいいと思ったのは本当に『嵐くん』なの?」
「優柔不断になって誰かに願いを譲ろうとするくらいなら、そんな選択やめてほしい」
今だから言う。
ぶっちゃけとても申し訳ないことをした。
完全に狂犬と化していた。グラスバレヱは狂犬シナリオである。
「僕は神になります」
「貴方達には僕のことを忘れてもらう。そして人間として生きて死んでください」
私は泣いた。
心の中で法月仁の「その言葉を待っていました!」スタンプを連打し、クソデカボイスでスタンディングした。
嵐くんが、嵐くんとして。
誰にも譲れない願いを手に入れてくれたことが嬉しくて堪らなかった。
自分をモブだと思っていて、誰かを立てようとする。
そんな彼が『自分』のために歩もうとしてくれたことが本当に嬉しかった。
6章を通じて、私はやっと彼を知ることができた。
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西三鷹という探索者がいる。
西くんと呼ばれたり、三鷹さんと呼ばれたりしていた彼は、最初から最後まで『自分』を持ち続けた探索者だった。
他人がどう思っても関係ない。
1章から6章までずっと彼は彼自身のために動き続け、『人間でありたい』という願いを貫き通した。
実際、彼は真っ先に自分を銀のナイフで刺している。
真っ先に舞台から退場し、光の球になっている。
いつだって、三鷹さんは三鷹さんのまま。
私はそんな彼のことをずるいと思う一方で、その高潔さが美しいと思う。
どこまでも彼は人間で、自分自身であり続けた男だった。
1章から6章まで。
彼はずっとずっと、西三鷹だった。
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水上未希という探索者がいる。
APP7だからという理由でPLであるスピカさんからブス枠に放り込まれていたときはヤクザ凸しようかと本気で考えたくらいには可愛い、可愛い女の子だ。
彼女は『亞書』というシナリオのNPCから生まれた探索者だという。
私は未通過なのでさっぱり内容を知らないが、元NPCであるという立場から、彼女の見た世界は他の探索者と少し違っていただろう。
基本的に大人しい彼女だが、たまにPLであるスピカさんが乗り移ってゴリラになったりして、私は時々ヒヤヒヤしていた。
けれどきっと、その一面も『水上未希』という探索者なのだ。
彼女の真っ赤な瞳のように、彼女の中には確かな『炎』があって。
それが飴川くんに対する思いやりであったり、誰かを助けたいと願う彼女の気持ちであったり。
『水上未希』という探索者の根幹であったのだと思う。
「私を見てくれてありがとう」
彼女はPLにそう言った。
私たちに悪意がなかったとは言いきれない。
それでも彼女はそう言ってくれた。
そんな彼女の優しさと炎と一緒に、私は6章を駆け抜けた。
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佐藤ましろという探索者がいる。
私がグラスバレヱというシナリオに参加させていただくにあたって、新規でつくった探索者だ。
グラスバレヱのキャンペーンのタイトルをすべて聞いた私は、このシナリオが『シンデレラ』モチーフであると思った。
だから「誰かに魔法をかける魔法使い」をイメージして、彼女をキャラメイクした。
誰かに「可愛いの魔法」をかけて、誰かを可愛いで幸せにしたいと願う女の子に。
だからいつだって彼女はうるさい。
他のみんなが静かで、誰かのサポートをするよう性格であるのも相まって、ログを見ると彼女の発言がハチャメチャに多い。
『ましろ』なんていう名前をしているが彼女のチャットカラーはピンクだ。
ログを見ればそのピンク率に戦慄するし、PLはログを読むたびに「ましろ、うるせー!!!」と思っていた。
まあそんな感じで、佐藤ましろは誰かに関わろうとする探索者だったのだと思う。
アルくんの匂いを嗅いでみたり、水上ちゃんにゆめかわお洋服を送り付けてみたり、三鷹さんの身体の寸法を測ってみたり、便乗して嵐くんの服の裾をペロンとしてみたり。
