1.3段階での飲月の乱と雲上の五騎士まわりのあれこれの予想とか めちゃくちゃ頑張って空白埋める事情を考えたけど苦しい部分が多い…!でもすっきりしたので文章化は健康によい
【雲上の五騎士周りの時系列の予想】
■「豊穣」の使令「倏忽(しゅっこ)」が死滅していたはずの活性化惑星「呑界羅睺」を復活させる(5320年以降~5700年頃のどこか)。倏忽は「生命体」としか記載されていないので人型とは限らない。
■鏡流の故郷:仙舟「蒼城」が呑界羅睺に呑み込まれ滅ぶ(6300年代のどこか)
・鏡流は羅浮に身を寄せる
■雲上の五騎士の活躍(7300年代~7379年)
・「雲上の五騎士」は仙舟市民が実在の激強人物たちをベースに勝手に盛り上がった創作要素が強いので、実際は5人部隊などではなく当然そんなチーム名でもないが、実際に5人を含む軍勢で出撃したこともあり、5人で酒を飲み交わす程度には仲を深めた。この時代の羅浮は現在のようにひとところに留まらず、宇宙を巡狩していた。
・白珠:曜青の狐族。天舶司所属。応星が十代の子どものときに曜青を代表する使節団に選ばれているので応星よりそこそこ年上。ナナシビト(星穹列車に乗っていたわけではなく、飛行士として自力でいろいろ旅行していた)だった。
・応星:朱明に留学した短命種。職人なので工造司所属。十代で職人の資格を得てその後百冶(職人としての最高資格)まで上り詰め、少なくとも中年と呼ばれる年齢までは短命種として生きた。他4人の武器の製作者。本当の故郷と両親を豊穣勢力に殺されていてその復讐を願っていた。羅浮のことを「故郷」と認識しているので羅浮に移ってきたのはたぶん結構若い時期。
・丹楓:羅浮の持明族龍尊。六司にはどこにも所属していない。龍尊としての建木封印の儀式の使命を終えたあと、次代の継承までの残り時間を戦争参加に費やしていた。元々は龍尊として星神に等しい高い視点から物事を考えていたが、戦争と五騎士との交流を経てすべての人は価値を持つ命であることを悟った。
・鏡流:蒼城の仙舟人。羅浮雲騎軍剣首。飲月の乱時少なくとも980歳前後なのでたぶん5人の中の最年長。実力も最強。
・景元:仙舟人、五騎士が全員別仙舟出身だとすると玉殿出身っぽい(方壺は持明族自治領、虚陵は他仙舟とほとんど交流がないので消去法)。鏡流の弟子で雲騎軍所属。鏡流よりは確実に年下。頭脳派。五騎士時代の職位は「雲騎驍衛」。
■倏忽の乱が発生
・ある時、倏忽が建木を奪うために豊穣勢力を率いて羅浮鱗淵境に攻め入る。
・雲騎軍は鏡流、丹楓を主力として応戦するが敗北しかける。
・白珠が窮地を救うため倏忽に星槎で特攻し殺すことに成功。通常の物理攻撃で殺せる相手ではないため、このとき、白珠は仙舟に収監されていたエネルギー体「歳陽」に自分の肉体と引き換えに力を貸してもらうよう取引していた(帝弓神話に出てくる帝弓の司命と同じことをした。白珠は応星との出会いの日の応星のミスにより、これが実話であり実際にこの方法の攻撃に効果があることを知っていた)。白珠は数本の髪と数滴の血を残して消滅。
・応星は「建木があることが原因で何度も豊穣に攻め入られそのたびに犠牲者が出るのなら建木など渡してしまえばいい」と丹楓に訴え、丹楓は迷いながらも2人で建木の根元に向かう。この時点で既に応星は老齢期で白髪になっている。二人とも豊穣勢力との戦いで満身創痍、しかもそこら中にまだ豊穣勢力の残党がいる状況で、特に先ほど死にかけた丹楓は怪我がまだマシなほうの応星に護衛されながら進む。
・丹楓は建木に関する結論を出す前に、持明族の脱鱗時の肉体再構築の仕組みを使って白珠をせめて転生させることはできないだろうかと考える。応星はやってほしいと頼む。
