2部6章戴冠式のシナリオざっくり感想 追記にネタバレがいっぱいあります
様々な意味でもうこれどうすんねん⋯⋯というところで区切られていたご歓談タイムでしたが奈須きのこは美しいばかりでない世界の中でそれでも美しいものを見た話を書くのがうめえなぁ!!という終わり方だったので良かったです。最後の「愛の話」と「美しいものを見た」の構図の畳みかけえげつなかったな⋯⋯。以下さっくり感想です。
〇ノクナレア毒殺
ウーサーくんの毒殺と構図を重ねてノクナレアの毒殺はやるだろうな〜って思ってたんですが、てっきりスプリガン中村とオーロラが上手いこと共謀してやるのかと思いきやオーロラが後先考えず毒殺しちゃってスプリガンが嘘ですやん⋯⋯って顔してたのには笑いました スプリガン⋯⋯お前はよくやったよ⋯⋯。
「ノクナレアはゲーフーリンを好きにならない」ことで逆説的にメイヴちゃん顔の子の強度の高さや運命をも振り回す力が感じられるのが好きだったんだけど、その上でノクナレアを何かと気にかけるクーフーリンが良かったし、ノクナレアが毒殺された時めっちゃ怒ってるクーフーリンが良かったです。臣下からの忠誠が揺らいだノクナレアの子供返りみたいな幼い口調で改めて妖精にとっての「在り方」がどれだけ重要か分かるのも良かったし、だからこそ後々の「自分が自分でなくなるとしても」のマイクやメリュジーヌの行動が効くな⋯⋯と思います。
ノクナレアが最期にキャストリアに「あなたは星を探すでしょう」ってキャストリアの宝具台詞の「私は星を探すのです」と対になることを言うのも良いし、実際にキャストリアがしんどい境遇の中ただ眩しい星を目指して走ってたことを思うと、キャストリアの素性を知らない頃から親の声より聞いていた宝具台詞がより趣深い。
〇バーゲスト
アドニスの存在、「愛した者を食らうことでしか生きられないバーゲストにとって、食らわずとも誰かを愛していられる人間性の象徴」かと思いきや「強い者でなくても愛していれば食らわずにはいられなくなったバーゲストの手遅れの象徴」だったのどうしてこういうことをする!?って感じだった。人の心(6周年記念メッセージフラッグ)。戴冠式前の終わり方が終わり方だったので妖精の性質的にもう妖精國滅びるしかなくない……?って思ってたけど、そこから「こいつら早く滅ぼさないと」までいくといよいよ厄災になってしまうんだなあというのがバーゲスト周りのあれそれでより感じられたように思います。妖精を汎人類史に移住させるの絶対無理だろうとは思ってたけど、まさか移住をお願いしたバーゲスト自身が「こいつら外に出したらアカン!」ってなるとはね⋯⋯。
キャストリアとバーゲストが何かお互い知り合いっぽい雰囲気だったの、エクターのところで一回会ってたからなんですね〜となったし、バーゲストもまたキャストリアと同じように「生まれた時から予言の子/厄災になることが定められていた」2人だったんだなと思ったし、逆に「特別強い願望とかはないけどそうあれと望まれたように予言の子/終末装置として動いていた」キャストリアやオベロンと「生まれながら定められた厄災という役割に必死に抗っていた」バーゲストは対比だったのかもな〜とか、この辺の構図の掛け合わせいっぱい重なってるから無限に考えられそう。バーゲストが円卓の騎士という物語に憧れる人の一人で、自分を律して誠実に騎士であろうとしたからこそ最悪放置していても構わないバーゲストを汎人類史の脅威にはしたくないと止めに行ったぐだマシュも良かった。
バーゲスト戦で召喚されるランスロットとガウェインにはお前らかっこいいことしやがってよお!!ってなったしマシュの特殊スキルも激熱で、思わず円卓の騎士パーティーで挑んじゃいましたね⋯⋯。トリスタンが大奮戦していた。
〇愛の話
ベリル周りの話、マシュの指を折ったと聞いた時はお前ーーー!!!お前はここで全身の骨を折って潰す!!!!!ってなったんだけど(過激派)ただ純粋に「それが自分にとっての愛だった」という話だったので思ったよりずっと人間らしい話に着地したな⋯⋯となりました。ベリル周りの話で地味に好きなところ、「美しいものを傷つけないと美しいと認識できない」「ベリルは母親の瞳を綺麗だと褒めていた」「ベリルは母親の目を潰して殺した」「ベリルはマシュに『瞳が綺麗だ』と言っていた」あたりを総合して考えるとお母さんの瞳が綺麗だっていう言葉は本心だったんじゃないかなあってところなんですけど、分かる人います……? 2部6章の最後にポッドに入ってるカドックくんについて「大令呪の取り外しは難しいから諦めるしかない」って話が出てるのを思うとマシュに大令呪を刻ませないことを条件にスカウトを引き受けたベリルの功績がじわじわ効いてくるやつ。
