あけましておめでとうございます!
突然ですが、お正月を過ぎたある日の百鶴&カレンの状況がこちらの世界に届きましたので、早速皆さんにお届け致します。
今年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます!
#トライナリー
(運営さん)
▼お正月を過ぎた、ある日のこと。
カレン:百鶴さん!
百鶴:(…ふふっ)※テレビを観ている
カレン:百鶴さん!!
百鶴:(ムシャムシャ…)※ミカンを食べている
カレン:百鶴さん!!!
百鶴:…うるさいですねぇ、人がコタツでくつろいでいる時に。そんなに叫ばなくても聞こえてますよ。
カレン:それなら1度で返事してください! わたしは怒ってるんですっ!
百鶴:おや、それは何故でしょう。
カレン:このあいだ百鶴さんが教えてくれた、糖と脂肪の吸収を抑えるっていう飲みものが全然効かないじゃないですか~! わたしのお腹と太ももが脱いだら凄いことになっちゃてて…どうすればいいんですかぁコレ~~!!
百鶴:知りませんよ、そんなことは…
カレン:ふぇぇ…そんなぁ…
百鶴:そもそもカレンさん、胸に手を当てて考えてみてください。あなたはエヴェレットさん達があんなにたくさん作ってくれたおせち料理をどうしたんでしたっけ?
カレン:1日で食べ終わりました。
百鶴:ですよね。その後も元気にいろいろ食べまくってましたから、太らないほうがおかしいです。
カレン:でもっ…、「この飲みものといっしょに食べれば実質カロリーゼロ」って百鶴さん言ってたじゃないですかぁ……わたしを騙すなんてヒドいです!
百鶴:何をおっしゃるカレンさん! 騙されたのはむしろわたしのほうです。
カレン:なんでですかっ!
百鶴:常識的に考えればカロリーゼロなんて有り得ないことは分かるでしょうから、わたしはてっきりあなたも承知のうえでバクバク食べているのかと思っていましたよ。カレンさんともあろう方がそこまで世間知らずだったとは…ひゃっちゃん見事に1本取られました!
カレン:ぐっ…ぐぬぬ~~っ!
百鶴:まぁまぁ、コタツに入ってミカンでも食べて落ち着きなさいな。あなたの好きなお菓子もありますよ。
カレン:…全然納得していませんけど、ひとまずお邪魔します。
百鶴:食いねぇ食いねぇ、菓子食いねぇ!
カレン:…前から思っていたんですけど、百鶴さんって落語とかお笑いとかそういうのが好きだったりするんですか?
百鶴:ほほう、何故そう思うんです。
カレン:今さっきの「食いねぇ食いねぇ」とか、「何をおっしゃる誰々さん」みたいな言い回し、百鶴さんがよく見ている番組で聞いたことがあって。
百鶴:なるほど、よくぞ気付いてくれました。まぁ、言い回しの大元は浪曲だったり童謡だったりしますが。
カレン:というか百鶴さん、今もそういう番組を見ていますし。
百鶴:ですねぇ。あなたもこういうのを嗜んでみませんか? わたしが得意とする、ああ言えばこう言うスキルを磨くうえでとても勉強になりますよ。
カレン:何ですかそのスキル…。百鶴さんこそ、私といっしょにお料理を勉強するなんてどうですか? このあいだ、ほかの司書さんたちとおせち料理を作ったのが楽しかったので、ハマっちゃいそうなんです。
百鶴:それならわたしは食レポのスキルを高めるとしますかねぇ。どしどし評論してあげますからどしどし作ってください。
カレン:またそうやってコタツから出不精なことを言う…。おせち料理のときも百鶴さんはコタツで待ってるだけだったじゃないですか。
百鶴:とんでもない。わたしは白烏さんの話し相手になって、彼女が料理を手伝おうとするのを未然に防いでいたのです。おせち料理が何の不幸にも見舞われず無事に出来上がったのはわたしのお陰でもあるということを高らかに言いたいですね。
カレン:白烏さんが不幸体質? らしいのは聞いていますけど、それはちょっと大げさなような…。とにかく、わたしは百鶴さんにもっとしっかりしてほしいんですっ! 新しい年を迎えたことですし、今年もきっと、あの人と繋がれる機会がありますから…。その時にまた良い報告ができるように、頑張らないとダメですよ?
百鶴:…ふふっ。
カレン:あっ、笑った。なんですか今の笑いは。
百鶴:確かにわたしは怠け者ではありますが、やる時はしっかりやりますよ? このあいだ書いた、あの人への近況報告で締め切りを1日破っちゃった人は誰でしたっけ? わたしはちゃーんと期日通りにきっちり書き上げましたからね?
カレン:ぎくっ…。あれは、ええと、だって百鶴さんが…!
百鶴:はいはい。しっかりしなくちゃいけないのはお互い様ということで。
カレン:本当にもう、ああ言えばこう言う…。というか、わたしはそもそも百鶴さんを怒りに来たんですよっ! なんでわたしが逆に諭されなくちゃいけないんですかっ!
百鶴:ほら、そんなことよりカレンさん、日曜の夕方に流れるこの番組をご覧なさい。わたしはこの楽しいひと時に、センチメンタルな情緒を感じずにはいられないのです…
カレン:…どういうことですか?
百鶴:この大喜利を見るのはいつも楽しみです。けれど、見終えてしまえば休日も終わりを迎え、またいつもの日常に戻っていく…そして、次の機会が待ち遠しくてたまらなくなる。これはまるで、あの人との繋がりを待ちわびる、わたしたちの心境そのものではありませんか。
カレン:百鶴さん……
百鶴:そう思って、いつもの日常にちょっとした楽しみを見つけていくのも大切なんじゃないかと、テレビを見ながら考えていたのですよ。
カレン:……そう…ですね。大きなお楽しみがやって来るまでの毎日も、楽しく過ごしたいのはわたしも同じです。
百鶴:カレンさんが料理のお勉強をするというのはとても良いことだと思いますから、そちらも頑張ってくださいな。
カレン:はいっ。ありがとうございます♪
百鶴:ファイトです!
百鶴:(どうやらうまく話題を逸らせたようですね。こうやってエモいことを言うと怒っていたこともすぐに忘れちゃうからあなたはチョロいんですよ…)
百鶴:(まぁ、思っていることは本当ですからね。待っていますよダーリン!)
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…というわけで、
皆さま明けましておめでとうございます。
向こう側のお正月を覗いてみましたら、なんだか楽しそうでしたよ。
さて、ふたりの会話で少し触れられていましたが、このあいだ書いたという近況報告──すなわち『Re:デイトラの巻』を、冬コミに行かれた皆さまはお手に取っていただけたでしょうか。ガストちゃんに訊いたところ、各商品の通信販売も近日開始となるようですので、待機されている方はもう少々お待ちいただけると幸いです。
ちなみに、カレンさんが1日破ってしまったという近況報告の「締め切り日」は、2018年11月30日でした。『Re:デイトラの巻』に掲載されている各日記(書き下ろし分)の日付は、彼女たちから僕(編集担当)のところへと原稿が届いた日を意味します。なんと半分近くの方々が締め切りをぶっちぎってくれました。それぞれに理由があったようですので、通販待機中の皆さまにも行き渡ったあたりで暴露したいですね。
ではでは!