※これよりずっと前に鱗淵境で応星がしていた「2時間で十分な研究」は長命に関するものではない(そんな研究したら普通に死罪なのでたぶん持明族特有の工業技術の研究)ので、応星にこのあたりの知識は全く無い。
■ここからが主に「飲月の乱」と認識されている部分(7379年)
・丹楓は白珠に持明族の性質を与えるため、白珠の遺した血に対して「龍化妙法」を行い、自分の持つ龍(龍尊)の力を彼女に移すことを試みる。「龍化妙法」は正しくは生きている持明族に対して行うものなので、このとき使った術には丹楓が夢で見て、まだ誰にも伝えていない龍祖の記憶をヒントにアレンジが加えられていた。肉体再構築はうまくいっているように見え、その様子を鏡流や景元、複数の持明族たちが遠くから目にしている(儀式のときは月のような卵が上空に浮かぶため)。なお、本来は「龍化妙法」は龍尊が今生最後に行う儀式であり、儀式を終えると前任の龍尊は消耗して卵に戻ってしまうため「この命に替えても(光円錐スキル名)」の決断だった。ショートアニメでこの儀式を行っている丹楓を見ている応星の後ろ姿の髪はまだ白い。
・白珠は曜青出身の狐族で変身能力を持っていた。変身能力を持つ者に他の種族の髄液を投与すると投与された者はその種族の特徴に合わせて肉体が変化してしまうのだが、2人は知らずに同じようなことをしてしまったのだった。儀式の途中で白珠の肉体は龍と狐族の間のような特徴を持つ化け物「厄龍」になり、肉体を変質させて再構築する苦痛に耐えきれず、理性を失い暴れ出す。この様子も鏡流や景元、持明族たちが見ていた。
・厄龍に応星が殺される。このとき暴れる彼女を止めようとした手にも深い傷を負った。応星は「白珠を助けてくれ…」みたいなことを言い遺して死んでしまう。丹楓は雲吟の術で傷を癒して応星を救おうとしたが、既に龍尊の力のうち癒しに必要な生命力は白珠に譲渡されたあとで、これまでのような驚異的な治癒力は発動できずなすすべがなかった。
・2人の変貌と死に愕然とする丹楓の前に、弱った倏忽が蘇る。そもそも倏忽は滅びた惑星をも生き返らせる能力を持つため、完全に殺すことはできず、何度死んでも蘇る生命体だった。倏忽はいま建木をよこすなら手土産に応星を生き返らせてやってもいいと丹楓に取引を持ち掛ける。
・持明族は死ぬと脱鱗できず個体は減る一方。戦争中は特にその滅びが加速するが、そもそも持明族には豊穣との因縁は特にないのに仙舟との関係性から義理で戦争に参加しているという状況。羅浮持明族が建木を封印した鱗淵境洞天ごと仙舟を離脱して豊穣勢力につけば一族は戦争での個体減少に悩まされることがなるし、応星も言った通り羅浮に残る人々も建木を狙った侵攻による犠牲に苦しまずにすむようになるのでは、と丹楓は考える。鱗淵境の古海の水は羅浮持明族の脱鱗に必要不可欠なので、鱗淵境を渡すならば持明族はついていかなければならなかった。
・丹楓は持明族に対して、建木ごと鱗淵境洞天を独立させて同盟から離反すると宣言する。個体の減少問題を憂いていた者、もともと羅浮において持明族が他種族にいいように利用されている(聖地を建木封印の器として差し出すなど)ことに不満を持っていた者、そもそも自分たちは龍の血筋で仙舟人なんかよりも高貴なのだというような考えの者、龍尊絶対信仰マンなど少なくない持明族が呼応したが、同盟を裏切ることを受け入れられない持明族も多くいた。鱗淵境は、雲騎軍VS反乱持明族+豊穣勢力VS敵味方見境なく暴れ回る厄龍の混戦に。
・倏忽は約束通り応星を生き返らせようとするが、その方法は倏忽が応星の死体を器にすることだった。倏忽も戦いで消耗していたため寄生先を必要としていたのが理由。丹楓は倏忽が応星の肉体を乗っ取るのを防ぐために重淵の珠=龍心(飲月が持ってる太極図みたいな球体のアレ:龍の力の結晶のようなもので、龍尊は体内に入れたり出したりできる)の一部を与え豊穣の力と拮抗させる。