ベリルにとって初めて人生に現れた美しいものはマシュで、同じように2部6章では美しいものを見た妖精や人間の話が沢山出てきたけど、ベリルのように美しいものを傷つけることでしか美しいと実感できない妖精や人間は一人もいなかったあたりにマシュの「あなたの愛は誰にも理解できない」が刺さるなあと思いました。ベリル、美少女だったらCCCでパニッシュタイムができそうな性質してるな(謎発想) 本当に今更だけど奈須さん永遠に救われないし理解されない恋の形を書くの上手いよね バーヴァンシーとの組み合わせも序盤はサメ映画で真っ先に死ぬDQNカップルって感じだったのが蓋を開けてみると「魔女の母親を持つ子供たち」だったの本当さあ〜⋯、となったし、召喚して呼べるサーヴァントがモルガンなのもそらそうよという感じだし、「モルガンのマスターでバーヴァンシーとつるんでるベリル」の構図にしみじみ感じ入るものがある。
ベリルの他に思いっきり愛の話をしていたのがメリュジーヌ周りだったけど、メリュジーヌとオーロラの話めっちゃ良かった〜⋯⋯めっちゃ良くなかったですか!?湖の騎士、王への忠誠とは違う場所にある愛に生きた騎士繋がりでランスロットに着名してたメリュジーヌだけど、「自分のためにオーロラを愛していたならどれだけオーロラが苦しむことになっても彼女を生かし続ければ良かった。オーロラのためにオーロラを愛しているから彼女を生き地獄に連れて行くわけにはいかなかった」でオーロラを殺して自分が自分でなくなることを選ぶの本当さあ〜……妖精にとっての「在り方」がどれだけ大切かを今までのシナリオで見てきたからこその、それを擲ってでも愛を貫徹したメリュジーヌが効くじゃん⋯⋯。妖精ではないけど「愛のために愛する人を討ち自分は消える」っていう流れがパーシヴァルとメリュジーヌで共通してるあたり、メリュジーヌから愛を教わったパーシヴァル〜⋯⋯ってなった。オーロラはただ「自分が愛されるため」に振る舞い続ける性質でスプリガン中村もおっかなびっくりするくらい何も考えていない妖精だったけど、じゃあメリュジーヌの存在がオーロラにとって全くとるに足りないものだったかといえばそうではなかったと最後に分かる塩梅もね、好きですね⋯⋯。「自分への愛」が本質のオーロラと「他人への愛」が本質のメリュジーヌの話本当良かったな。
〇コヤンスカヤとムリアン
ムリアン、頭では良くないことだと分かっていても負の感情に押されて良くないことをやってしまうところとか、復讐を成した先にきっと何か満足できるものがあるはずと思ってたけど結局何も得られないところとか、めっちゃ桜族〜!って感じだった。まあアヴェンジャーたちを見れば分かる通り、Fateでの復讐って基本的に成し遂げたところでそこには何も残らないことが多いので⋯⋯。その上で「それでも」と復讐の炎の中で生きるアヴェンジャーたちが好きなんですけど⋯⋯。
そういった経緯があった後に「カルデアと戦うつもりはなかったけど、友達の敵なら戦う」っていうムリアンの言葉にときめくコヤンスカヤが可愛かったし、オベロンにやられた後のムリアンが牙の士族にそうしたように復讐を願うのではなく「ブリテンを守って」って言って今度は選択を間違えないの、すごく良くないですか!?ブリテンのあの自業自得としか言いようがない成り立ちを知った上で「どうしようもない国だったとしても、この国が良い終わりを迎えられるように」と願うムリアンも、そんなムリアンのためにかつてムリアンがあなたの敵なら戦いますと言ったカルデアを守る選択をするコヤンスカヤもめーっちゃ良かったね⋯⋯。
コヤンスカヤ、カルデアを守るためにケルヌンノスの呪いを受けてたけどあれってやっぱり呪い直撃したから尻尾を切り離さざるをえなくなって光のコヤンスカヤと闇のコヤンスカヤ(仮)に分かれたって感じなんですかね。2部6章クリア後のバナー上にリンボよろしく点があるので6.5章が楽しみだな。いくぞ村正!リンボ!光のコヤンスカヤ!
