『すずめの戸締まり』二次創作『今日と明日』のあの場面、4歳児が自らドアを開けて暗い吹雪の世界にたった一人で出て行くのがうわあ……つらい……これはつらい……ってなってたので言語化されるとちょっと救われる気がします。
注:『今日と明日』というのは、sshさんによる『すずめの戸締まり』二次創作です。未読の方には意味不明なふせったーになってたので追記しました:
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18754028
こっちはこんなに陽光が射して明るいのに(でも廃墟ではある。底抜けにあかるい廃墟……)、すごい……達観しているのだろうか……自分だったら絶対あんな吹雪の中に帰りたくなくて駄々こねるわ……とか思ってました。
ちなみにあの吹雪の夜はいつなんだろう。地震直後の夜とは思えないし(余震も多かったし、そもそも当時の道路状況を考えると、環さんが九州から現地入りするまで1週間以上はかかってるのではないか)、それまでずっと何日間も一人でいたとも思えない。そもそも地震の後、日記帳をクレヨンで何ページも墨塗して、その後におねえさんに会っているからやはりそれなりに日にちが経っている。そして扉のことをさらに日記帳に書いて缶に閉まって、その缶が地中に埋まってるの、どういう状況なんだろう。環さんが九州に連れて行く前にどこかで缶を埋める場面があったということですよね。小説版とか読めば書いてあるのかな。
ちなみに絵日記が入っていた菓子缶、「Agartha(アガルタ)」って書いてありましたね。「ほしのこえ」でも「星を追う子ども」でもキーワードだったアガルタ。あまりアガルタなんて名前のお菓子は食べたくない気もしますが…(地下世界に連れて行かれそう)。
※最初「すずめのだいじ」缶と書いたのですが、グッズ情報見ると「すずめのだいじ缶」は赤い茶筒のような缶のことのようなので訂正します。自分が見たアガルタ缶は、実家で掘り出した金色っぽい平べったいカンカンなのですが……(たまごっちとか入っていた)。幻覚だったらすみません、ご指摘下さい。→再度劇場で確認しました。宮崎に持ってきていたのが赤いだいじ缶、実家の遺構に埋まっていたのがアガルタ缶でした!
あと、あの椅子、なくしてしまってまた見つけた時には足が3本になっていたとバス停で語ってたけど、結局どこで足が1本減ったのか、そもそもあの椅子がどこ起点なのか謎なんですよね。小さい時におねえさんから渡されて、また小さい時の自分に渡しているので、母親が作ってくれた椅子そのものではなさそう。君の名はにもそういう物体があった気が…。足が3本というのは何か意味があるのかな。たとえば3本足のカラス(八咫烏)は「導く者」としての意味があるけど、元が4本足だったのが3本になるのはまた違うんでしょうかね。寝相とかコミカルな一面を演出するための仕掛けでもあるけど、何かを失った存在ということなのか。母の形見の姿になった男性と旅をして、最期にその形見を手放すことができたのは、すずめが母の死を乗り越えて、草太とその先の人生を生きていけるようになるまでの儀式だったのかもしれないですね。