インセイン『花街哀歌marble』PC2の軍人枠で遊ばせていただきました(以下ネタバレ感想)。様々ありつつも無事に大団円で幕を閉じられて本当に良かったです…!そして本当に私達そういう星の下……!#花街哀歌 #そういう星の下卓
以下、卓の感想と言いましょうか。『あの時裏で実はこんな事を考えていたんです』という懺悔と言いましょうか。
sweetとbitterと同一PL(PC番号は一部同じ、PCとしては全て別名キャラクター)での今回marbleとなりましたが。
「このシナリオは特殊型!」
「本当にそういう星の下」
自分が何度連呼したか分からない台詞が上記の二つです。
本当にこうとしか卓中は言えませんでした。これが諸々に触れない限界だったんです。お察し下さい。
インセイン案件とそういう星の下案件に挟まれて、裏で物凄く色々考えてました。恐らくでもなく同卓の皆様には伝わっていたかとは思いますが。
その節は(PC1・4の中の方々は特に)信じて頂いて心から感謝と謝罪を。
「そこのポジションにゆたかちゃんがいるのが本当に“そういう星の下”」とはここまでsweetbitterその他諸々を見守ってくださったGMのぽるかさんの発言。
でも振り返ってみると結構私頑張っていたと思うのですよね。行動も出目も。
自分の他にも、全体的に出目は安定していましたのですよね。狂気カードも殆ど山札減らなかったですし。
濁流した卓もあったと伺っておりますが。引き金は間違いなく【福原遊郭】の秘密周りだろうなぁ、と。
『marble』って……トレーラーの『世界を変えるような恋』って成程そういう……。
**********
http://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY1fm98QIM
(pass:yoshitake)
一番最初に決まったのは『岩田 義武』という名前です。過去の軍人PC2達(sweetの『岩崎 武人』とbitterの『田崎 義人』)を足して引いたもの。
使命は表にあるものと変わらないとして。どう組もうかしら…スキル……【皇国の守護者】は前に使ったから別の…【剣の理】とか……。命中にマイナス補正がつく分ダメージに固定値が乗るのですね、ふぅん……と。
スキルの効果と顔に傷、というフレーバーからの【恐怖心:情景】、視覚情報が駄目ならば聴力及びその他の感覚を、という特技構成が決まり。余りにも偏りが激しかったので【器用】を乗せて特技のバランスを調整。
それと同時に過去の設定(軍役中に怪我をして視力低下、からの迷走)が固まり、いい具合に頂いた秘密にも絡められて、仄かに重たいものも背負う。
……といった具合にデータ及びフレーバーが固まりました。完全に手癖の産物。
(その中に【恐怖心】と近い所に特技あった方が良いのだろうなぁ、と思ったのが正直に申し上げれば2~3割はありました)
そこからPCの性格、もとい、この骨組みにどういう皮を被せようかとは悩みましたが。結局は一番ストレートかつ動かし易いであろう、立ち振る舞いは器用だけれど根は不器用で正直、正義感と義理固さが正面にある、そんな性格に落ち着きました。
過去のPC達と比べて“苦労人”度合いは断トツだろうな、と。
どれだけ理屈と綺麗事を並べても。結局自分には、剣を揮い、人を傷付け、手を血で濡らす、そんな生き方しか出来ない。生真面目故の諦観、というものが根底にはありました。
PC4さんに「人一人の運命を背負えるほど大層な人間ではない」というのは本心であり弱音です。
だからこそ、自分と違い躊躇いなく人を背負える強さと懐の深さを持った幼馴染さんには、心から真に愛しいと想う相手と共に幸せになってほしかった。
義武もまた『どうか、幸せに』と願うPCでありました。同時に過去のPC2達の中で最も、無意識ではありますが己の「幸せ」を願っていた男でもありました。
それが叶ったのかどうか。少なくとも、今までと違う生き方という新しい道の歩みを始められたので。そこに後悔はないでしょう。
**********
アフタートークで琴線投票及びPCの皆様へのコメントをしていなかったので、この場を使って改めて。
PC1:不動 竜司さん
http://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYrJ3G8wIM
表の顔がヤクザ、という点でまずGMさんも含めた全員の度肝を抜きました。
そんな表書きに違わず裏家業の人間らしい厳つさと不遜さ、荒々しくも義侠心と仁義を重んじる男前な幼馴染さんでした。
静流さんとの大変に雰囲気のあるOPで「これもうこのまま攫ってしまえばいいのでは?」「花街哀歌marble~完~」と雑談で言われる始末。
しかし子猫を拾ったりオムライスを食べたり、某秘密を隠されたことでスネたりとギャップ萌えの塊のお方。
使命変更が発生しかねない秘密を、この人には特に、絶対に渡したくなかった。その件で「俺を裏切るのか」と関係が険悪にもなりましたが。
「裏切りたくないし、裏切らないでいられたからこそ、絶対に言えない」と。それこそ墓場まで持って行く勢いです。
褒められた職ではないのでしょうが、何があってもブレず曲がらない強さを持つあなたの存在は義武にとってとても得難いものであり、立場が違っても友でいた理由なのだろうな、と。
静流さん及びPC全員攻略ルート達成のハーレムエンド、おめでとうございます!(?)
