ハローワールドのネタバレ考察。観た人だけを推奨。前提として、堅書少年世界をa世界、青年世界をb世界、最後の一行女史世界をc世界として進めます
一応の考察として、c世界がリアル世界であり現実から地続きの正史としておきます。
c.一行がサルベージしたのはb.型書、精神が一致する必要があったの発言は「一行のために自己犠牲を行う精神性をb.型書が獲得したから」の意図。c世界で実際に雷に撃たれたのは、一行を身を呈して守った型書で、故に脳死(仮)になったのでアルテラからサルベージしたのでしょうね。
さて、このサルベージ計画を主導したのは「やってやりました」の言葉どおりc.一行でしょうけれど、彼女がやったことは相当なことと推察。
まず、ナビゲーター役のカラスの声が同一であることから、カラス=c.一行のアバターなのは確実でしょう。
b.型書がカラスとどうやってコンタクトしたかは不明だけど、b.教授たちとの研究開発の中でアドミニ権限ツールとして割り込んだのだろう。
さて、そもそもの前提として「アルテラが過去の京都をシミュレートする装置なら、b世界って何なの?」という疑問がある。
本来(c世界=現実)なら脳死であるはずの型書と一行が入れ替わっている。簡単に言えばその程度だけれど、なかなかの矛盾。というのもアルテラのシミュレートはイレギュラー要素を修復するという機能が備わっている。
本来、高校で止まった型書のシミュレートを数年以上シミュレートし続けるのはムリじゃないか?と。
ならどうするのか。
b世界の型書と一行、入れ替えたんだな、と。どうやって入れ替えたのかは分からんが、例のチート装置「人間の脳をイジるのは困難だが、それ以外はなんとかなりそう」なので、肉体データをゴリゴリっとやっちゃったのではないだろうか?
さて、そうして肉体は入れ替えた。後は変えれないのが精神だ。肉体はb.型書となっても精神データは一行のまま。
ありそうなのは1つ。精神データのサルベージ機能で、b.型書にどこかの世界の型書を上書きした、とか。ぶっつけ本番で使う機能じゃないし、その手の試行錯誤くらいはやってそう。
それなら、自己犠牲で意識が途切れる直前の型書をサルベージできればそれで良い気もするけど、それはなんやかやでできなかったのだろう。
これでb.型書は準備できた。あとはb.型書が「自己犠牲になるお膳立てを整える必要がある」オイオイ、c.一行さん鬼畜じゃね?シミュレート内とはいえ、精神活動も行なってそうなデータにそこまで強いるか。さすが「決めたからにはやってやります」女ですね。
当初の予定では、b.一行にa.一行をサルベージした上で、b.一行が危機になり、それをb.一行が救うという想定だったのかもしれない。そのために、「彼氏の高校時代の日記を持ち出してb.型書に持たせた」りもした。なかなか目的のためには手段を選ばない女だ。
だが思惑が外れる。a.一行の精神が、b.型書を拒んだ。ガッデム!細かいトコに気付いてんじゃないわよ過去の私!(のデータ)
よし、計画変更。a.型書くんに頑張ってもらおう。(ここで初めてカラスから声を出して型書に加勢)
先にa.一行には元の世界に戻ってもらって、型書くん同士残して負荷をかける。これでa.型書くんがピンチになれば、b.型書くんが「自己犠牲して助ける(きっと!型書くんなら!)」
以外略。
結論。一行さん、恐ろしい女…