幻影的情熱の元ネタ履修をして知ったこと気付いたことなど箇条書き(感想にはたどり着けてない)
#山本試験紙
#ピクトグラム
■連合赤軍関係者、割と今も生きてる人が多いので実名で書くのどうかとも思ったんだけどふせったーなのとせっかく時間掛けたし…と思いながら書いてます メモ書きです 省略してることも多々あります 間違いもあると思う
■感想は後日!!!
※色々本は読んだけど正直このWikipedia二本に大体書かれてる
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B2%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89_(%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%9B%B4%E6%A8%B9)
※現時点で弁護士殺人の方はWikipediaしか読んでない
■この話は「幻影的情熱」の方から計算して「こころ」の人物像を作っていると推測。
・弁護士殺人の実行犯6名に関しては
「友人を脱会させるために入信した、空手をやっていた学生(橋口)」「マッドサイエンティスト(宮川)」「医者(中山)」「武闘派で内部で揉めそうな気配がある男性(?)(安崎)」というそれぞれの属性に関しては割とモデルと1対1の対応ができるものの、
(※ロシア訪問(Wikipedia読む限りは広報業務もやってそう)・重臣・医者を初期から目にかけている…という属性を持つ人も実行犯の一人であり、この要素が深海と村田に分けて振られているのかなとも思っている)
・元の事件の実行犯はいずれも男性
・橋口と中山以外の背景がほとんど描かれていない
・中山の根幹となる友人を巡る過去の設定がオリジナル要素と思われる
※6/7追記:Wikipediaの知識だけで書いたから証言本読んでやっぱなんか違ったな…にはなった
■その一方で、「幻影的情熱」は各関係者の背景や言動が関係者の記録として残っており、台詞についても実際に飛び交っていた言葉の再構築であると推測される。
■「幻影的情熱」各モデルについて(実名表記です)
□長田→永田
永田:革命左派の女リーダーかつ連合赤軍の実質的ナンバー2。
□林→森
森:赤軍派のリーダーかつ連合赤軍の実質的なトップ。
□神岡→寺岡
寺岡:指導部だったものの「男と寝たときのよつに足を開け」の言葉をきっかけとして処刑される人物
被指導部の三名・特に鳴門と植村については実際の人物像が複数名ずつ混ざり合ってる模様。
脚本上では「『赤闘派』4名、『革命新派』8名が合流し『革命戦線』が結成された」「指導部が3人、被指導部が9人」とされているが、
実際の史実では赤軍派も革命左派も指導部も被指導部もそれぞれ倍くらいの、計30名くらいの規模の集団だったことも原因の一つと思われる。
(「12」という数字は、山岳ベースで亡くなった人間の総数であることから意図的に取られたものだとは思う、「ピクトグラム」で役があるのも12名だし)
また、鳴門と植村のモデルと思しき人たちについては大半が存命のため、登場人物の名前を寄せてないのだとも思われる。
□鳴門→かなり岩田だが下記の人間の要素が混ざっていると思われる
岩田:総括初期で脱走に成功した。脱走した元革命左派である一方で、森を始めとする元赤軍派の指導部の指導力を高く評価していた(※寺岡や永田のことは別に評価してなさそうだった)。直接的な脱走理由は岩田の彼女のオルグを指示されたことだが、大島(小嶋)の「死にたくない」の言葉も体制に違和感を感じる理由の一つになったと証言している。他の共通項は後述。
前澤:山岳ベース事件の最後までいた。"バスに乗らなかった"ことにより組織からの脱走に成功し、あさま山荘事件に関わらずに済んでいる。
植垣:元赤軍派(岩田・前澤は元革命左派)。山岳ベース事件の最後までいた。榛名ベースで合流したことによって元革命左派のメンバーとの交流が生まれている(植村のモデルの一人と思われる大槻に好意を寄せていたとインタビューで答えている)
□庄子→「子」なのでほぼ金子なんだとは思う
金子:革命左派メンバーとの子を妊娠している状態で山に入る。出産直前に総括を受け亡くなる。資料見る限りはっきりとした離婚宣言はしていない気がする…(たぶん)
杉崎:山岳ベース参加初期に組織内部の男性と離婚宣言をし、森に評価されている。金子とは大学の同級生。山岳ベース事件の最後までいた。
□植村→感覚的には伊藤がメインで+大槻、わずかに中村って感じがする、山崎は書いたは書いたけどほぼついで
伊藤:元看護学生。岩田から脱走宣言を受けたものの見送っている。山岳ベース事件の最後までいた。
大槻:金子・杉崎の同級生。榛名ベース以前から金子と交流がある。ただし金子の直前に総括を受け亡くなっている。
中村:元看護学生。ただし榛名ベースには少し後(数人が総括で亡くなった後)から合流している。
山崎:男性。自分と寺岡との共通項を見出したことを発端に結果的に総括を受け亡くなっている。
□名前のみ登場するメンバー
大島→小嶋
「ブルジョワ思想が入ってくる」のセリフが史実としてもあった気配。山岳ベース事件の初期の犠牲者。(女性としては一人目)
「しま」だしまんま
高山→遠山
女性的仕草を永田に咎められ犠牲になっている。
「山」だしまんま
吉田→吉野
金子の恋人。金子への暴力的総括にも参加している。
「吉」だしまんま
■物語上殆ど描かれてはいないが、セリフの余白として存在しうる史実…というかむしろ「こころ」側の人物像設定として流入してる可能性のある情報
・林(森)は鳴門(岩田・前澤)のことを幹部候補として高く評価していた。村田と中山の関係性と一致。
・革命新派(革命左派)は榛名ベース合流以前の段階で、脱走した二人を殺している。物語開始以前の段階で既に引き返しづらい状況にあったという「こころ」の状況と一致。
・この物語開始以前で殺されていた二人のうち一人が鳴門(岩田)の同級生。中山の友達の話はこの辺りから発生したのではないかと思われる。
(ただし岩田はこの友人が殺されていたことを榛名ベースで死者が発生するまで知らず、またこの友人の死は彼が組織の状況に違和感を感じる理由の一つになっている。)
・寺岡は処刑前に総括として各メンバーに対する印象を述べさせられているのだが、その中では林(森)についても内部権力争いの相手と認識してたことを述べている。安崎が村田にも喧嘩を売っている状況に近い。
・看護学生二人が総括対象になっていない。また、自分の有用性から総括対象にならなかったのだろうと当時を振り返っているメンバーが別に存在する。これは植村と中川の共通項として機能していると思われる(大島(小嶋)も看護学生だったとはいえ…)
おまけ:物語の主題から逸れるので省いたと思われるが、印象に残った史実要素
・男女関係(好意を寄せている相手や恋人に暴力を振るっていたり、ベース参加後から婚姻関係が発生している)
・兄弟関係(三人兄弟でベースに参加しており弟二人が兄に暴力を振るっている)
・縛られてから亡くなるまでのラグが人によって結構異なる