PC3:堀川 清くん
https://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY3YGU6wIM
実はOPの直前に秘密に若干の変更が入る(公開版のものとテスト版のもの)という結構な無茶振りにも柔軟に対応されていたのは流石だなぁ、と。
「好奇心は堀川君を殺す」という格言の如き、聞き耳を立てていたら巻き込まれていた哀れな学生君。
OPでPC1さんから舎弟認定を受けた(学生証を担保にされる)訳ですが、ただ実際は彼の人とは異父兄弟であったと。
(上記の通り直前で秘密が変わったため、本来であればPC1の兄であるのですが今回は弟ということになっております)
「毒を食らわば皿まで」と言いながらも付き合ってくださった肝の太さと物怖じをしない姿勢、確実に兄弟ですね。
愛嬌のある憎めない、賢い弟分さんでした。可愛かったです。関西弁ロールも素敵でした。
「手の掛かる弟分が増えたなぁ」とそっと柔らかい苦笑を浮かべつつ。あれで世話を焼くのは苦にはならないので、案外良い感じにやっていけるのではと思っています。
書き換わった使命周りについては「お疲れ様でした」としか言えません。我々だけにしか分からないインセイン案件。
PC4:御後田 奏一郎さん
https://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgOel6AIM
始まる前のPC擦り合わせ会議で「三味線狂です!」と仰っていたインパクト。『三子』と名付けられた三味線はPC5的な立ち位置にまでなっておりました。
ただ本当に何となく「三味線は依存先なんだろうな」と理由無くと思っていた節はありました。秘密が公開されたのちに中の方曰く、それは事実だったそうで。【依存】初期狂気で持ってませんか?
呼び声に苛まれ続けていたら、それはそうなるよなぁ、と。楼主と血の繋がりは無いとシナリオの裏話を聞いてほっとしました。
背景はともかくとして、飄々としながらも強かで、腕っぷしも立つという好きな要素しかないお兄様でした。
「似た者同士」と言われれば、義武は何とも複雑な顔をするのでしょうが。運命を預けたという件についても同様に。ただまぁ、何かあれば責任は取る男ですよ(?)。
しかし、命名の由来(過去のPCからのもの)とかスキルとかアビリティ(【器用】は同じですし【剣の理】と【トリック】は効果とか修正値とかが、こう)が被るとは思わなかったです。
「似た者同士」の件を回収したくてPC4の秘密を抜きに行った節も若干あります。背景が怖かったのと、もしかしたら【尼さんの祈り】を必要とされている可能性を確認したかったのが主ですが。
データ的に実はあなたが自分の天敵なんですけども。私達本当にそういう星の下。PL同士が実は生き別れの血縁説。
琴線を誰かお一人に差し上げるとしたら誰でしょうかね……やはりPC1の竜司さんでしょうか。
本当に、最初から最後まで格好良かったす。幸せになってください。
静流さんは安定の儚くも溢れる可憐さが大変麗しくて素敵でした。
尼様もまた強くて優しくて。お茶菓子の数々もですし、エンディングでお寺駆け込み堀川君を治して頂いてありがとうございました。
また今回のゲストNPCである赤坂氏。白昼堂々、往来で白い手袋を投げつけてくるという強烈な登場、からのエネルギッシュな御仁。
(しかしその西洋の風習が日本堅気のヤクザさんには伝わらないという)
「何でこの人に秘密のあるHOがないんです?」という疑問に「表裏が無いからです!!」と言われては「あまりにも反論が出来ない」と笑うしかない。
お二人のやり取りを見て「これさぁ。我々クライマックス居なくてもいいのでは……?」「ペンライト振ってるからさぁ」と他PCが揃って顔を見合わせる事態、大変面白かったです。だってあの二人の間に割って入るとか野暮でしょう。
去っていかれた後に「で、アイツは一体何て名前の奴だったんだ?」となった完璧なオチ。
**********
準備とPC紹介からのOPが終わるまでに大体1時間半近く経っているの。本当に我々そういう星の下。
ガタイが良くて顔に傷がある男同士が洋食屋でビフカツとオムライスを食べる光景。
しかもこのお店がヤクザ家業の傘下の『賀須都』という。その上会話の内容が物騒な恋バナという、振り返ってみれば出歯亀不可避な構図。
駆け落ちの相談というよりもあれ完全に惚気と犯行声明でしたよね?