大概の茶番というか、いらんことの発端は彼女であった。すまなかった。
けれど、その一方で決めていたことがある。
佐藤ましろは自分を可愛いの定義に含めておらず、自分に魔法をかけないということを。
誰かに魔法をかけることが、佐藤ましろの願いだった。
……そう、私はそう思っていた。
けれど6章で彼女が選んだのは銀のペンを握ることだった。
誰かに魔法をかけたいなら、銀のペンなんて握ってはいけないはずなのだ。
銀のペンは自分の世界を描く道。
後ろに誰かがいるみんなと関わっていたいなら、その道を選ぶはずがないのだ。
なのにどうして、と私は聞いた。
彼女は「自分が魅せられた『魔法』を自分だけのものにしたい」「ひとりじめしてみたい」と答えた。
ここで彼女は『誰か』じゃなくて『自分』に何か思うことがあるのだと思った。
けれどこの時点ではまだ、どこかふわふわした理由だった。
そして、結論が出た。
三鷹さんのPLである杉浦さんが言った一言で、はっきりとした彼女の気持ちが。
「ましろちゃんは自分に『可愛いの魔法』をかけてみたくなっちゃったんだね」
――きっと、きっとそうだった。
6章の間、彼女と一緒に歩いてきたはずなのに私は何も分かっていなかったのだ。
1章の頃から佐藤ましろは佐藤ましろだ。
けれど彼女は成長していた。
佐藤ましろは『佐藤ましろ』を好きになっていた。
カシオペア班として6章を駆け抜けて、彼女も成長していたのだ。
そして彼女は今、自分に魔法をかける。
私がかけた魔法ではなく、自分自身で手に入れた『可愛い』の魔法を。
彼女だけがみんなと道を違え、白紙の世界を歩き始めた。
自分自身の『可愛い』のために。
佐藤ましろ自身に『可愛いの魔法』をかけていくために。
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グラスバレヱは長かった。
私たちは半テキセ形式(雑談はボイス/宣言やRPはテキスト)だったので、ボイセでやっていた班よりも時間はかかったと思う。
5月から走り出して10月に完結したので、大体半年くらいは同じ面子と、同じ探索者で卓を続けたことになる。
そんな色濃い時間だ。
キャンペーンのシナリオすべてが濃厚で美しく、たくさんの思い出がある。
アルくんが自分の願いを手に入れて、金色の瞳を自分だけのものにしたこと。
嵐くんがやっと自分の願いを譲らずに動いてくれたこと。
三鷹さんが最後まで自分であり続け、最初からあった願いを貫いたこと。
水上ちゃんの炎と一緒に、水上ちゃんが探索者としてシナリオを走ったこと。
そして『私たち』が探索者と向き合い、話し合い、感情をぶつけあったこと。
……そのことを『彼ら』は忘れてしまった。
『私たち』と一緒に、『彼ら』が頑張って走り抜いた6章分を忘れてしまった。
楽しかったことだけじゃなくて、怖かったことの方が多いだろう。
何回も死んだ。死ぬような思いをした。
人間ではなくなった。真理に踊らされて、自分自身ですらなくなったこともあったかもしれない。
嵐くんは「忘れたくない」と言った。
忘れることは嫌だと、嵐くん自身の口で言ったのだ。
それなのに彼は全部忘れてしまった。
勿論、残ったものはある。
アルくんの金色の瞳はアルくんのものだし、心境の変化は消えていない。
それでも、それに行き着くまでに『彼ら』が頑張って、ぶつかりあって。
苦しんだり、悲しんだり、誰かのことを強く思ったり、自分でありたいと強く思ったりしたいろいろなことを忘れてしまったことが、私には悲しいのである。
佐藤ましろは別の世界にいる。
死んだわけじゃない。生きている。
きっと今だって、どんな世界を作ってやろうかと、どんな魔法をかけようかとわくわくしているのだろう。
12時の鐘が鳴って、自分の魔法がぜんぶ解けてしまって。
みんなに忘れられてしまっていることを知ったとしても、彼女は自分の選択に後悔はしないだろう。
「魔法はいつか解けるものですからね」なんて笑うのかもしれない。
でも私は嫌だ。
私は佐藤ましろと手を繋ぎたかったし、佐藤ましろに手を繋いでいてほしかったのだ。
天王州アイルはグラスバレヱというシナリオに確かに存在する。
