【ネタバレ】しょぼすけ視点のOuter Wilds The Outsider感想とか。ギミック待ちの時のしょぼすけがあれはデネブアルタイルベガのノリで「ほら見て、あれが超新星爆発だよ」って言ってるのメチャクチャ良かった
The Outsider、良すぎ~~~~~~~~~!!!!!!!強いオタクの二次創作鼻から吸った後の気分って感じ(わかりにくい例え)
おれたちのOuterWildsやれ教教祖の影響で大分OuterWildsに囚われている節はある ここから出して!
【まえおき】
あくまでも個人の感想。他者の考察を妨げるものでも、The Outsiderの内容を補完するものでもなくただ単に「こうだったらおもろいよね」という1解釈の言語化したものであることを念頭に。
個人的な前提としてThe Outsiderの時間軸を「本編、Echoes of the Eyeの探索終了、宇宙の眼の観測手段をひよっ子(主人公/プレイヤー)が知った」直後くらいかなーと想定している。悪いなひよっ子!眼を観測したら宇宙終わっちゃうからヨ。
【本編EDのベンチャーズとの演奏シーンは何故カットされたのか?】
これは個人的な印象の話なんだけど、公式本編DLCを通してひよっ子に深く接してきたのって実は宇宙の眼肯定派の印象が強い気がするんだよな。宇宙の眼を恐れたり拒否したりするNomaiってデータ上にしかいなかったものだし、それを諫めるNomaiも同時に会話に存在してたもんだから…。物語の中で結構しっかり「宇宙の眼を拒否するグループ」ってのが出てきたな~という印象でした。
Echoes of the Eyeの追跡者の皆様?あの…当時のひよっ子視点的になんかしらんけど追い回してくるやべー人らだったので……敵ポジっていうか……。
The Outsiderのエンディング、そんな感じの印象操作もありつつだったプレイヤーの宇宙の眼に対する認識とか、価値観の天秤とかを一度フラットに戻すためのものだったんじゃないかと勝手に思っている。本編エンディングとか割と「ウォーッ!!!世界再編!!!宇宙創生!!!」みたいなノリで見ちゃったし(個人の感想)。
だから宇宙の眼による新たな宇宙の生成に対する負の側面というか、宇宙の抱えている根源的な恐怖の再演というか、始まるためには終わらなきゃいけないみたいなそういうニュアンスをThe Outsiderのエンディングから感じたなーという所感。でも間近でビッグバンに巻き込まれて泣きながら身体が焼かれて無に還っていくひよっ子のとこ、ちょっと興奮しちゃったもんな悪いけど。宇宙って怖いんだぜ。
個人的な思想の話だけど「どうせ世界が滅ぶなら自分が死んだ後がいいよな」みたいな気持ち思い出しちゃった。そんな感じのノリで後の世代に問題を先送りにしようとしたのが囚人とFriendの種族の皆様だし…。
考えるのが難しいけど結局The Outsiderのエンディングで演奏のシーンが無かったのはDATURAとFriendの眼に対する恐怖がひよっ子の宇宙の眼へのイメージとして深層意識から投影された結果なのかしら。「観察者が可能性を潰さないかぎり、可能性はそれ以上のものにはならないわ」ってSolanumちゃんも言うてるし、そういう宇宙も多分あるよな。
あと、The Outsiderがハピエンかバドエンかって聞かれたら「し、知らん!!」としか言いようがない。本編も割とどっちとも言える気がするし。
まぁ、本筋とはちょっと違う物語としての二次創作だからEDもちゃんと変えたわよ!と言われりゃそれまでなんすけど…。それはそれとして謎解きや新規オブジェクト、テキストなども含めて完成度が高すぎて心の千鳥が「完成度が高い!」って叫んでしまう。心が叫びたがってるんだ。
【公式NPCとのクロスオーバーの話】
DATURAの物語を見た後にSolanumちゃんに話しかけたら何か変わるのかしら?と思ったけどよく考えたら彼女とは一方的にNomai語を翻訳することしか意思疎通の手段が無いから、DATURAのことを彼女に伝える手段はひよっ子にはねぇんだよな。
Solanumちゃん、プレイヤー的視点から生きてる状態と死んでる状態を観測しているという量子的存在の中にいる特殊な立ち位置の子だったので、The OutsiderのSolanumちゃんはきっと自身の"生"を観測した方のSolanumちゃんなんやろうな。本編だと「死んでるのかも?」とか考えてたりするし、彼女の生死は彼女次第だったのかもしれない。
この状態でひよっ子が囚人に会ったら何かやり取りの変化ってあったのかしらね。…とは言えども断絶しきったFriendと囚人の関係修復なんかもはや不可能そうだし、Echoes of the Eye終盤で牢から開放されてもなお最期に入水を選んだ囚人の心情を必要以上に掻き乱すだけになる気がしないでもない。つらいっぴね。
【余談】
Oursiderで辞書を引く(ちなみに使用辞書は英辞郎、何かと便利)。「部外者、門外漢、外部の人間」とのこと。
The Oursider、重要人物だけに絞っても結構な数の登場人物が出てくる。異種間の友情を結んだFriendとDATURA、DATURAの同僚Yarrow、そして本編とエコーズオブアイで登場したソラナムと囚人も名前出てくるし。
異種間の友情を繋ぎ、そして同胞の一人と道を違えたFriend。
選んだ選択が正しいのか間違いなのかもわからず失意のまま終わりを迎えたDATURA。
一族を裏切ってまで自分の信じたものを貫いていった囚人。
第6の場所から脱出し、新たな宇宙の創世を見たソラナム。
それから、好奇心のままに星系を飛び回り、宇宙の崩壊を見届けたひよっ子であるプレイヤー、そしてそれを見届けた画面の前の僕ら視聴者。
果たして《Oursider》とは、一体誰のことだったのだろうね。