この熱が冷めない内に劇場版Gレコ2の感想!
ネタバレ全開なので伏せております! あと、超主観的なので解釈違いはご勘弁を!
#Gレコ #劇場版Gレコ
まず、今回はⅠよりも状況が二転三転する中で、ベルリのウェットな感情がダイレクトに伝わってきたのが大きいかな、と思います。あと前回同様、非戦闘時の細かいやり取り。
「G」のイントロが流れる中でメガファウナの中の様子が描かれてのオープニングで早々にテンションが上がり、すぐさまデレンゼン大尉率いるキャピタル・アーミィとの戦闘。スピード感、緊張感も増し増しでベルリもTV版以上に余裕がない、むしろ新米パイロットらしく張り詰めていた状態で例の「上官殺し」のシーン。勿論、TV版でもベルリの悲しみはあったのですが、今回は更に鮮明に伝わってきて正直泣きました。TV版では泣かなかったんですが。(実は前回のアイーダさんの慟哭の時ももらい泣きした。)
その後もハッパさんに任せたぞって言われて元気よく返事した直後で「…っていうには2、3年かかる」みたいな弱音を吐いたのも、TV版での印象から大分変わったなぁ、と思いました。
悲しみに暮れるベルリを横目で見るアイーダさん。その後悪夢か回想かでカーヒルが出てきた時は驚いた。顔無き周囲に囲まれながらカーヒルに語りかける描写が少しホラーめいており、あれがアイーダさんの深層心理的なものだとしたら、カーヒルが年若い少女の心の弱さにつけ込んだ悪い大人、という印象が更に視聴者に植え付けられてるような気がする。というか、TV版放映時はまさかここまでフィーチャーされるキャラクターとは思わなかったよ、カーヒル。
そんな悲しみのシーンから然程間を空けずにウィルミットさんのターン。子煩悩なママンぶりがTV版でも発揮されてましたが、今回更にコミカルになってて、グライダーでの発進シーンはめちゃくちゃ声を殺して爆笑しました。田中さんの大慌てな演技がまた
ウィルミットさんの可愛さを更にアップさせてるのよ…! ベルリと無事再会した時の「シナモンケーキ持ってくるの忘れた」…って、いや、ベルリの心配そこじゃない! 仕事の出来るキャリアウーマンでありつつもちょっとポンコツな面が可愛い。富野作品の主人公の親としては超珍しい良いママンですよね、ウィルミットさん。
ポンコツといえば、アイーダさんはむしろポンコツ度が上がってた。正直ウィルミットさんピンチのシーンは大丈夫だと分かっててもめちゃくちゃハラハラしましたとも。直後の「嘘ついちゃった」はTV版以上に可愛かったけど。でもポンコツ姫はやっぱりポンコツ姫だった。
あと、中盤で仲間入りしたケルベルさんに対する信頼感が凄かったような。あれ、TV版でもあんなんだったっけ? ケルベルさんへお礼を伝えるシーンも、ベルリに内心で「あの人お礼言えたんだ」って言われるの、気持ちは分からんではないが存外失礼過ぎて面白い。カットされてなくてよかった。
天災……じゃなかった、天才クリムはもうホントに余計な事ばっかやるなぁ、アイツ!…という印象を抱いた。猫撫で声で「ラライアちゃん」とか「チュチュミィも見たがってる」とかでGセルフの乗せるのはどうかと思うぞ、天才。あと、一応味方陣営なのに高笑いが完全に悪役です。いや、富野作品だからしょうがないけど。
今回から本格的に参戦したマスクですが……やっぱりTV版以上にクンタラへの当たりの強さが明確になってるので、マスクが躍起になるのも、恵まれた身分のベルリに嫉妬を抱くのも是非もない、とは思う。上からはとやかく言われるけど、でも隊長に抜擢されてそんなに月日が経ってない中であの判断力は凄いぞ、マスク! TV版ではスルーしかけてたけども、やっぱりマスク=ルインは能力のある男なのだな。自分の身分を明かしてチームとしての一体感をもたらそうとするの普通に良い上司ですよ。
ちょっと部下Aがニックに撃墜されてしまって無事生存したの分かった時ちょっとホッとしたもん。一応敵陣営なのに死なないようにと肩入れしちゃったもん。
バララもついに登場して、ヤキモキするマニィに「大丈夫だから! ちゃんとアイツ(マスク)、キミの事好きのままだから!」って応援したい。
非戦闘時の描写は一つひとつあげるとキリないし、映画館で観たのでうろ覚えの箇所も多いので特に印象に残った所を。
Gセルフで荷物運搬したり大工作業的な事をやってるのはターンエーを思い出してほのぼのしました。兵器ではあるけど、「道具」でもあって、使い方次第で戦闘以外でもちゃんと役立つのよね。あと、Gセルフの整備が終わって落ちそうになって、コックピットの足場部分に顎打っちゃった人には笑った。凄く痛そうで申し訳ないけど笑った。
モビルスーツでもバランス崩して「おっとっと」となる感じも地味に好き。兵器だけど人間味がある。
これからいよいよトワサンガも本格参入してますます混迷し、少しずつ不穏さを表面化させるクンパ及びアーミィの上層部、そんな世界の事情に振り回されつつ精一杯生きるベルリ達の活躍。今度の秋まで待ち遠しいけど待つ!!