〇ケルヌンノスと始まりの6妖精
モリゾーオルタ。本当にケルヌンノスは怒っていい。いや始まりの6妖精が本当にあの⋯⋯ストレートにカスで⋯⋯(直球悪口)。エクスカリバー造るのさぼってたから世界滅びました!反省させるための監視役の神様に責任押し付けて騙して殺しました!神様と一緒に注意してくる巫女は永遠に使い潰しました!うーーーーんカス!!!!!!「我らの罪を許されよ」ではないんだよなあ⋯⋯。子孫の妖精たちはともかくとしてお前ら許しを乞える立場か⋯⋯?
バーゲストといいケルヌンノスといい「だめだこいつら早く滅ぼさないと」で妖精を滅ぼそうとするの、順当というかそう思うのも致し方ないよという感じなんですけど、人一倍妖精眼と境遇の問題で妖精の汚い部分を沢山見てきたキャストリアが「ただ妖精たちを罰するのではなく赦しを与えるシステムを作るべきだった」って言うのがキャストリアの救世主たる所以なんだろうなという感じで良かったですね⋯⋯。ノクナレアに譲った玉座に立ってケルヌンノスに一撃を食らわせる構図も良かった。2部6章、一枚絵に毎秒気合いが入っている。
ところでモリヌンノス戦何かのバグか?ってくらい強くなかったですか? 霊脈石をキレながら叩き割って倒したし来年のメモリアルクエストであれがもう一回きたら発狂する自信がある。
〇星の内海
実家より頻繁に見た場所だ!となったのでアヴァロンは実質実家だったかもしれない。キャストリアは聖剣になっちゃうよというのをぐだ違をたきつけるためとか特にそういうのではなく淡々と話してじゃあレッツゴー!するマーリン、そういえばマーリンってこういうやつだったな⋯⋯を思い起こせて良かったです。
キャストリアの記憶、失意の庭でのあれはぐだの感じを見るにある程度誇張された記憶なのかなと思ったらガチガチのガチの記憶でイヤーーー!!!となったし、その上で自分を虐げた村の妖精を「それでも見捨てられる存在じゃない」って言うキャストリアにめそめそしたし、村正に遠慮がなかったのは同じ鍛冶屋のエクターと重なるところがあったからなのかなあと思ったし、春の記憶が"無い"と分かった時にはキャストリア……俺たちとの旅楽しくなかったか……!?って泣いたけど、後々「キャスター」に春の記憶は無かったけど、「アルトリア」としての楽しい思い出は沢山あるって旅のことを思い返してくれていて、ぐだと出会ったところで「キャスタ一」の記憶が途切れているあたりそこから先のキャストリアは「アルトリア」として楽しいものを受け取っていたんだなあとなり、余計泣いちゃったよね⋯⋯。
そして士郎の顔とアルトリアの顔で「アルトリアに聖剣を渡してお別れする村正」をやるのも村正に「はじめからこういう運命だったんだ」って言わせるのFate/StayNightセイバールートが襲いかかってくるので勘弁してほしい。
〇美しいものを見た話
最後に怒涛の勢いで襲いかかってくる「醜いものが沢山ある世界の中でそれでも見た美しいものの話」にわやわやになったけど、特に好きだったのが酒場のマイクとダヴィンチちゃんのやつでした。それまで妖精たちのアカンところを散々見てきたのもあってダヴィンチちゃんがマイクの酒場に行ってくるね!って出かけていった時これ絶対ヤバいやつだよ!!誰かついていった方がいいよ!!って思ったけど「自由なあなただからあなたは美しいんだ」と手を難すの、愛の話じゃん⋯⋯って呻いちゃった。メリュジーヌと同様妖精にとってとても大切な、自分の在り方に関わるものを手放してでも愛を選んだことの重みが効くやつ。というかここでしれっと「ダヴィンチちゃんの活動限界ぼちぼち迫ってきてるよ」というのがお出しされてたけど何でそんなこというの???
