親愛度10コミュネタバレアリ
花海咲季の努力の動源がどこまでも妹である佑芽であること、その理由までを聞かされて頭おかしくなるかと思った。
佑芽が「お姉ちゃんは世界一凄い」と言ったから。たったそれだけの理由で彼女は世界一を目指し続けている。
超早熟で、誰よりも早く95点を叩き出せるが100点は取れない咲季。
大器晩成型で、時間を掛けて伸ばせば120点すら目指せてしまう佑芽。
妹に勝ち続けるため、かっこいいお姉ちゃんでいるために努力し続け、勝ち続ける度に負け続けて来た。
「偽物の天才」「悪足掻き」とはそういうことだった。
バトルジャンキーの節はめちゃくちゃにある。見掛けた「社交性を失ったネモ」という表現も正直結構わかる。
ただ、彼女は、両親がほぼ居ない中、一番近しい存在である佑芽に好かれ続けたいだけなのだろうと思う。
佑芽は、例え花海咲季がどんなに情けなく弱々しい人間であったとしても愛し続けると思う。それどころかこれまでの研鑽を要求してしまっていたことに申し訳なさすら覚えるかもしれない。
とにもかくにも佑芽は咲季を好いているし、咲季も佑芽を好いている。その出力結果がコレなのだ。今の彼女なのだ。
どれほど寂しく惨めで恐ろしい想いをしてきたのだろうか。佑芽という少女にはあった咲季という存在が、咲季という少女にはないのだから。
ライバルとして、サポーターとしてだけでない。弱さも何もかも預けられる相手が、彼女には居なかった。彼女のことだ、たまに顔を見せる両親に飛びつき甘えるようなことはしなかっただろうし、祖父母に対してもそれは同じだろう。
自己評価の高さの裏にはずっと焦燥があっただろう。自分で自分を素晴らしい人間だと評して鼓舞し続けて来たのだろう。弱気になってしまったらそれに引きずられてしまうから。
強気で勝ち気、負けず嫌いな少女。その性格の裏にある弱さや綻び、「佑芽が居なくなってしまったらどうしよう」という恐怖。負けるのが大嫌いと言っているのにどうして佑芽に負けるのは絶対ダメで他の相手ならば良いのか(初星コミュの対ことね、イベコミュの対手毬など)、その差は佑芽に対しての依存にあるのだと思うと、あまりにも苦しくなる。
はっきり言います。
Fighting My Wayの「君」、プロデューサーでもファンでもない。花海佑芽です。もちろんその点に関してはSSRの固有コミュでも語られていますが、親愛度10コミュを読みどうしようもなく確信させられた。
特に「I need you to stay You make me feel okay」という一節、流石にこれプロデューサー宛てだろガハハwとTrue End時点では思っていました。見事に打ち砕かれました。
誰よりも強いわたしでいるからどうか見捨てないでくれという、あまりにも情けなくて切なくて愛おしい、親が居ないが故に生まれた歪んだ愛情から来る言葉でした。
わたしはそんな彼女を愛おしいと思う。
当初は気の強いGiga曲を歌う女として一目惚れして担当になろうと決めましたが、それ以上に歪んだ執着と愛を持ってそれを踏み台に高く飛ぼうとする彼女を愛おしいと思った。
あなたが担当アイドルでよかった。
あなたの担当プロデューサーでよかった。
高く高く飛ぼう、咲季さん。
絶対にあなたをトップアイドルにしてみせます。改めてそう思いました。
新曲怖いよーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!