ちはやふる最終回の千早・太一・新の話、千早と太一がくっつくの納得いってない方々の感想もよーくわかる…!よーくわかるけど、一昨日あたりから1巻から全部読み直してた私的には3巻の太一の家で合宿の話の千早の反応見て、あっこれは…太一へ
の気持ちが恋で本人気づいてないパターンの漫画じゃん…?と思ってしまったんですよね。最終回読む前に。既に。(いやあの段階では実際まだ全然なんとも言えないし最終話の末次先生のコメント読むとまだ決まってなかったと思うんですけど、少女漫画の演出セオリーとしてあるよね、という話です。7巻冒頭のテスト勉強を抜け出して太一を応援しに行く千早にも同じことを感じました。)
「途中から作者さんの太一推しが始まって〜」っていう感想をわりとよく見かけたんですけど、むしろ最初から太一がめっちゃ描かれてない…??この意見のみんなの言う途中からってどこ…?告白あたり…🤔?これほんとにわからないので教えてほしい…
もし太一推しが始まったと感じたのであれば、それはつまりそのあたりから結末への流れが始まっていた、ということではないでしょうか。
26巻の告白以降、というかバレンタインの話でも既に、随所に布石はあったなと思っていて(コミック発売した直後に読んだ時も感じていたけど、一気に読み返したら更に)、なので最終回ほんとにびっくりすることなく、やっぱりそうだよねー!よかったね〜!というのが直前に全部読み返した私の感想です(私が基本的に作者さんが描きたいものを描いてるならケチつけない人間だというのも大いにあると思いますが…ハチクロとかひるなかの流星とかショートケーキケーキとかで最初くっつくと思ってた人とくっつかないじゃん!というのも全然受け入れてきたタイプです。)
あとソースを見つけられなかったんですけど、最初は「千早と新の話」みたいに末次先生が公言してたんですかね…??もし公言してたとしてもそこも、連載は生き物なので途中からキャラが勝手に動いて〜というのもよく聞く話だし、長い連載の中動いた結果がこれなんだよな〜と読者は受け止めるのみな気がします。ソースが不明なのでどういう言い回しだったのかわからないですが、千早と新の「恋の話」、とは言ってないですよね…多分…?千早と新の「それぞれクイーンと名人になる話」だったら何にも間違ってないかな、と。
8/2 追加。ソース発見しました!映画の時のインタビューですね。
「最初はあくまで千早と新のふたりがクイーンと名人を目指すお話のはずだった」と言っているので、私の解釈は大体合ってる気がしました。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/14432770/?p=2
ただ、せめてあと1話、千早の気持ちに整理をつける話があってもよかったよな…?と思いました。新の告白に返事をしないで、なんかなんとなく気をもたせたまま太一と付き合うことになった報告をするのはだいぶ不誠実なのでは…?
多分新への気持ちは憧れで、太一への気持ちは恋だったと気づいてこそのラストだと思うんですが、布石はたくさん打ってたのに言葉でのきちんとした言葉での描写がなかったので、読者も太一と一緒に初めて千早の気持ちを知ることになり、それ故にたくさん不満を見かけるんだろうな…と思います。
17巻では「かるたが好きで新が好きなんだ」ってはっきり言葉で書かれてるから尚更ね。この好きが実はかるたと同じ好きで恋とは違う好きだった、ということだと思うんですが、読者的には男女の好き=Loveだし、そこちゃんと描かないと新とのくだりなんだったん…?ってなっちゃうもんね。
また、この「新が好き」という言葉があったからこそ千早から新に気持ちが向いていると思っていて、随所にあった千早から太一への気持ちの布石を見落としてしまった方が多いんじゃないでしょうか。見落としてしまっているとあのラストは唐突に感じてしまうかもしれません。言葉の力って強いですからね…
あと多分太一が誰よりも「千早の気持ちは自分に向いていない」と思っていて、千早より太一の恋愛面での心理描写が多かったために読者に刷り込まれていた的なところはあるかも…
全キャラの描写が丁寧な末次先生だからこそ、もう少し千早の気持ちを言葉でも書いてほしかったなとは感じました…!かなちゃんと机くんと肉まんくんの三角関係の方が書いてたよね?笑
まぁでもこれだけ続いた連載で最終回は大きく広告とかキャンペーン打ちたいし早めに時期が決まって、実際描いてみたらもうちょっと足りなかった…みたいなパターンだったのでは…と思いました、いやわかんないですけど。
もしかしたらコミックで加筆してくれるかもですしね。
番外編と、コミック最終巻も楽しみです。
末次先生、15年間ありがとうございました!コミック買うようになって読み始めたのは多分10年前くらいからなんですが、大人になった私の青春でした…!!
追記。
このふせったーを読んでくださった方の反応で何名か、「一気に読んだけどこの方(私)の感想と一緒」という方をお見かけしました。
やっぱり一気に読んだ方が布石は拾いやすいよなぁと思いました。なので、納得いかなかった方はもう一度最初から通して読むといいかもしれません(大変ですが…)
それでも合わなければ、もうそれは内容ではなく、好みの問題かな、と思います…!
しかし大好きな(あるいは大好きだった)漫画が最終回でここまで荒れてしまうのは悲しいですね。
結末を受け入れられた方も納得できなかった方も、自分が感じたことが一番だと思うので、他の方の気持ちを否定するのではなく、自分の気持ちを大切にしていけたらいいのかな、と思います。
私はなんの疑問もなくよかった〜!と最後を受け入れられた人間ですが、納得できなかった方々の気持ちが少しでも早く落ち着き、怒りや悲しみが癒えることを祈っています。
千早から太一への気持ちの布石については、こちらの記事がすごくわかりやすく考察してあったのでぜひ。
「ちはやふる」恋愛パート考察※最終巻ネタバレ注意【8/9編集・追記】|盛岡 @maigo_morioka #note https://note.com/maigo_morioka/n/n59b344855857