・応星が生き返る。龍の力のおかげで意識は応星のまま。ただし、「基準と定めた状態にまで修復しようとする」豊穣の力と、「重傷を負うと幼児まで巻き戻しを行う」の不朽の力が応星の身体の中でぶつかり合う状態になってしまっており、しかも「基準」が「重傷を負った老齢の応星」。結果として外見の年齢が青年期まで若返ってそこで止まった(黒髪に戻った)のはいいが、常に豊穣が傷ありの状態に戻そうとし、不朽が傷を癒そうとするので、結局中途半端な治癒状態のまま永遠に治らないという最悪な身体になってしまった。
そんなわけで新しく負った傷は2倍速で治るが(豊穣くんと不朽くんで「ここには傷なし!」の方針が一致しているため)、生き返ったときに既に負っていた手の傷をはじめ包帯を巻いている箇所の傷はずっと完治しないので職人としての手仕事はもうできないし、銀狼とのゲームの約束も果たせないということになっている。
・目覚めた応星、若返って生き返ったこと、肉体の中に倏忽の存在を感じることに混乱。応星の願いは「白珠を救ってほしい」と「建木など手放してしまえばいい」だったのが「白珠が化け物となり命と引き換えに守ったはずの仲間を殺しまくる」「仲間だったはずの雲騎軍で同士討ち」「第二の故郷である羅浮がめちゃくちゃに」などなど最悪に歪められた形で実現してしまっていた上に自分が両親の仇だったはずの豊穣の忌み物化していた。丹楓にはそんなつもりは全く無いどころかすべての人を思っての行動だったが、応星にわかるのはこれらを実行したのは全部丹楓で背中を押したのは自分だということだけだった。
・白珠が復活し厄龍に変貌する様子を遠くから見て飛び出した鏡流が到着し、若返っている応星を見てさらにいろいろ悟ってブチギレ。鏡流と応星は元々故郷を豊穣に滅ぼされた者同士として意気投合した経緯があり、それなのに仇本人である倏忽が応星に宿っていることに激怒。
・鏡流の応星1000回殺しが行われる。初めは忌み物と化した友人を葬ってやることと倏忽を殺して仇を討つことが目的だったが、応星≒倏忽が何度殺しても蘇ることから豊穣の星神「薬師」を殺して大元を断たなければ豊穣との戦いは永遠に終わらないことを悟る。鏡流は目的を変え、応星を豊穣勢力やいずれ来る薬師殺しの際の戦力にしようと殺すためではなく殺し方を教えるために応星を殺し続ける。最初は心臓を一撃で狙う攻撃ばかりだったが、以降はどこが致命傷になりどこがならないかを身体で覚えさせるための拷問じみた攻撃になった。刃と鏡流の剣の構えのモーションが似ているのはこの教えによるもの。鏡流は1000回殺しでボロボロに壊れた剣(応星が鍛えた「支離剣」)を袂を分かった決意として応星に返す。これは宮殿跡奥で行われたので、他に見ている者はなく、不老不死の存在が生まれたことは広まらずにすんだ。
この時点では鏡流は目隠しをしておらず、応星は殺されながら鏡流の赤い瞳を見ている。ショートアニメで支離剣で刺されている応星の後ろ姿の髪は既に黒い。
・応星は短期間に急激なストレスと外傷を受け脳が限界を迎えたことで繰り返し殺される中で魔陰の身を発症、記憶をどんどん失いながら肉体的にも限界を迎え、支離剣と一緒に鱗淵境で長い眠りにつく。一連の流れの中心に応星がいたことはほとんどの人間が知らず(短命種の職人などが関わっているとは誰も思わない)、応星は記録上、戦闘中行方不明で死亡扱いとなった。
・鏡流も白珠の死、再生と暴走、応星と丹楓の裏切りなどごく短期間にストレスを受け続けたことで、もともと1000歳近く限界に近かった脳が魔陰の身を発症するが、目隠しで視覚情報を遮断することで脳への負担を軽減して反乱軍と厄龍の討伐に挑む。