そこに注文の品と「そこで聞き耳を立てていた」というPC3を共にして現れるPC4。その場で舎弟にされてしまうの実に可哀そう(他人事)。
その後もデザート食べながら作戦会議と洒落込む辺り、大分キまった面々でありますね。
前半サイクルは基本的には暴れん坊さんをいなしつつ和気藹々と進んでいたように思います。出てきた情報の内容を除けば。
静流さんの秘密に「自分以外に静流の声が分かる男がいる…だと……!?」とショックを受けるお兄様中々にシュール。
お店のお姐さんRP乗っ取り失礼しました。地味に楽しかったです。まるっと自分の声が録音から消えてて良かったです。
「切り捨てた通りすがりの人間is誰?」と表で言われていた裏でGMさんとの個チャで「我?」「You(こっくり)」というやり取りがありました事を白状しておきます。
「切り捨てた通りすがりは私でーす!」と暴露出来たのはエンディングで己の秘密が公開された時ですが。
(【静流の父親】の秘密公開時にPC4の中の人がGMさんに個チャで「じっとPC2を見る」と仰っていたそうですが)
過去2卓とやって来たので【居所】の共有は早いうちに済ませておいたのですが、尼様登場のマスターシーンにまともに登場で来たのはPC1だけでしたね。フレーバーで最後の方に少し合流させていただきましたが。
赤坂氏の登場場面につきましては上記にありますので此処では割愛。
尼寺でのPC1・4のシーンもしっとり雰囲気があって素敵だったですが。
その後、同時進行という体で行ったPC3・4(シーンプレイヤーはPC3)の【柿本財閥】の情報収集のシーン、からの【福原遊郭】が、ですね。
情報を頂いて、その上で自分が恐怖心判定に成功した(特技的にも近く目標値が8,その上好奇心分野で振り直しも可能だった)のは結構なファインプレーだったなぁ、と。自画自賛。
あれに失敗していたら、それこそ狂気に落ちる方向性にしかならなかったでしょうから。【柿福原遊郭】の秘密をばら撒くにしろ、抱え込んで一人使命達成に走るにしろ。
「よく分からないんですけどー」と首を捻るPC3に対して「あいつらには絶対に言うな」と軍人面全開で凄みましたが。
「そんなにヤバいものですか?うーん、見せるなっていうなら敢て見せには行きませんけどー……?」というふわっとした反応にPLは正直困惑しかなかったです。
「判定に成功したのならマズいと思う筈……失敗して使命が変わってるにしても、それならもっと別の反応になるのでは…?もしかして秘密を敢て見ていない可能性も……?」と一人疑心暗鬼に陥っておりました。
GMさんを交えての確認をした所、文面の捉え違いをしていて実は【福原遊郭】の秘密の存在に気付いていなかったという事が発覚しまして(PC3の中の人曰く「リアル目星とアイデアと日本語ロールの連続ファンブル」)。
時すでに遅し、ということで秘密を確認し恐怖心判定は行います、という所までは把握させて頂きました。
PC3が【福原遊郭】の秘密にある恐怖心判定の結果がどうであったのか、その結果は分からない訳でして。
メイン中は【福原遊郭】の秘密を他の二人に教えない姿勢を全力で見せていたので「これはもしや成功されたのか…?目標値10くらいありますけど……?」と悩んでいたのはまた別の話。
ただそれはPC3の中の人も同じように不安に思っていたようで。「でも判定割と近いしRPとしても大丈夫っぽいし…」とは思われていた模様。大体想像通りです。
発狂を堪えたからには、PC・PL共に【福原遊郭】の秘密は絶対に拡散したくはなかったです。
お二人が揃って恐怖心判定の難易度がほぼスぺチェックだったという事もありましたし。使命変更も本気でしてほしくなかったので。「駄目」以外PLからは言える訳がないのですよ。
ただ、PLとしての意識とPCとしての感情は別問題ということで。
特にPC1が隠し事を裏切りとして物凄く怒っておられまして。しかしこちらとしても引ける訳もなく。
あの時のPC3の“必死!!!!!”という姿勢がとてもいじらしかったです。殴られようとしたら止めますよ。