異世界転生成り上がりサクセスストーリースプリガン中村も妖精國のひと握りの芸術品という美しいものを見ていて、中村には中村なりに大切なものがあったんだなあというのが良かった。
そしてオーロラがね〜⋯⋯美しいものを⋯⋯見たんだよな⋯⋯。オーロラにとって一番美しいものは自分なんですけど、一度だけ自分のためにならないことをして掬いあげたメリュジーヌが美しくなっていったこと、それを妬ましく思う気持ちがあったこと、それでも最後にブリテンを守るため空を飛ぶメリュジーヌを見上げて微笑んだことがさあ⋯⋯。メリュジーヌはオーロラを見ていて、オーロラは自分しか見ていなくてそれを全部分かった上でメリュジーヌは「君を愛しているんだ」って言ってたけど、最後の最後オーロラがメリュジーヌを見上げたことで何かが一瞬交わったっていう 好きですね〜〜〜⋯ オーロラの「消えろ、消えろ」が呪詛のように聞こえた後に続く「高く、高く」でメリュジーヌへの「消えろ」という言葉が彼女が高く飛ぶことを願う言葉に聞こえるの、ぐっとくる。出会った時は泥の底からオーロラを見上げるメリュジーヌの構図だったのが、最後にはオーロラが泥にまみれた地面から空を飛ぶメリュジーヌを見上げる構図になってるのも最高。
少し前に話したベリル→マシュ、パーシヴァル→メリュジーヌ、メリュジーヌ→オーロラも「美しいものを見た」話なので毎度FGOは構図の重ね合わせ具合がえげつないなあとなる。
〇キャストリアとオベロン
グッバイそれじゃ僕にとって君は何? 答えは分からない 分かりたくもないのさ たったひとつ確かなことがあるとするのならば「君は綺麗だ」 昨日からofficial髭男dismが延々頭の中を回っている
2部6章、人間は大切だからバラバラにしようぜとか目的を無くした妖精は消えていくとかいろんなことが初めの村に集約されている構図が好きだな〜と思ってたけど、最後に初めの村でキャストリアが助けた妖精がキャストリアの心の糧になるの、いいよね⋯⋯。何となくだけどトネリコにとってのバーヴァンシーと同じ立ち位置なのかもしれない。善意を使い潰されてボロボロになっていた、初めて救世主に感謝した妖精⋯⋯。
オベロンの裏切りに関してはご歓談タイムで色々言われてたけど、FGOって何やかんや最初から思いっきり正反対の目的で裏切ってました〜!ってパターンは少ない気がする(新茶は色々例外としてレジライくらい?)のであっストレートに裏切り枠なんだ!?ってびっくりしたな⋯⋯。羽海野先生、2部6章前半が配信されてから戴冠式配信までの間にオベロンと妖精たちのほのぼのイラストをツイッタ一に投稿するなどしてらしてましたがあの時点で既にヴォーディガーンのイラストも納品してたんですよね? 一体どんな顔であのイラスト投稿してたの?(多分めちゃくちゃ楽しかったんじゃないかと思います)
キャストリアとオベロン、特別強い志は無いけどそのように生まれ望まれたから予言の子/終末装置としての役割を果たす者としてゴリゴリに構図が組まれており、更にぐだとキャストリアも前半からずっと世界を救う命運を勝手に背負わされた人として構図が組まれてたから、まあ最後にぐだとオベロンも構図バチバチにキメてきますよね〜!!というのが凄かった。世界を救う者↔世界を滅ぼす者であり、生きるために戦った者↔死ぬために戦った者であり、最後に青空を見上げる2人であり⋯⋯。オベロンもまた「美しいものを見た」人だったのいいよね。これまでの選択肢で何を選んだかでオベロンの嘘を最後に見抜いていたパターンの赤字の選択肢が出るかどうか決まるらしいというのを聞いて、ぐだと妖精眼持ちのキャストリアは恐らく嘘つきのオベロンの嘘を近しいからこそ見抜ける存在だったのかなとかふんわり思いました。赤字の選択肢で「ティターニアのことも嘘だったの?」って聞かれて思いっきり図星突かれてカチキレてるオベロン、いいよね⋯⋯。実際に最後の独白でティターニアへの思いは本当だったと分かるので⋯⋯。