・景元が到着。景元は持ち前の頭脳により建木の根元に向かう丹楓と応星の会話や白珠の復活の様子から何が起きるか・起きたかうっすらと察していたが、雲騎驍衛として倏忽の乱で戦死した前将軍を代行して軍を指揮する使命を優先していた。結果として景元が参戦したときは既にすべてが手遅れだった。
このときのルールを守って最悪を回避できなかった苦い経験が今のルールは!破るためにある!将軍に繋がっている。
・丹楓が景元たち雲騎軍に拘束される。この時点で倏忽から受けた傷、龍化妙法(不完全)の実行による消耗でボロボロなうえ精神的な打撃も強くあっさり捕らえられる。
・鏡流と景元が厄龍と戦う。重傷を負って古海の水に倒れ込んだ厄龍は通常の脱鱗のプロセスに入り、卵の姿になった。多くの目撃者には2人が厄龍を殺し、厄龍が消滅したように見えた。龍師たちの欲望をよく知っていた丹楓は白珠の生まれ変わりが利用されるのを防ぐため、自分の持つ龍心を隠すように景元にこっそり依頼する。
・魔陰の身に堕ちた鏡流は十王司に連れていかれる。
・飲月の乱の真相を知っている者は最終的には丹楓しかおらず、丹楓が口を閉ざしたため、「倏忽を羅浮に招き入れたのは飲月」とか「飲月自身が不死を求めて豊穣に与しようとした」などの説も生まれた。
■戦後処理
・丹楓は龍尊の力を封印する措置を施されたうえで幽囚獄に収監される。
・狐族から厄龍になったものが新しい持明族の卵になっていることを発見した持明族の一派、大興奮。この方法が確立できれば持明族の抱えていた問題「繁殖できないので個体数を増やせない」を解決できるかもしれない上、仙舟人や狐族をベースにすれば失った手足が生えてくるような豊穣由来の回復力なども手に入れられるかもしれないと考え、何としても丹楓からどのような「龍化妙法」を使ったのか聞き出そうとする。
・一方別の持明族の一派は、丹楓にさっさと次代の龍尊への引継ぎを行わせるべきだと主張。飲月の乱のときの龍化妙法が失敗したならもう一回今度は伝統の手順に沿ってやってみればいいと考え、重淵の珠=龍心のありかと龍化妙法(龍心から龍力や記憶を引き出す資格を次代の龍尊に引き継ぐための術)を聞き出そうとする。
・さらに別の持明族の一派は、これを機に龍尊統治ではなく民主制(龍師代議制)にすべきだと主張。一族は荒れに荒れる。
・反乱に加わった持明族たちに追放判決が出る(羅浮持明族は鱗淵境でしか脱鱗できないので、追放は事実上「転生せずに当代で死ね」というかなり重い判決)。鱗淵境の卵には反乱軍側のものもあるが、雲騎軍側の持明族もいたので、決定的証拠がない限り本人が嘘をつけば雲騎軍側だったという嘘で処罰を逃れられたのではと思う。
・丹楓が黙秘し続ける中丹楓の死刑判決が出るが、持明族の圧力により脱鱗・追放の刑に減刑される。曜青の龍尊「天風君」も秘法を求めて圧力側に加わった。
・この間に景元が羅浮将軍に就任。先代から神君を継ぐ。
■鏡流の魔陰堕ち(7380年)
・鏡流は十王司に連行されたが、豊穣への復讐を果たすまで死ぬわけにはいかないと決意し手続きを待つ間に脱獄。魔陰の身の発作に襲われながら景元と戦い、姿を消す。魔陰の身を隠すこと、同族殺しなどの罪を犯した鏡流の名前は歴史から消された。
・いろいろあったが、市民の中の「雲上の五騎士」の伝説は、特定個人の名前とほとんど結びつかない形で虚実入り混じりながらエンタメとして残った。
■丹楓の脱鱗
・脱鱗の執行の日が迫っても秘密を聞き出せず慌てた持明族たちは「建木の封印が緩んでいるので封印のために一時丹楓を返せ」と嘘をつくなど(実際は緩んでいない)あの手この手で丹楓を取り戻そうとするが、かなわなかった。
・仕方なく持明族は丹楓の脱鱗に細工をすることにし、強制的に脱鱗をさせる際に施す脱鱗の術をわざと中途半端に行い、一部の記憶が残るようにした。
・丹楓が卵に戻る。
■丹恒の誕生・追放(数十年前くらい?)