けれど私たちのシナリオにいた天王州アイルは、私たちのシナリオにしかいないじゃないか。
アルくんが最初に銀の拳銃のトリガーを引いて、彼が追いかけてきた天王州アイルは私たちの卓にしかいないじゃないか。
彼女はNPCという存在で、グラスバレヱのシナリオが存在する限り同じような思いを持ち続けるのかもしれない。
それでも私たちが追いかけてきた天王州アイルはたった1人なのだ。
佐藤ましろが作ったドレスを着て、ガラスの靴を履いて踊った美しいシンデレラはたった1人なのだ。
私は天王州アイルが怖かった。
彼女のことを知った今でも彼女のことが怖いし、心の底から「好きです!」と言えるかというと嘘になってしまう。
でも、『彼ら』と『私たち』の世界に存在した天王州アイルなんだ。
代わりなんていないんだ。
あの天王州アイルは、天王州アイルしかいないのに。
――みんな、みんな忘れてしまった。
今覚えている私たちも、いつかこのことを思い出にしてしまうのだろう。
それが悲しくて、苦しくて。
私は『私たち』と『彼ら』で歩いてきたグラスバレヱを愛している。
忘れたくないと言ってくれた嵐くんには覚えていてほしかった。
忘れることは嫌だと答えてくれた嵐くんに、忘れてほしくなかった。
アルくんが『アルくん』としての気持ちを持った物語のことを忘れてほしくなかった。
アルくんが願いを持つほど追いかけてきた天王州アイルのことを、その金の瞳はあなたのものだと笑った佐藤ましろのことを覚えていてほしかった。
三鷹くんがどんな状況でも自分を持ち続けたことを、水上ちゃんが『私たち』に感謝の気持ちを伝えてくれたことを、忘れてほしくなかったのだ。
このエゴをどこへ持っていけばいい?
この気持ちを持っていく場所を、ぶつけるべき場所を私は知らない。
やっと吐き出すことができるようになったものだから、読みにくい文章をひたすらふせったーに綴っている。
きっとおそらく、この気持ちのやり場なんてどこにだって存在しないのだ。
私がいくら泣きじゃくったって、彼らは両手を繋がない。
記憶が戻るようなご都合主義は存在しないし、そもそもそういうことを求めているわけじゃない。
グラスバレヱが終って3日が過ぎた。
PLとしての『私』は、雨宮マミヤは、まだ先に進めないでいる。
カシオペア班を、カシオペア班が進んできた6章を、彼らが追いかけてきた天王州アイルのことを思って、未だに泣き続けている。
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【余談】
あんまりにも私が泣きじゃくるので、KPさんから言葉をもらった。
「忘れてしまったそれもあれもこれも、たった一人だけ宝物のように銀のペンを持ってそのまま抱えてった女神がいるのだから」
「彼女がいるから、そのきらきらな思い出もこれ以上ない宝箱の中に確かに入ってる」
まあ……わりとトドメだったので、これを読んでまた号泣するなどしている。
(私も涙腺死滅勢の仲間入りだ)
思い出は、決して消えたわけじゃない。
そういえば真っ先に手を離してひとりで駆け出した奴がいた。
彼女ならいちばん綺麗な形で、絶対に消えないように抱きしめて歩いてくれるだろう。
佐藤ましろがかけるのは12時過ぎの魔法。
例えば私が忘れても、他のPLたちが忘れたとしても、佐藤ましろだけはきっと忘れることはないのだと思う。
新たな光に逢いに行っても、12時過ぎの魔法は決して解けない。
今の私はぐちゃぐちゃに泣いているけれど、きっといつか、これは素晴らしい宝物になる。
だって最高の魔法使いが、ぜんぶを覚えているじゃないか。
【2021/02/21 追記】
逆佐藤ましろ is 何?
新たな概念が生まれて笑っちゃったな。
1年以上の時が流れましたが、私は未だに佐藤ましろを許せていないです!
本当はずっとあの子と手を繋いでいたかったし、今だって彼女の物語を描きたかったと思っているよ。
そんなエゴがまだ消えていません。
ちゃんとお別れできるのはまだ先になりそうです。
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