真正面から険悪になる幼馴染とそれに割って入る舎弟君。決して引かない態度を崩さない二人に対して、本心から怒りながらも不安が覗くRP、思い返せばとても素敵でした。
幸せを想うが故に、というのが伝わる程度には信頼感が双方にはありまして。それを少し距離のある所から、しかし決して突き放さずに接するPC4の立ち位置もまた良きですね。
あの流れでPC1に調査ないし感情判定を行うのは逆になぁ、と思ったのもあったのでPC4の秘密を調べに行ったという節もあります。
確定白が判明したのにも秘かに安心しておりました。あとPC4が【尼様の祈り】を必要とされている使命ではないかとも勘ぐっていまして。
事前に【静流】さんが人として幸せになれる条件に付いてはGMさんから個室で確認しておりましたので。
当初は静流さんに対してのものではないかと思っていたのですが、実際には【福原遊郭】で秘密が変わってしまった人の救済措置である、と。
そこについて「安心してほしい(他の秘密に関わる事なので詳しくは言えないけれど)」とフォローにならないフォローが出来ればいいな、という分かり辛いPLの意図でした。
その後、メインフェイズの〆でもあったPC1と静流さんの感情判定につきましては。
子猫さんPRで茶々を入れておりましたが。あれも実に素敵でしたね。だからこそ、その直後のシーンが一層辛いのですが。
はらりと涙を流す静流さんの立ち絵が麗しくも切ない…。
ただ「どうしてそう心を抉るような事を…」「折角描いて頂いた綺麗な立ち絵をお披露目したい」「それは見せたいですね」という超高速掌返しには笑いました。
特殊型である所以といいますかキモなので、PCが持っている【秘密】及び本来の使命周りはそれほど恐ろしいものはないのだろうな、と高を括れたというのはありました。
情報収集を2組に分けて。一番恐怖心判定に成功の目があるPC(しかも火力担当)がそれを知って耐えた。正直、被害としてはかなり軽い方で済んでいたのだろうな、と。
(シナリオ製作者でもあるGMさんのお話を聞くに、結構な数の神戸福原はこの世の終わりを迎えておられるようなので)
……あそこで恐怖心判定に耐えて、それをこれ以上拡げないようにしつつ同じく知ってしまった人をフォローする立場に意図せずに己が居たの、本当にそういう星の下。
あとPLの個人的な勘違い案件についても此処で暴露を。
【柿本財閥】の秘密に会った“姫は「地にあるもの」を愛せば人となり、「帰る場所にあるもの」「帰る場所にあるもの」を愛せば女王となる”という文言と【福原遊郭】の秘密にある“海から来たるもの”を混合させていまして。
「福原遊郭生まれを静流さんとくっつけてはいけない…!」と勘違いしていた節がありました。
GMさんとの別室会議で解消したものでありましたが。勘違いしたままだったらPC1の秘密見て青ざめていた事でしょう……。
紆余曲折ありつつも、何となく方向性は一致しているような雰囲気で迎えたクライマックス。
安定の赤坂氏は置くとしまして。
戦闘前の場で、躊躇うけれど逃げる事は出来ないというPC3の反応を見て「あ、これ多分秘密書き換わってるな」とふんわりと察しまして。寧ろ状況的に自分しか察せないだろう、と。
RPの様子を伺う体で「大丈夫ですか?」と尋ねて返ってきた「大丈夫じゃないんですがぁ!?」というPC3の中の方のお声にもう「あっ、やっぱり駄目だったか」と内心でなってました。
PC1に向けて「お前はお前のやる事をやれ」と。そして彼ともう一人に向けて「後の事はこちらに全部任せろ」と。
表立って言えたのはこれが精一杯でしたが、PC3の中の方には伝わっていたようなので良しとします。
戦闘自体はサクサクと危なげなく進んだのですよね。【召喚】は恐ろしかったですが目標となったPC1は回想を切って回避されましたし。
最初に己が【剣の理】で赤坂氏ではない方のエネミーを攻撃したらモブにそれを庇われまして。
