MAO感想 125話&126話&127話 魂と魄、芽生さんの過去おおお御降家怖い所だわ相変わらず…
125話 魄の種
平安時代の御降家にいた頃の摩緒は師匠に命じられて死にかけていた山犬を捜してくる。
それを確認した師匠は摩緒にこっちへ持ってくる様に言う。
師匠は手に持った種を傷ついた山犬の傷に埋め込む。これは木の術者に作らせた魄の種だと言う。
山犬の傷口に埋められた種から蔦が芽吹き傷を治すと山犬はおぼつかないながら立ち上がる。
心を司る魂に対して、魄は肉体を司る陰の気。
魄の種とは死にかけた体を蔦の力で強制的に生かし、魂をつなぎとめる御降家の呪具だと
摩緒は芽生に説明する。
それを聞いた芽生は知っていますと答える。
自分が生きのびたのはこの魄の種のおかげなのだと。
その事に摩緒は危険だと声を荒げる。更に芽生に畳み掛ける様に話を続ける。
魄の種で延命した犬はしばらくは生きていたが数ヶ月すると山犬は、蔦に食われて死んでいた。
まだ間に合うかもしれない、体から種を取り出し祓えば…と摩緒は言うが
芽生はご親切にと礼を言うが、取り出す訳にはいかないと手から木の枝っぽいのを出して摩緒たちを牽制。
芽生はよろめきながらも去っていってしまう。
摩緒の平安時代の御降家の話毎回とんでもないの多いな本当…。あと蔦に食われた山犬の絵がトラウマレベル…。
菜花は死ぬかもしれないのにどうしてなのかと疑問に思う。
ふと見上げると木に引っかかったままになっていた芽生の羽織、走る芽生に菜花はその羽織を
後ろから肩に掛けてあげる。さすがに驚く芽生、菜花はそんな格好じゃと。
すると身だしなみの話ですか、恐れ入りますと礼を言いつつも止まらない芽生は進む。
なんかちょっとシリアスキツめだった中に菜花ちゃんの気遣い良い…菜花はケガの方気にしてるみたいだけど。
一方鬼竹は流石について来てくれと頼む。
流石は逃げるつもりなのかと聞くと、鬼竹は肯定し流石を用心棒に雇うと言う。
芽生に会った事で鬼竹も思い当たる節があった。芽生のいた御手園村の一件、それに関わった舎弟たちが
逮捕された様子もないのに次々と姿を消していたのだ。まさか芽生が舎弟たちを…と鬼竹も過る。
またもう一方、別々にふっ飛ばされた蓮次はずぶ濡れの状態で悪態をつきながら戻る。
流石の持っていたほら貝、あれが呪具なのかと見る。
この水分村に来る前に不知火から水分村の旱魃には水の術者が絡んでるから呪具と術者をみつけたら
とりあえず連れて来るようにと言われていたのだ。
あ、やっぱり水の術者の事は不知火知っていたのか。しかし付き添いが蓮次なの相性的には最悪よねえ…
まあ他に人が居ないのもあるかもだけど…
金を鞄に詰めるだけ詰め込んだ鬼竹は逃げる為流石と共に道中を行く。
その間ずっと芽生に何かを埋め込まれた額をガリガリと取り出すかのように爪で掻きむしる。
するとその額がボコボコと膨れ上がって何かが弾け飛んだ。一帯に花粉のような粉のような物が飛び散り
周りの木々は次々を花を咲かす。さながら花咲かじいさんのような光景でもある。
額の埋め込まれた種が爆発した鬼竹は恐怖なのかガチガチと歯を鳴らしながら震え固まっていた。
そんな満開の花の咲く木々の中現れたのは芽生、逃しませんょと言った芽生は木の術で鬼竹を拘束する。
早く芽生を殺せと流石に急かすが流石は生返事だ。芽生はまた邪魔をするなら流石も殺しますよと、
鬼竹に雇われてこの村に旱魃を引き起こしたんでしょうと険しい顔で言及する。
同時に追いついた摩緒たちは水の術者を見てその見た目の若さに驚く。
芽生に睨まれた流石はこわいと言い鬼竹に対して芽生になにをしたのかと問う。
最後に追いついたのは蓮次、蓮次は近づくことなく離れた所から摩緒や菜花たちまで居ることを視認する。
摩緒は芽生が命がけでやろうとしているのは復讐なのかと聞くと芽生は人助けだと言い切る。
この男を生かしておいたらまた何度でも大勢の人を苦しめるから。
そして芽生は言う、この鬼竹が自分の村でしてきた事を聞きますかと。
芽生さんの掘り下げ来そうだな~ってずっと見てたけど来ました。
しかし登場が割と最近だったけど掘り下げ早い、いや蓮次の方が早いんだけどw