・本来は龍尊は「生きた持明族から優秀な者を選び、龍化妙法を施し、後天的に全員が同じ容貌に変わっていく」というプロセスにより誕生するもので、龍尊だった人間が脱鱗したあとは元の容姿に戻るはずなのに、丹恒は生まれたときから龍尊顔だったため持明族は扱いに困る。丹恒は幽囚獄に拘禁されて教育を受けるが、鮮明な記憶は思い出さなかった。時々景元が様子を見に来ていた。このとき雪衣は丹恒(飲月のすがた)を見ている。
・持明族が反対する中、景元は判決通り丹楓を永久追放する。追放前、丹恒は丹楓が使っていた武器「撃雲」(に組み込まれた龍心)を景元から受け取る。追放されたあと龍尊の力で容姿を丹恒のものに偽装した。飲月の乱で反乱軍に加わり追放された、丹楓に恨みを持つ同族たちを避けるため。本編で刃に刺されて元の姿に戻ったのは龍の力を発揮して回復を行う必要があるほどの重傷だったため。
・いくつかの組織を渡り歩いた後、現在から数年内に星穹列車に乗車。
■応星/刃の目覚め
・鱗淵境で眠っているうちに古海の水で体内の龍の力が安定し、倏忽を強く抑え込むことができるようになり目覚めたが、記憶はほとんど失っていた。彷徨う中で水面に映る枯れ枝のかんざしが蘇って花が咲く様子を見たことがきっかけで、蘇りの力を持った豊穣の使令と一体化してしまった顛末を思い出す。
・幽囚獄にいる間は気配を負えなかった飲月の気配を捉えたため、追うようになる。揃いの腕甲には玉兆が組み込まれていて、十王司は電波遮断の手法を持っているため丹恒が幽囚獄にいるときは捉えることができなかった。(または腕甲は二人とも今は付けているように見えないので、実際に気配を感じているのは分けられた龍心?)
・いくつかの世界を渡り歩いた後、カフカとサムの誘い(暴)により星核ハンターに加入。
■白露の誕生(20年くらい前?)
・白露は生まれたときから龍の尻尾を持っており、持明族は動揺する。彼女が元厄龍であることを知っている一族の者は白露が再度厄龍化することを恐れて封印の鎖を尻尾に装着させた。龍の特徴を持つということは龍尊であるということで、丹楓は実は脱鱗前に後任への引継ぎを行っており、白露こそが後任龍尊であることが知れ渡る。が、じゃあ追放した龍尊顔の彼は一体?とか、いままでの龍尊と顔が違うのは?とか、白露がいつまでも治癒力以外の龍の力を発揮できないのは?などで持明族はさまざまな派閥に分かれる。
■本編(8100年)前後の動き
(鏡流)
・目的は豊穣の星神「薬師」殺し。今回羅浮に星核をもたらした主犯で、豊穣を殺すために神出鬼没で人間に協力的ではない「巡狩」ではなく接触しやすく行動原理がシンプルな「壊滅」を利用しようとしている?