ダメージ的にはモブを一掃することは出来たのですが、舌打ちしての「小賢しい」は半分くらいPLの素が出た反応です。素行が悪い。だってボス本体にダメージ入れたかったんですもの。
そこからPC4が回想によるダメージ上昇の攻撃と続くPC1の攻撃でリーダー格の方のボスを綺麗に沈めたの、実に美しい流れでした。
赤坂氏も殴り倒し、回想で公開になった使命的にどうにも苦しいPC3さんを落とそうと≪戦場移動≫で全員がプロット6に行くという珍事もありましたが。
本当は己の秘密(と自由帳)を回想で公開して身軽になった状態でEDを迎えたかったのですが。タイミング厳しくてPC2の秘密だけクライマックスまで開かなかったです。
戦果は当然のようにPC1と静流さんの愛情でした。
フレーバー演出でありながらもPC3を尼様に払って頂きまして。これでほぼ憂いも無くなりまして。
(今纏めていて、メインフェイズ中にPC3を尼様の所に連れて行って使命戻してもらえばもっと丸く収まったのでは?と気付くなど)
PC3は舎弟として(学業はありますがそれはそれとして)、PC4も静流さんと共に、また彼個人としてPC1と共に往くとして。
「君はどうするんだい?」とPC4に尋ねられたタイミングで、PC2秘密及び自由帳の公開となりました。
メインで【静流の父親】の秘密が公開された際に「殺した奴には金を払ってやってもいい」という発言を受けての「俺の行いについては、お前が勘定に数えるようなものではない」だったのですが。
怪我を負い、軍人としての昇格は望めないと無情にも言われ。
その時は、捨てようかと本気で悩んだ。けれどその時に、己にそれは出来ないのだと思い知らされた。
今回は結果的に良い方向に転びましたが、今後もそうとは限らない。寧ろ悪い事の方が多いとは分かっている。
それでも、僅かでも。己の剣で大切なものたちを守ることが出来るなら。揮う目的を、捧げる相手を選べるのなら。
それが、捨てきれない未練のようなそれを『矜持』と言って、買ってくれた幼馴染にならば。
PCの行く末に関しては、正直全く考えていませんでした。
最初に「どうします?」問われて「どうしようかなぁ」と言った声はPLの素の反応。
留まろうか行こうか少し悩んで。共に往くことを選んだのは、あの場での咄嗟の判断でした。
ふっきれた、と言えるほどのものではなく。軍人という立場もあるので、その辺り複雑な心境が無いとは言いませんが。
一人神戸福原に留まる絵よりも、皆と共に往く姿の方が、あの時はしっくり来たのですよね。理由としてはそれだけの事。
そうして、奇妙な縁で結ばれた5人は帝都へと向かう。という綺麗なEDとなりました。
今回もまた、とても楽しくて、大変に濃い卓でありました。
シナリオ製作者でありGMのぽるかさん。PLのこおりさん、和佐さん、みいちさん。ご一緒できて幸せでした。
いつかまたこの星の下メンバーで遊べたら、と思いますね。
本当に、ありがとうございました
**********
帝都のとある一角。
伝統よりも新興を重んじる活気に満ちた界隈に、ごく最近になって店を構えたそこは、敢えて言うのであれば『何でも屋』であった。
金はそれなりに掛かる。しかしそれ相応の対価を支払えば、荒事であろうと引受ける。仕事振りは確かだと評判が立ちつつある店だった。
そんな店の、ある日の光景。
明らかに堅気ではない風体の男が人の良さそうな青年を怒鳴りつけている。
しかしそここに剣呑な様子は無く、青年の方は寧ろ負けじと何かを言い返している。
傍では肩を竦めている生真面目そうな体格の良い男と、三味線を弾き鳴らす優雅で何処か強かな雰囲気を纏う男が居る。
それが彼等にとっての日常だった。
そして。
「竜司様」
腹の膨らんだ可憐な細面の女性が、鈴が鳴るような声で夫である男の名を呼ぶ。
どうかそのくらいで、と控え目に窘める声色には、溢れんばかりの愛おしさが滲んでいた。
男は青年から女性へと視線を移し、その獰猛な顔に喜色を浮かべる。
そうして細君たる女性を抱き寄せ、彼女の名を呼んだのだった。