(雛´-`).。oO(https://adventar.org/calendars/5318 の記事9日目。負けヒロインの話、ないしはヒロインに惚れてもらうための話)
負けヒロイン。良い響きだと思う。みんな好きだよね。
恋愛漫画でもヒロインよりも別の女の子の方が人気出たりするよね。
するする。
「キャンペーンでさらっと出したヒロインが見向きもされなかった」
持ち回りのキャンペーンだった。このキャンペーンにおいては私の PC は女性の魔法使いだった。
主人公的な立ち位置になっていた PC が私の PC の舎弟であり、小物ロールがパーフェクトだったのである。
そんな背景があったからか、私はこの時点で後の悲劇の可能性に全く気付いていなかった。
そのキャンペーンにおいては「別の冒険者パーティが行った先から戻ってこないので、
問題の解決と可能なら救援してきてくれ」という導入が続いており、私が GM をやったその回もそのパターンだった。
この回は貴族の娘が蛮族の巣に挑んだが戻ってこないので、その救出と蛮族の巣の掃除を依頼されるという導入だった。
なんやかんやあり、一行は問題の娘を救出し、蛮族の掃除を終わらせる。
その末にこの娘を先に出した舎弟の PC に惚れさせたのだが「えっ、あっ、うーん」みたいな反応を PL にされた。
なんでじゃ?と話を聞いてみると「いや、この PC はお前の PC に惚れていると思うが?」と言われ、頭を抱えた。
私は最初から負けヒロインになることが運命づけられた不幸なヒロインを出してしまったのである。
それも、最初から勝負の土俵に立つ事すらできなかった、しょうもない子である。
こうやって書いてみると負けヒロインですらない。
このような問題に至ってしまった理由は以下のように考えている。
・関係性から勝手に推測して自分の PC がヒロインになる可能性を考慮していなかった
・ポッと出のキャラクターに惚れさせても関係性が成立するはずがないのにそこの検討をしていなかった
そもそも問題を起こさないためには以下のようなことをしておくと良かったかもしれない。
・PC がどう考えているのか PL の意向をあらかじめ確認しておく
・今気になっている異性(とは限らないかもしれないが)はいるのか
・PC の好みはどんなものなのか
・ポッと出のキャラクターではなく、数話手前からちょこちょこ出しておいて意識付けしておく
せめて後者だけでもやっていればちゃんとフッてもらえただろう。
また、別のセッションでヒロインがちゃんと機能した事例は上述の2点を確かに実施していた。
雑にヒロインを出して惚れさせたらその PC は別の PC に惚れていたため、機能しなかった。
惚れられている PC の PL がそれに気づいていなかったのは確認・コミュニケーション不足である。
また、雑にヒロインを出しても意識してもらえない。
あらかじめ意識付けをしておくようにシナリオないしキャンペーンを組み立てる必要がある。
せめて、負けヒロインにしてあげるべきだったのに彼女はそれ未満だった。すまぬ……すまぬ……
明日は塵山純さんの「セッションにおける熱エネルギーヒエラルキー」です。
彼は Scenarch で CoC のシナリオも配布しています。回してね。
http://scenarch.com/scenarios/2365
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