夢をもって、夢をかなえて、夢を裏切られて。それでもまた夢をもって、それが道半ばで残酷に引き裂かれた過去を持っている空には、夢を持つのはあまりにも難しい。
そうだね、って笑って返してあげられたらどれだけ幸せだったろうと思う。
でも、空の中の時間は3年前からずっと止まったままで、過去を過去に変える事が出来ないままに、その使命感だけで歩き続けている。だから、夢に変えましょう、そうしたら少しは楽じゃないですか、と言われても、何も言葉を返すことが出来なかった。空にとって、未だにきららの出来事は今のまま、後悔と絶望の負の感情にがんじがらめにされて深く沈んだままだということが、空を通じてPLにも痛いほど理解できた。
空にとって今生きているこの時間の中に、自分という存在は含まれていないために、自分の犠牲を躊躇しない。いくらでも罪をかぶって見せるし、いくらでも代わりに傷ついて見せるだろう。
見ているKPやSKP、相方の香彩さんには伝わらないかもしれないけれど、「未来を見せて欲しい」この一言は、過去に囚われ続ける空の、心からの叫びだったかもしれない。