モルガンとの決戦前夜にオベロンとぐだが会話した時「オベロンにとってのティターニアはアルトリアじゃないの?」てぐだが尋ねる選択肢があったけど、最後にティターニアについて「そのようにあれと生み出され、そのあとはなしと捨てられたもの。物語の中でしか存在できなかった、生贄のような愛。――あるいはそれに似たものに、もう出会っていたとしても。大嘘つきのオベロンに、それを認めることは、できなかった」て話されてるからさあ〜……そのようにあれ(予言の子であれ)と生み出され、そのあとはなし(最後に聖剣になって消える)と捨てられたもので、大嘘つきのオベロンは「ティターニアに出会った」と口にしてしまうとそれが嘘になってしまうからそれを認められなくて、ぐだからの「アルトリアがティターニアなんじゃないの」に「どうかな」て返すの、もうそういうことだもんな……。まずもって選定の杖を通してキャストリアに話しかけて魔術教えてたの普通にマーリンじゃなくてオベロンですよね!?予言の子がモルガンを倒すよう導いたとか話してたしちょいちょい親目線入ってたしオベロンと初めて会った時のキャストリアが「マーリン?」て言ってたし。
というかオベロンが話す物語概念の話め一っちゃ良くなかったですか!?物語に心を動かされて、人生を変えられてさえいて、それでもなお「所詮空想だから」と否定されることが許せないっていうの、物語を現実と同じように愛する気持ちの肯定でもあるからさあ〜……そしてオベロンは空想だと否定されたティターニアを探し求めている人でもあるからさあ〜……。そう思うとバーゲスト戦でバーゲストにとっての愛すべき物語だった円卓の騎士が空想に終わらず現実のものとしてバーゲストを止めに来た展開、改めて激熱だったな⋯⋯。2部でぐだマシュがしていることが「空想」切除であることも含めてオベロンとぐだの最後の会話めっちゃ良かったし、あの会話がある上でぐだマシュが「アヴァロンでの出来事を忘れない」って話をするのもすごく良かった。ぐだマシュは空想を切除するけど空想の世界と真剣に向き合ってきた人達だから、2部6章の物語も忘れない……。ハベトロットとの別れの時にマシュが言う「あなたのことを忘れるから消えないで」が否定されるのもそういうことだよね。どうか忘れないで欲しいという物語概念。オベロン戦のキャストリアーマシュへのギャラハッド着名は当然熱かったしキャストリアの宝具がオベロンをガンメタしてたのも良かった。いや〜〜〜オベロン、当初想像してたのと全く違う方向にめちゃくちゃ良かったしご丁寧にセイントグラフもスキルも宝具モーションもばっちりご用意されているので何とかこう 頑張って実装されてくれんか!?!?
〇妖精國
妖精國、妖精たちの性質を考えるに滅ぶしかない國ではあったけど、「当然のように滅びるのではなくここが終着駅でゴールだったと終われるように」というムリアンの言葉、「どんなに悲しいことがあっても、どんなに辛いことがあっても、妖精國は美しい国でした。素晴らしい国だったのです。私たちのブリテンは滅びるでしょう。でもそれは間違っていたからじゃない。悪い国だからではないのです」というパーシヴァルの言葉、「嘘ばっかりなのはみんな同じじゃん!」というキャストリアの言葉を思うに、やっぱり滅びて当然という国ではなかったし、美しい国だったし、カルデアが「滅ぼす」のではなく「救う」べき国だったんじゃないかなあと思います。いやそれはそれとして戴冠式のタイミングで話を区切って人の心(6周年記念メッセージフラッグ)してた奈須さんは本当にどうかと思うよ!?嘘 今回も素敵な物語をありがとうございました