126話 るーみっく特大号~~表紙摩緒さまなのでサンデーごと保存です。あと扉絵の摩緒と菜花がくっそ可愛い。
芽生が御手園村を訪れたのは六歳の頃で父は日本に西洋の農業を伝えに来た異国の人。
芽生の母サキと出会い芽生が生まれたが母が病で死んでその遺骨を村へ届けにきたのだ。
芽生の父はしばらく家の仕事(農作業)を手伝って、新しい除虫法や除草法を知っていたのでそれを村人に
教えるうちに受け入れられて二人は御手園村で暮らすことになった。
芽生の父親他の村人と比べてデカイ…日本人って江戸時代が一番身長が小さかったらしいね。
大正だとそこまで村の食生活変わってないらしいので日本人が小さいだけなのかも知れん…。
暮らすようになって十年、芽生も父もしあわせだった。
そんな頃、この鬼竹が御手園村にやってきた。鬼竹は地元の役人を大金で抱き込んだり金をバラ撒き
工場に賛成する者と反対する者の対立を煽って分断したりしていた。
芽生の父はもちろん反対していたがいつの間にか工場が建てられまもなく川が濁って大量の魚が死んだり
土壌が汚染されて作物が枯れてしまったりし始めた。役所に訴えても相手にされず近在の
おじさんたちと連れ立って父も工場の人たちに訴えに行くことに。先に寝てなさいと芽生は父に言われたが
不安になってこっそり様子を見に行き芽生が着いた時すでに工場の人たちと激しく言い争っていた。
工場の人、と言っても相手は筋の悪そうな鬼竹の手下たちで酒に酔っているようだった。
逆上した工場の男の一人に芽生の父親はスコップで額を殴打され父は絶命してしまった。
そこに鬼竹が相手が外国人だったからバレたら面倒な事になると言うとどうしようと言う輩に鬼竹は
飯場にちょうどいいゴミ捨て穴があるだろと、おじさんたちは輩におどされ皆深い穴に蹴落とされてしまった。
当然、芽生の父の亡骸も。埋めようと土をかけられる中芽生がやめてと叫ぶが鬼竹に止められる。
芽生は恐怖で身がすくんで、そのまま縛られて飯場の隅に転がらされた。
土をかける音とおじさんたちの命乞いの声と、そして自分を性的な意味で話す手下たちの声。
芽生を助けたのは、村の幼馴染だった。
逃した事がバレたらこの人もタダで済む訳がないと思っても芽生は逃げた。
こわくて、目の端に父たちの埋められた穴が見えてもこわくて引き返せなくて、ただ助けてと逃げて
木の根に足を引っ掛け体勢を崩し岩に全身を打ち付けられながらそのまま崖から海へと落ちた芽生。
そのまま、なんもできないまま、死んでしまうのか、くやしいと思っていた瞬間
不知火に抱き上げられ海から引き上げたれた芽生は全身を骨折していて死にかけていた。
そこに不知火は問いかける、このまま死ぬか、それとも生きて怨みを晴らすかと。
芽生さんの過去も重っっっっっっい。途中で話聞いてた蓮次が今殺してえって考えてるの無駄に同調しちゃうよ。
なんか海から出てきた不知火、なんていうか「力がほしいか?」みたいだなって思ってしまった…w
にしてもこれ多分近郊の話だとは思うんだけど不知火が関東に来てからって事で良いのかな。
だとすると結構最近の話になるなって、多分1年も経ってない。芽生は菜花と同じぐらいかちょい上ぐらいの歳。
生きたいと願った芽生はその時に魄の種を受け入れて生き延びた。その後延命の庭をもらい木の術を教わり
再び御手園村を訪れた時、父の愛した村の田畑は荒れ果て父たちの埋められた穴の上には納屋が建てられていた。
芽生を助けてくれた幼馴染はやはりあの夜から行方不明に。
この助けてくれた幼馴染、実は小さい頃の回想にちゃんと居るんだよね…。色々な後悔はあるんだろうけど
「ごめんなさい」の言葉しか出ないの分かる。
犯罪を隠すために散り散りに逃がしていた鬼竹の舎弟たちは不知火が水鏡でみつけてくれたので
芽生は迎えに行って延命の庭で父たちと同じ目に合わせ罪を償わせる事にした、それが庭の蠱毒だ。
摩緒も芽生の話にこの鬼竹を許せというつもりはないがこのまま御降家にい続けたらお前は…と言う言葉に
何故か嬉しそうに反応したのは流石の方だった。
鬼竹「おにたけ」って音読みすると「キチク」になるんだけど名前の由来それ…?
