「シン・ウルトラマン」、真にキツかったのは映画そのもの以上に一連の長澤まさみ辱め展開に対して、(呆れ笑いもあるとは思うが)映画館内の観客の笑い声がダイレクトに聴こえるグロテスクさね。そりゃ本気で笑ってる人もいるだろうし。
露悪的なバラエティ番組みたいだった。
映画館はよく観客との一体感云々で語られるけど、それが嫌な形で現出してしまったって感じ。
2回の鑑賞とも寒気がしたよ。
確かに突然あそこまでやるから思わず笑ってしまうってのもあるけどグロテスク。ぶっちゃけ構図として米アカデミー賞授賞式のあの騒動のキモさを彷彿としてしまった。
あれを撮った、通した製作陣に対して、俺も殴りに行きたい気持ちに駆られてしまった。
ああいうグロテスクとしか言いようがない要素持った映画を今の子供達や全世界に向けて、「ウルトラマンシリーズの崇高なコンセプトを新たに掲げ直すフラッグシップ作品」としてリリースするって、マジ!?!?!?!?
明らかにそういう感覚がシン・ゴジラやシンエヴァより後退してるし、これらと比べて練り込み不足であろう。
正直本作を「シン」シリーズとしても並べて欲しくない。「日本代表」みたいにしないでほしい。
おそらく全世界同時配信が夏か秋頃にあるパターンだろうけど。物議醸すと思うよ。
「ウルトラマン」を穢した、くらいに思ってますよ。