・壊滅の使令・幻朧は600年前から活動を開始しており、元となった生物は「歳陽」。時期が一致するため白珠がかつて特攻のために取引した個体である可能性があり、その前後で目にした豊穣の奇跡に執着していた。約30年前、第三次豊穣戦争でかつてなく疲弊した羅浮に隙を見て潜り込み、天舶司の新入りだった本物の停雲にこっそりと寄生して機を伺っている際に薬王秘伝と接触を持つ。幻朧は身近に長くいたため、御空の目もごまかす言動ができた。
・鏡流は同じく豊穣殺しを目的とする羅刹と共謀し、羅刹を通して停雲(幻朧)の商会へ星核を渡す。停雲は薬王秘伝に星核を渡し、薬王秘伝は星核を建木に投げ込む。建木が成長。
・混乱に乗じて羅刹の棺の中に入って流雲渡しに入る。彦卿と戦ったあと、白露を一目見るため鱗淵境を訪れるが会うことはできなかった。死者が多く出て十王司の活動が活発化し、警備が手薄になった幽囚獄に侵入。幽囚獄に囚われている何かを解放し、その力を利用しようとしている。景元はこの計画を見抜いていた。もしかすると目くらましは五騎士時代に景元発案で使ってた常套手段だったのかも。
(刃)
・エリオの目的は「壊滅」が宇宙を無に帰す未来の回避。そのために開拓者が「ナヌーク」と対峙する未来で、さまざまな運命の星神やその加護を受けた者たちが開拓者に協力する道筋を引きたい。今回は鏡流たちの企みに乗っかって「巡狩」の運命を持つ仙舟同盟との縁を結ばせるため、刃に丹恒を列車からおびきだす餌役+重傷を負わせて龍の力を解放させる役をやらせる。開拓者たちは目論見通りに幻朧の討伐と建木の再封印を成功させた。
・刃は一時的に「応星」と呼ばれていた時代の記憶を封印されたが、「世話になった人」に会いに行くためカフカの元を離れた。「応星」が仙舟で暮らすにあたって付けられた名前だとすると、本来の出生名を知っていそうな人は工造の師匠「懐炎」?「懐炎」は現在の朱明将軍と同名。でも白珠が記した書物の時点で「仙舟一長寿の人」だったとのことなので、同一人物なら2000歳とかそのへんになりそう。本当に同一人物か?襲名制とかかも。
・刃の最優先目的は自分の死だが、倏忽と同一化している自分が死ぬには薬師の死が必要なので、結局薬師殺しに帰結する。飲月の命を狙うのは二人で清算すべき罪だったと考えているため。丹楓と丹恒については別人とは捉えていない(持明族たちが不完全な脱鱗をさせたこともあり、丹恒が丹楓の記憶をいくつか有していることも一因。「不完全だけど記憶がある」「身体が一度作り替わっている」という点は刃と丹恒に共通しており、片方を別人として許すならもう片方も許さなければならないが、刃は自分を許せない。まじめ)。自分の死はエリオに任せるしかない状態なのでエリオに従っており、エリオが命じるなら命をとれそうな場面でも重傷で留める。まじめ。
(白露/丹恒/刃)
・龍尊の資格:白露に封印を結ぶ生命力が継承され、それ以外の破壊の力はじめほとんどすべては丹恒が継承。
・龍心:刃と丹恒に分かたれた?白露も少し持っているかも。2人なら1:2くらい、3人なら1:1:2くらいか。
(これは可能性の話だけど)約30年前、かつての倏忽の所業と同じように死んだはずの遊星(五騎士が討伐した)「計都蜃楼」が蘇って仙舟を襲う事件が起きていて、これが丹枢が薬王秘伝を組織するきっかけになっている。倏忽でも星核でもやれそう。もしかすると誰かの計画のうちかも
■星神の話
・不朽の龍はなぜ消えたのか:もともと不朽は「繫殖」の運命を内包していたが、この「繫殖」というのは蟲の王の説明を読む限り、無性生殖・コピー増殖の能力。歴代龍尊の容貌がみんな同じになるのはこの力の名残っぽい。龍は自らのコピーをたくさん「子孫」として生み出した。見た目も生物の外見を自由に変える力でいろいろ弄って更に増やした。だが星神の自分と違って、有限の生命体は長く生きすぎると脳が壊れて魔陰を発症してしまう。だから適度なところで記憶のクリーニングを行う脱鱗機能を搭載した。子孫たちは何度も転生してずっと一緒にいられると思った龍は、ある日生まれ変わった子孫は生まれ変わる前の彼らとは同一人物ではないと気づいてしまった。死について知ってしまった龍は心を挫かれ、不朽の運命を歩めなくなり死去。子孫たちはそれぞれ宇宙に散らばった。同じ原本のコピー集団が一族と称していて、仙舟には5つの集団が辿り着き持明族と名乗るようになった。龍が直接生み出した原本の子たちの容貌が龍相として龍尊が継いでいる顔。か?
丹楓が自我を目覚めさせて凡人たちの死について考えた結果から繋がった悲劇が飲月の乱ならば一番龍に近づいた龍尊は間違いなく丹楓なのかも そしてそれを超えていくのがおれたちの丹恒よ!ウオオオ