127話 内容ドロドロしいのに表紙の摩緒爽やかぁ
いまのこの命は不知火から頂いたものだから後悔はないと言い切る芽生。
拘束されたままの鬼竹は流石に金はいくらでも出すから早くこの女を殺せと怒鳴るが
流石はいやだと、仲間だと思われたら迷惑だと断る。
摩緒はこの時代には陰陽師はほとんど居ないため流石にその水の術をどうやって会得したのかを聞くと
流石は代々の稼業なのだと答える。村の水を干上がらせてから雨乞いで謝礼をいただくと言う。
もっとも儲からないらしい。今回はたまたまこの鬼竹に雇われただけだった。
芽生は摩緒と菜花に親切にしてくれた事に礼を言うと結界を開き蔦に拘束された鬼竹を連れてその場を去ろうとする。
摩緒が引き留めようと駆け寄るが水の竜巻に邪魔をされてしまいその術を使った流石も芽生たちにそのまま
ついて行ってしまう。結界の中には蓮次もしっかり一緒に来ていた。鬼竹の金の入った鞄をちゃっかり抱えて。
行きは電車、帰りは結界…謎だ…って思ったけど行った事ない所には結界で移動できないのかも知れない。
一方摩緒たちは華紋の所に魄の種について聞きにきていた。
華紋は自分が昔作ったものだと言う。当時華紋だけじゃなく木の術者は一斉に魄の種を開発していて
結果華紋の種が採用された訳だ。
菜花が芽生の体内に魄の種がある事を話すと華紋は生きてる事に驚く。
当時も師匠が何度か人間にも試していたようだがひと月ともたなかったのだ。
芽生も今の所は生きているがいずれは蔦に喰われる事を危惧する摩緒に華紋は芽生って娘を救いたいのかと聞く。
摩緒は「はい」と答える。芽生はあの一連の結果復讐のために魄の種を受け入れた。
不知火は怒りや苦しみにつけこんで力を与え人を使うがその先にあるのは…と摩緒は言葉を濁す。
険しい摩緒の顔に華紋は救う方法がない訳でもないと華紋は軽く言う。
華紋は師匠に黙って魄の種を祓う除草薬的なものを作っていた。
摩緒はその話に今でもその薬を作れるかと聞くとできるよ僕だものと答える。
華紋さまのそう言う所好きだわ(笑)にしても菜花ちゃん、華紋との最初の出会いがアレだったので未だに
良いイメージないのか「もしかしていい人!?」って聞くのかwwww華紋もいい人に対しては肯定はしてないから
自分でもいい人やってるつもりはないんだろうね。
そう言えば前も菜花ちゃん見た目によらず純愛とか考えてたなあ(笑)
不知火の社にて不知火が流石が水鞠家の末裔な事に驚く。
水鞠家は水の名家で御降家で修行していた。当時真砂が熱心に面倒みていた若いのが水鞠家のだったのかと思い出す。
流石は先祖が修行の末に水精を育ててそれを収めていたのが流石の持つホラ貝なのだと言い伝わってるらしい。
しかし御降家が滅んで水鞠家も戦やらでどんどん落ちぶれていってしまったと話す流石に不知火は
こんだけの水を操る術を城に売り込めば身分も地位も思いのままだったじゃ?と口には出さずに突っ込む。
最近死んだ流石の父親が御降家は実は滅びてなくて、もう一回お仕えできれば水鞠家も再興できると言っていた。
不知火が御降家のために働いてくれる気があるんやな?と聞くと雇ってくれるのかと流石は目を輝かせた。
……水鞠家は術はすごいけどアホのお家なのか…?にしてもその術をむしろ今までよく継続できたなと思う。
不知火にもつっこまれるムードメーカーが仲間入り…。しかし流石は御降家がなにしてる所か知ってるのだろうか…。
芽生や蓮次とタイプが違うので逆に見限るのも早そう…。
夜、延命の庭の人間蠱毒の穴の中に放り込まれた鬼竹。蠱毒の中で抗う事もできずまるでゾンビに集られる人間
のように喰われる鬼竹とそれを見下ろす芽生と蓮次。
芽生の復讐は済んだのかと聞く蓮次に仇は鬼竹が最後だと答える芽生。
でも今やってる事はやめない、暴力で人を苦しめる輩がいる限り迎えに行くのだと、その事に自分は間違ってますかと?
蓮次に尋ねると蓮次は間違っていない、力のない正義などクソみたいなものだと答える。
もう引き返せない、分かってるからこそ芽生と蓮次は闇の中を歩く。
蓮次も芽生も理不尽に翻弄された側だから言葉が重いんだよなあ…いつだって弱者にしわ寄せが行く。
正攻法で葬れない相手だからこっちも闇を行くしか無いのもあるし。
ただ蓮次はその後の暗殺の件があるのでそれを考えると今後が若干不安。芽生はまだマシというか…。
しかし摩緒は敵だろうが味方だろうが救える命はなるべく救いたいんだね。
魄の種が蔦の力で強制的に生かし魂を繋ぎ止める術って言ってるけどそれだと種を祓ったら死なないか?
百火の鳳家は裏にも表にも配置する家だったけど流石の水鞠家は御降家のみのお家だったのかな。
いったいどんな美談で御降家が伝わっているんだあのお家…。他にも今も続いているお家はあるのだろうか…。
話の内容が人魚並かそれ以上に黒いのでアニメ化して欲しんだけど放送しづらそうな内容だなって…。
でも動く摩緒たちは見たい…。
次の話も楽しみだよ!!!!先が読めない!