斉藤朱夏という声優のことを、どうやら好きになってしまったようだと気づいてから1年が経ちました
今僕が一番好きな声優は斉藤朱夏だ。
そして自分が斉藤朱夏という声優のことを明確に好きだと認識してから約1年が経った。
一つ区切りのできる時期でもあるし、自分の中で決定的な出来事であったAqoursの1st liveのBDを見返すまでに、またAqoursの2nd liveの千秋楽を迎えるにあたり自分の記憶や気持ちを整理して自己認識をはっきりさせておくのも良いだろうと思いこの文章を書くことにした。
•初めて名前を知ったときのこと
斉藤朱夏はラブライブ!サンシャイン!!でデビューした声優であり当然僕が彼女のことを知る機会となるのも同作品である。
一応キャストが発表された時に顔と名前だけは確認してはいたのだが、当時は言葉は悪いが歯牙にもかけておらず右から左という感じだった。元々僕はいわゆる高二病のようなものを抜け出せていないところがあって、巨大なコンテンツに対する非好意的な先入観を持っていたり、また、世に言われるラブライバーという存在の評判も相まってラブライブ!というコンテンツ自体をどこか冷めた目で他人事のように見ていた。そういった背景もあって、タイムラインの声優オタクたちが騒いでいるから一応確認だけはして見たものの今後深く関わることもないのだろうなと考えていた。
https://twitter.com/Garchomp1227/status/641752959458480128
当時のツイートを併記しておくとこれである。ラブライブ!に対する偏見に塗れていることは元より「ラブライブ!のことだからどうせ演技は二の次の新人を集めてきたのだろう」といった考えが滲み出ており今思い返すと顔から火が出る思いなのだが戒めとして残しておく。
•より深く知り始めるまで
そんな状態から掌を返し始めるきっかけとなるのがTVアニメのラブライブ!サンシャイン!!の放送開始である。このアニメの存在によってまず声優とは関係なくラブライブ!というコンテンツ自体を見直すことになる。声優の話をする文章のつもりで書いているので各話で自分の心境が変化する過程の詳細について語ることはしないがとにかくこのアニメがブッ刺さってしまった。ストーリー、キャラクター、劇伴、主題歌から挿入歌に至るまで全てが自分の中で完璧だった(さすがに褒め過ぎたかもしれない)。もちろん最初は先述のような偏見に満ちた眼差しで「まあ視聴するオタクは多いだろうし一般教養として一応観ておいてやるか」ぐらいの気持ちだったのだが、そんなものを捩じ伏せてしまうぐらいの魅力がこのアニメにはあった。偏見から解放されたカタルシスのような効果もあったのだろうか、放映開始1、2ヶ月が経過する頃には完全に1アニメファンになっており、時を同じくしてスマホアプリのラブライブ!スクールアイドルフェスティバル をインストールしたりアニメ以外の楽曲の音源を集めたりするまでになっていた。声優オタクになってからというものアニメやソシャゲ選びの基準は好きな声優が出ているかどうかが最大の焦点だった自分にとっては今思うと驚異的な出来事だったのだがそんなことも意識しないほどに夢中になっていた。
そこに至ってもまだAqoursという声優ユニットをもっと知りたいと思うまでには少し時間を要した。TLの性質上メンバーのツイートや画像などは度々目にしていたし、ここまでハマれるアニメを作っているキャストへの興味というものは当然あったのだが、これ以上追う声優を増やすことに対する躊躇やほとんど全くの新人声優に手を出すことへの抵抗、せっかく声優関係なしに好きになれたアニメで声優を知ってしまうことによって何かが崩れてしまうのではないかといった恐怖に近い感情などがあって中々踏み出すことができなかった。しかし、ラブライブ!サンシャイン!!において真っ先に気になったキャラである津島善子を演じる小林愛香のツイートがTLに流れてくる度に無意識のうちにいいねをしている自分に気づき、覚悟を決めてまず彼女をフォローした。