オンラインオンリー漫画の後書き ーー漫画を読んだ後に読んだほうがいいと思うけどご自由にどうぞーー
銀雪生存ifヒューエデはどのようにして生きる道・新たな人生を受け入れ、その道を歩むのか。という設定の話。
普段であればもう寝てる時間にこの長文を書いてるので雰囲気で読んでください!!
ヒューエデは、たとえあの決戦で命を救われたとしても素直には喜ばないと思います。
紅花エデは「負けて従うくらいなら最初から剣を取るな」と先生に話ます。銀雪のエデも同じような思想のはずです。
先生に救われたからと言って最初から先生に感謝したり頼みを聞くことはしないはずです。
でも、先生たちがタレスを倒し、闇うごの本拠地を破壊させ、さらにはネメシスを討ったとヒューエデが知ったら、2人の考えは少し変わるはずです。2人の目的は先生が代わりに果たしてくれたからです。
エデが倒したかったのは闇うごと、この世の理を作ったセイロス教団です。
ひとつおさらいをしておくと、エデはセイロス教そのものを破壊したいわけではありません。セイロス教という宗教自体は認めています。これはフェルディナントとメルセデスの支援で語られています。
セイロス教の考えが世の真理と信じ込まされているフォドラの現状を変えるため、紋章重視社会や身分制度を変えるため、他にも細かい事情色々の理由もあってセイロス教団と戦うことを選んだわけです。
銀雪生存if世界線、先生はヒューエデふたりに、フォドラをより良い世界に変えていくと約束してくれるはずです。
銀雪のヒューエデは先生のカリスマ性や実力を、学生時代にしっかり感じています。
「もし先生が努力したところでフォドラが変わらなかったら、その時は再び武器を手にする」といった言葉を返したかもしれません。
でも、2人はきっと先生を信じると思います。かつてヒューベルトが手紙でそうしたように、未来を先生に託すでしょう。
2人の存在を世間から隠すには、大司教兼統一国家の王となった先生の監視下で生活させるのが安全な策のひとつかと思います。
先生はさすがに2人を軟禁状態の保護はしないと思います。かといって表立って大司教の仕事を手伝わせるわけにはいかない。
そこで今回の漫画では「皇帝と宮内卿の顔を知らない子供たちを診察する医者」という設定にしました。
子供が皇帝と宮内卿の顔を知らないと言うのは、散策時に皇帝はきっと怖い見た目をしてる的な発言をする子供がいるのでそれを参考にした設定です。
戦後はきっと孤児の保護と世話がより大変になると思います。
大修道院で保護している子供たちは大修道院にいる医者たちが見てくれるでしょう。
しかしアビスは、ただでさえ厳しい状態だったのが戦後はもっと厳しくなりそうです。
紅花はヒューベルトがアビスの維持に協力していますが、他ルートでは、アビスの管理・保護は教団の力が必要です。
地上の子供達の保護や世話で精一杯になってしまったらアビスの方まで世話はしきれない。先生はさすがにそこを切り捨てることはしないはずなので、そこでヒューエデふたりの隠し人材を利用するわけです。
ヒューエデは2人とも賢いです。医者の勉強一本で真剣に学ぶ時間と環境はあります。
白魔法を使っての怪我の治療はできなくても、病を見抜き、薬を処方するなど適切な処置はいずれできるようになるはず。
多くの命が自分たちのもとで死んでいったことを2人はよくわかっています。散った命のことを思えば、より、自分たちが生きていることを素直には喜ばないでしょう。
しかし、だからと言って、自分が死んだところで先に散った命が報われるわけではない、というのも2人は理解しているはずです。
命を無駄にすることは許されない。だから絶対に命は捨てない。後悔もしない。今生きている自分たちができることをやる。
そんな風に2人は生きていくと思います。
子供の命を守り、未来のフォドラを子供たちに託す。
先生に未来を託したように、子供たちにも希望を託す。
この漫画を書いてそんな2人の姿を思い描いてました。
長くなりましたが、改めて、お読みくださりありがとうございました!