まずあの、セツみたいな感じでみんな来るんだと思ってたからデザインが個別に違ってことりさんそりゃめっちゃがんばって作ったやつだわ………となりました。本当にありがとうございます。


■ ラキオ

まず表。ラキオは割と立ち絵が横に広いからどうなるかなと思ってたら中心から上下分割デザインだった！（これもまたせっちゃんと同じような感じで来るのかなと思ってた）グノ顔不気味だけど心底楽しそうでやっぱ好きだね……楽しそうで何よりです。通常顔の若干冷めた感じの目もいいよね……あと印刷されてて細かいところまで見やすいな！お化粧の感じがよくわかりますね。

そして裏。こんなにびっしりな事ある？？？っていうぐらいの文字びっしりデザイン。実にラキオ。情報の洪水感が概念伝達っぽくもある。みっちりすぎて中央の立ち絵以外イラストが入ってないのちょっと笑ってしまう
言い回しが最高にラキオなんだよなァーーーーー（当たり前）ああ〜これだよ、この長文のリズミカルさ。これこれ。

「制限。あるいは上限。汎可能性演算、即時通信、トラフィック——アハハッ！見えてきたね。そうか、軍辺りでは把握してるンだね、擬知体がアテにならないってさ！」思考中のテンションの上下、結論が見えてきたときのアハハッ！って笑う所お前は本当にかわいいな。この体言止め思考整理からテンションアゲアゲになってるところがすごい好き
ちょっと思うんだけど、このラキオの文章全般から見るにグノが船を制圧した時に自爆処置は実はされないって話なのかね。

Te ratio ducat, non fortuna.「運命でなく理性が君を導くべし」ラテン語格言らしい。「理性」のラティーオが含まれてるのも良いですね。
ことりさんはラジオで彼の名前の由来はエスペラント語の理性から来ていると言っていたけど、ラテン語もエスペラント語とやや似ている？からか同じような響きの単語があるんだなぁ（全く知らない）
グリーゼを革命してしまうことからも、自分の生きる道は自分で切り開いていくものだと思っていそう。理性の名を冠する通り、判断力めちゃくちゃ高そうだもんな。
実にラキオらしくてカッコよくて好きですね。

無邪気な面を持ちつつも、やっぱりこの子は冷静だなと感じる。あと、自分を「最も優れた知性」と疑っていない自己評価の高さ、そういうところな！そういう所。
まあ君がグノーシアの時は、実はあんまり苦戦しないんだけどね……


■ レムナン

まず表。ンン〜〜〜〜予想通りのデザイン〜〜〜〜〜　なんかグノ顔凶暴なのに手組んでるのちょっと面白いな
あとなんかめっちゃ模様入ってる？？ね。ラキオのオモテ面の背景は割と青一色っぽく見えるので……
デジタル的な模様にも何かを介して差してきた光のきらめきにも思えるけどこれはどういう意図なんだろう？
（と思ったんですけど、他のキャラにも同じ模様が入っているので単に背景なのかもしれない。背景の色味によっては見えにくいだけかも）

そして裏。ド重い。そう………なんか………レムナンこういう子だったよなって……………
レムナンはイメージカラーが白で、白からイメージされるのは清楚とか汚れていないものだったりするのにこう人間の感情のマイナス面の塊みたいなところがあるからそのギャップみたいなのがめちゃくちゃエモい。こう、実に人間らしい、と感じる。

Lasciate ogni speranza, voi ch'entrate.「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」
最初ラテン語で探してて全く見つからなくて焦ったけど、ラキオのもそうだけどなんてことはない原文ママでぐぐるのが一番早かったですね……
イタリア語の「地獄の門」の碑文らしいけど、特に彼がイタリアと関係はなさそうかな。
『「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」の銘文でよく知られており、深い絶望をあらわす表現としても用いられる。』
深い絶望…………………………………（言葉を失っている）

レムナンは名前の由来もレムナントからだし、地獄というキーワードといい宗教（キリスト教）モチーフが強いキャラだなぁ。（表側の模様が光のきらめきに思えるのもこのイメージからかもしれない。教会的な？）
文面から彼は「地獄の門」を目指していたのかなと思った。何となく殉教者みを感じる。悪意で舗装されていたのがこのグノーシアが入り込んだ船の事なのかなぁと。そのまんますぎる？
ただグノ化した時も深宇宙に行きたがっているし深宇宙が目的地なのかなと思うんだけど、しかしその割には昔そこで働いていたようだしなぜそこから今ここにいるのかが分からないんだよな。どう考えても「地獄」というキーワード的には元々いたマナンの元が一番それっぽいし。
この辺りもっと知識があれば考察が深まりそうですね。とりあえずダンテの神曲を読むべきか………

地獄や悪魔という概念があるもののあの世界にキリスト教が未だ存在しているのかはわからないけど、彼の人生における経験からしても何か救いのようなものに縋らないと生きていけないんじゃないかな……
地獄の門をくぐる前に、ラキオと出会えて連れて行ってもらえると良いね。まあ革命も新たな地獄なのかもしれないけど！


■ 二つを比べて

これは二人をコンビ的に見ている自分の目線かもしれないんですけど、なんとなくデザインちょっと合わせてくれているように思える。
ラテン語の格言も地獄の門の一節も、同じフォントでこうやって入れてくれているのはこの二人とセツだけだったので（そしてせっちゃんはデザインが全然違う）
あと、中央に立ち絵を配置してくれているのも同じなので裏同士で並べた時に割と収まりがいいんですよね。うん、気のせいかもしれんな


【追記】
レムのあの「地獄への道は〜」は格言の改変引用だった、という話（ひせさん）
https://fusetter.com/tw/tygY8DoQ#all
全然知らなかったのでなるほどなあーー！！ってなってた。なった。