同時に0人と1人ならばまだしも1人と2人は大差ないだろうということで最初見たときに最も顔が好みだった(ごめん)鈴木愛奈を同時にフォローした。これが9月初旬つまり1年と少し前の出来事である。そのすぐ後、11話の放映やスクフェス内でのキャラの掘り下げなどを経て斉藤朱夏の演じる渡辺曜というキャラの存在が自分の中で大きくなっていくのを感じてきていたこと、ちょいちょい画像で見る限り顔が可愛かったこと、既にラブライブ!サンシャイン!!の声優を深く知ることへの抵抗が無くなり始めていたことなどもあってついに斉藤朱夏のTwitterをフォローする。
•より深く知って好きになった所
Twitterをフォローして少し彼女本人のパーソナリティに強く触れるようになってからは「あっこの子のこと尋常じゃないレベルで好きになっちゃったかもしれない」と感じるようになるまでは本当に一瞬だったように思う。以下知っていく過程で好きになったところ。
◦演技
まず一番最初の引っかかりとなった部分だ。僕が声優としての斉藤朱夏、斉藤朱夏の芝居に惹かれていく過程はそのまま渡辺曜というキャラに惹かれていく過程と≒であると言っても良い。しかし、アニメ初期〜中期の段階では特別渡辺曜に惹かれていたというわけではなく好きなアニメの1メインキャラというような認識だった。というのもアニメ開始初期〜中期の渡辺曜というのは(制作側の意図したものか奇跡的に偶然そうなったのかどうかはわからないが)容姿端麗の人格者で衣装作りやダンスの振り付けまで難なくこなすハイスペックの完璧超人という描かれ方をされていて、他のメンバーがストーリー内で自分の弱さや思惑などを明らかにしていく中あまりそういった部分を表に出してこなかった。スペックが高いことはキャラクターとして決して悪いことではないと思うのだが本当にただのパーフェクトなキャラクターというのは個人的に苦手とまでは言わないまでも強い魅力を感じない。やはりある程度隙がある女の子の方が可愛いしエロい。話が逸れたがそれまでどこか人間離れした完璧超人として描かれていた渡辺曜がアニメ終盤に入り一変し、初めて自身の心情を吐露し人間的な弱さを見せる。悪く言えば人間味の薄いキャラクターであった渡辺曜がどこにでもいる普通の女子高生らしい弱さを持っていることが明らかになりキャラクターとしての意味で完璧に昇華された瞬間である。僕はオタクなのでこういうギャップ萌えのようなものに本当に弱い。一方、時をほぼ同じくしてスマホアプリのスクフェスの方でたまたま引いたSSR渡辺曜の「前逆さ宙返り三回半抱え型!」という台詞が頭から離れなくなっていた。普段聞き慣れないワードの並びが耳に心地良かったのか、ハイスペックのように描かれていた子がこのような訳の分からない技名を叫んでいることへ面白みを感じていたのかはわからないが渡辺曜というキャラをもっと知りたいと思う大きな後押しとなった。加えて渡辺曜がセンターを務める「恋になりたいAQUARIUM」のPVを初めてきちんと視聴したのもこの頃で、単純な映像作品としてのエモさ、渡辺曜というキャラクターの表現に完全に虜になった。そして渡辺曜というキャラを掘り下げ好きになっていくにつれ、ド新人にもかかわらずこのような二面性のようなものを持ったキャラを見事に魅力的に演じ、最もキャラの近くにいる存在である斉藤朱夏への興味もどんどん大きくなっていた。
◦ブログとTwitter
そうして渡辺曜というキャラから斉藤朱夏という声優が気になり出しパーソナリティまで知りたいと思うようになってまず最も遡りやすくチェックもしやすいブログとTwitterをざっと見始めるのだがここでもうあっという間に斉藤朱夏という個人が好きになってしまった。新人声優が直感だけで書いた脳内下書きをそのまま垂れ流したかのようなブログとTwitterの文章、そんな文体で書かれた渡辺曜に対するキャラ愛や役者意識、ファンに対するメッセージ、屈託のないありえん可愛い笑顔に溢れたメディアツイート、その全てに惹かれていくのを少し見ただけで感じた。具体的にいくつか書き出すならば笑顔が可愛い子だなぁとぼんやりと思っていたところに「笑顔が好きと言ってくれる人がたくさんいるのでもっと笑おうと思った」とか書いてあったり、もう既に渡辺曜というキャラが大好きになっていたところに「渡辺曜のために渡辺曜ができることならなんでもやりたい」と書いてあったりで本当に一つ一つの言葉に心がグラグラと揺さぶられているのを感じた。今思い返すとちょうど当時追っていた声優があまりアニメに出ていなかった時期で役者としてのアウトプットが減っていたこと、ある程度キャリアを積んでしまったからなのかファンのプレゼントなどに対する反応などがなくなっていたことなどもあって自分がそういった成分に飢えていたことも思いを加速させる一因だったのかもしれない。
◦動画とラジオ
もっとこの子のことを知りたいと思い過去のニコ生などの動画を漁り始めるのだがここでさらにツボにハマってしまう。幼い頃からダンスをやっていて可愛く見える動きが染み付いているのか天性のものなのかなんなのかとにかく一つ一つの仕草や表情が可愛いし本当にしつこいようだが笑顔が可愛い。気づいたら斉藤朱夏が笑顔で可愛い動きをしている動画をリピートしていた。そらGoogle先生も「斉藤朱夏 笑顔」サジェストするわ。ある程度可愛いのはメディアツイートを見てわかったつもりでいたのだが画像の斉藤朱夏が普通の声優の5000万倍可愛いとするなら動画の斉藤朱夏は5億倍可愛いという感じだった。可愛いしか言ってないなこいつ。また、トークもトークで基本的には本人のコミュ力の高さなのか要領の良さなのか空気を読んで喋れるという感じなのだが、やはりどこか新人らしく抜けているところやAqoursの中で最年少の末っ子らしい可愛らしさを感じるところもあって渡辺曜みが滲み出ているように思われてしまった。声優オタクにとって好きな声優に好きなアニメキャラを投影してしまうことは往々にしてあると思うのだがその中でも斉藤朱夏は声優として色がついていない状態で初めて演じたキャラが渡辺曜だったからなのか、「ああこの子は渡辺曜の声優なんだ」と思わせる成分が本当に多く、本人がブログやTwitterでも見せていた時折覗かせる渡辺曜への愛も相俟って単純な好きというだけではなく渡辺曜の演者としてのリスペクトも深まっていったように思う。キモい上に失礼なことを言わせてもらえれば「この子は本当に渡辺曜を演じるために運命的に遣わされたのではないか?」と思うほどであった(これは後日談になるがこんなことを思っていたら雑誌のインタビューで声優になったきっかけに「渡辺曜と出会ったこと」と書かれておりめちゃくちゃエモくなってしまった)。斉藤朱夏を通して見る渡辺曜と渡辺曜を通して見る斉藤朱夏の両方に心をガッチリ捉えられていくのを感じた。
他にも歌声だとかまず歌っている曲が好みだとかダンスがキレッキレだとか深く好きになっていく要素はあるのだが初めて名前が気になり出して明確に好きになるまでに見た部分はこんなところだと思う。アニメを鑑賞しツイートとブログを読み動画を視聴しラジオを聴いて新しい斉藤朱夏を知るたびにどんどん惹かれていった。本当に初めての出会いは平凡どころかマイナスだったけど会うたびに他の誰よりも惹かれていくとしか言いようが無かった。
•あとがきのようなもの
本当はこのような状態からAqoursの1st liveに参加して「もう斉藤朱夏からは逃げられない」となって、その後もイベントにいくつか参加して明確に今一番好きな声優が斉藤朱夏であると言い切れるようになって2nd liveに参加したりしてもっともっと好きになって今に至るまでも書こうと思っていたというかそっちが本題のつもりだったのですが文字数制限に引っかかってしまいました。時間と気力があったら千秋楽までに多分そっちもまた書きます。